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今回の内容について
今回は細かいTIPSです、ウェブ活用の施策のヒントとなるものをいくつかピックアップしてお伝えしています。
タイトルは10個となっていますが明確に10個並べたと言うよりは5項目ほどにその内容を詰め込んだ形です。
是非ヒントにして頂ければと思います。
詳しくはPodcastをお聞き下さい。
エピソード詳細
目次
さて3月も末ということで、修了式とかいろんな節目のシーズンではありますが、とはいえ、3月4月5月と区切って考えることでもなく、きちんと目標を立ててそれについてちょこちょこと前に進んでいきましょう。
Web 活用というといろいろやらなければならないことがありますが、何をやっていいのかわからない・今期もう一つやることを増やしておきたい・新たにやることの気づきを得たいという方も多いでしょう。
そこで今回は、いつも私が読んでいる、海外のSmall Business Trendsというサイトに「ビジネスオンラインとオフラインの Web 活用をよくする10個のヒント」という記事がありましたので、これについて一つ一つ項目だけ引用させてもらって、中身については私の経験に基づいてお話していきます。
Small Business Trendsの『10 ways to improve Your Business Online』という3月23日の記事です。
10個全部お話できるかわからないですが、その中の一つでも、「これは今日からできる」というものがあれば取り入れてみてください。
1.Googleマイビジネスに登録していますか?
まず一つ目に挙げられているのは Google マイビジネスに登録をして、どれぐらい活用してるかという点についてです。Google マイビジネスについては、ご存知の方と知らない方と、まだまた分かれているのかなと思います。
そもそも Google マイビジネスって何?という方もいらっしゃるかもしれません。
ご自身でやっていないだけで、代理店さんが一緒に設定してくれてるパターンもあります。
特にリスティング広告など出していれば、Google マイビジネスのデータを設定しないと一部の機能が使えなかったりすることがあります。なので実は登録してあるよというケースもあります。
取り急ぎ、皆さん自分の会社名あるいは表記上のビジネスネームを、グーグルマップの方で検索してみてください。
検索してみて、自社のページがいろいろな情報入りで、出ているでしょうか。
写真や電話番号、営業時間、 Q & A 、レビューなどがきちんと入っている状態で出ていれば、ひとまず Google マイビジネスにはちゃんと登録がされているということなので一安心です。
登録されていない方は今すぐ登録を
そもそも出てこない場合、店舗を明確に持っていない・また外には住所などの情報をだしていないなど、出てこないケースもあります。
また、情報は出てくるんだけれども、とりあえず誰かが登録してくれたみたいな状況だったり、皆さんが登録しているのではなく、自動的に登録されているような状況の場合もあります。
地域商圏の場合、検索すると地図の検索結果が出ることが多いです。Google マイビジネスへの登録は、そこに情報が出るか出ないかの最初の一歩なんですね。
そこに何位で出ているのか、1位なのか2位なのかというのは、順位についてはまた別の話なんですけれども、そもそも Google マイビジネスに登録されていないと、この競争自体に参加できていないということになってしまいます。
今これで登録してないとわかった方は、今すぐ登録されることをおすすめします。
特に地域商圏のビジネスの場合。店舗に来てもらうとか来店型のビジネス、あるいはこちらから訪問して行く場合でも、どこに事務所があるのかというのは非常に重要な情報になります。
ぜひ登録をしておいてください。
地域商圏ビジネスではGoogleマイビジネスは最優先事項
まずは情報をきちんと入れていこう
Google マイビジネスの登録については、登録作業自体は、良くも悪くもできることがそれほどないんですね。
会社名を乗せて、住所それから電話番号などの連絡先、対応時間、営業時間、何か緊急のお休みの日があればそれも掲載できます。
それから写真ですね。またレビューや Q & A 、それから、こちらから最新のお知らせを載せる投稿ですね。クーポン機能も最近追加されました。
Google はこれらの情報を元に様々なローカル系のデータを蓄積していますので、Google のデータベースに乗るという意味でも、Google マイビジネスの登録は重要です。
これはもう、店舗ビジネスにとっては最も優先順位が高いものと言えます。
レビューは最高プライオリティ
簡単なアクセス解析も付いていますし、レビューが来た時に返信をすることで、悪いレビューが付いてもフォローすることもできます。お客様との接点になる場所なので、ぜひ皆さんご自身できちんと管理できるようにするのがお勧めです。
また、お客様がサービス利用時にレビューを投稿してもらえるようにしましょう。金銭や見返りがあってはいけないという規定がありますが、お願いをして書いてもらうぶんには問題ありません。レビューがきちんとしていると非常に反応が良くなるので、手を入れていただければと思います。
今大手モールやポータルのレビューは操作されている疑惑があり信頼度が落ちています。実際、裏で業者が入っていたり、無料プレゼントと引き換えに良いレビューを書いてもらうケースが残念ながら多いです。しかしGoogleレビューは割と生々しいものが多いと言われています。
実際はGoogleのレビューだってNGな業者もありますが・・・例えばレビューをしている人がその店しかレビューをしていなかったりします。
しかし一時期問題になった飲食ポータルのような、悪いレビューは載せないなどということはありません。そういう意味で信頼されている部分があるので、ここを充実させられるような商売の仕組みを作っていただければと思います。
2:オンライン・オフラインの印象を統一していますか?
プロファイル、お店やサービスがどういうものかを、オンライン上でもオフライン上でもきちんと作っていきましょうというものです。皆さんに意識していただきたいのは、オンラインとオフラインの印象が違っているとマズいということです。
オンライン上ではすごく親切で「何でも悩みを聞いてくれます」という打ち出しをしているにも関わらず、いざ問い合わせてみると対応が不親切だったり、冷たかったりすると、ものすごく悪い印象になります。期待して問い合わせをしてくるので、そこでの対応が悪いと通常の2倍も3倍も印象に悪影響を与えてしまうのです。
いわゆる塩対応的な会社なのであれば、WEBサイトもそのようにしておかないと良くない状態になってしまいます。マーケティングプロモーション上の問題で、価格でも品質でも競合に勝てないという場合は、優しさや親切さやオーダーメード感といった軸で攻めるしかないからそれをしている会社は結構あります。
それをやること自体は良いです。戦い方の軸は、品質・値段・スピード・密着度だと思うので、その中で密着度、親切感は軸にするに足るものです。
ただしそれを軸にするのであれば、リアルにおいてもそれに準じた対応をする覚悟とスタッフ教育が必要です。メール・電話・チャット・LINE・店舗対応全てにおいて言えることです。
HPを作るだけの会社の提案によりHPを作ってしまうとそうなってしまうという、レビューが低い会社にありがちな失敗です。特に地域商圏の会社の場合、全ての顧客接点を意識してHPを作らないといけません。
HP上でハイクオリティ感を出しているのに、店の前を通るとボロかったり、入ってみたら普通な感じだったりするとギャップが生まれてしまいます。そういうHPにするなら、全てのお客様対応で同じ印象を与えるようにしなくてはいけません。
WEBのことだけを見て作ってしまうと、トータルの会社単位でのビジネスがうまく回らなかったり、別の会社のように見えてしまうことが多いです。WEB部門と実店舗の部門は違うのかな?と思われてしまったりします。
3:Eメール第一にしていますか?
「メールはもう死んだ」「今はメッセージツールの時代だ」なんて言われていますが、人同士のコミュニケーションとビジネスのコミュニケーションは分けて考えなくてはいけません。人同士のコミュニケーションでは、メールはかなり死んでいますよね。ほとんどがチャットです。メール時代もiPhoneのメールアプリなんかはほとんどメッセンジャーのような見た目でした。
しかしビジネスの場合は、証跡を残す必要があるのでメールを使うことが一般的です。売り手と買い手という関係になると、少し距離があり、やり取りが明確になり、いろいろな人と共有できるEメールがまだまだメインになっています。
チャットツールやLINEはもちろんうまく使える場合はありますが、そういうケースはまれだと思います。ほとんどのビジネスでまだまだメールやフォームが中心です。途中からLINE@に切り替える場合はありますが。
初めからメッセンジャーやLINEの個人的なもので繋がりたくないというお客様のほうが多いですし、ましてや企業の場合は個人で繋がるというのはよろしくありませんので、Eメールはあと5年ほどは続くと思います。海外でインバウンドマーケティングをする場合にも、メールでのアプローチは非常に重要だとされています。
4:マーケティングのコピーを考えていますか?
左上にタイトル画像があってタグラインが付いていたりしますよね。「私たちはこういう企業です」「こういうことを目指しています」「こういうサービスです」と書いてあるアレです。あそこをいじるだけで、結構変わります。
皆さんトップページをいじりたがるのですが、アクセス解析を見ると分かりますが、実は重要ではありません。サイトが大きくなるほど、またうまくできているサイトほど、トップページがランディングページ(検索結果で最初に出るページ)になる割合はどんどん下がっていくのです。
当社でも、トップページにいきなり訪問する人は10%もいません。ほとんどがサブページに行きます。トップページをどれだけ強化しても、特に最初に見る人には伝わりません。そこで重要になってくるのが、前ページ共通で出るヘッダー部分です。
やるべきことは大きく二つです。会社名はそんなに簡単に変えられるものではありませんよね。ですから、それを説明するタグラインを細かくチューニングする方法がお勧めです。もう一つは、反応装置です。電話やお問い合わせのフォームを右上に載せている場合が多いと思いますが、そこの文言でもかなり変わってきます。
5:ソーシャルメディアのエンゲージを上げようとしていますか?
まずはソーシャルメディアの活用はかなり難易度が高いということを覚えておいてください。お客様の気持ちをきちんと理解して、お客様にならない人がどう思うかとか、ホスピタリティや消費者心理、サイコロ心理学が分かる人が運用して、見込み客ではないけれどファンが増えていく・・・というところから始まります。
いきなりSNSを使って集客するという夢を描いてしまうと、絶対に失敗します。どちらかと言うと炎上リスクのほうが高いです。SNSで成功するということはかなり難易度が高いということを抑えておいてください。
もちろん成功事例はたくさんあります。まずはSNSのサポートをする会社が裏に入っていて、そこがノウハウを含めたアドバイスをして一緒にやっている状態です。これにより成功した事例は、よく世に出てきます。ソーシャルメディアの会社のプロモーションにもなるので、事例として出てきやすいです。
もう一つは、こう言ってはなんですが運が良かったパターンです。元々人的つながりが深い小売り、飲食等のビジネスでSNSを使ったら、地元の人が来てくれて前よりも売上が上がったというパターンです。
本当にSNSを活用したいのであれば、専門会社に頼んだほうが良いです。ただし炎上リスクもあるので、無理にやる必要はないと思います。事例なんかも、地域性や偶然もあるということを頭の片隅に置いておいてください。
Facebookでちまちまとやるくらいなら良いと思いますが、Twitterは流れるのが速くたくさん投稿する必要があります。これはフリーランスの方ならいろいろなことを気にせずに投稿できるので良いと思いますが、企業の人がやるのにはかなり難易度が高いです。
一時期SNSの公式アカウントが流行りましたが、あれも最初だったから注目を浴びただけだったのかなと思います。昔バズった事例があったから自分も、という考えはお勧めできません。
6:モバイルのトレンドをおさえていますか?
自分や競合のサイトをスマホで見てみる、これを全員が日々やるということです。どんなサイトを見る時でも、自社サイトに応用できる部分はないかと考えながら見ることを習慣づけていただければ十分だと思います。今のモバイルトレンドを追えと言っても、今まさに使っているのが皆さんですから、皆さんが日々考えるべきことです。
その他にリストアップされているものはさして重要ではないので、この六つの中からぜひまずは取り入れていただければと思います。