今回の内容について
今回は、Webディレクターとは何か?についての所感をお伝えしています。
PodcastはiTunesのPodcastディレクトリからダウンロード下さい。自動的にダウンロードされて便利です。
Podcast: Embed
Webで購読する Apple Podcasts | Spotify | Amazon Music | Android | RSS | More
エピソード詳細
今回は、Webディレクターとは何か?についての所感をお届けします。
きっかけは、はてなブログで「Webディレクターの仕事がしんどい、業務範囲が広いし、すべてカバーするのは神」といった内容のブログを読んだことでした。
読みながら、「とてもしんどいんだろうな、こういう現場ってあるよな」という気持ちになりました。
Webディレクターとは
実際、Webディレクターとは何なのか?というのは非常に難しいところで、決まった定義はありません。
私がはじめにWeb業界に入ったころ、15年以上前ですが、Webディレクターとは何か、Webプロデューサーとはどう違うのか、横文字が並ぶよくわからない業界だなぁと思った記憶があります。
Webディレクターは、進捗管理や進行管理からあがってきて案件をひとつ持っていたり、もちろん複数持っていることもあります。
あるいは、Webディレクターという肩書きでなくても、Webデザイナーが対外的な業務を引き受けて、ディレクターと同等の仕事をしているケースもあります。
Webディレクターよりテクノロジストが評価される構図
問題は、このWebディレクターという職種に対して、日本では非常に評価が低いということです。
普通の進行管理や、あいだに立っていろいろなことを調整しているだけというような見られ方をしています。給与水準も高くはありません。
場合によっては、デザイナーやプログラマーなどのテクノロジストのほうが給与が高かったりします。高いケースのほうが多いかもしれませんね。
このように、業界内での地位が高くないことが一番の問題点です。
なぜかというと、Webディレクターはものすごく重要なポジションだからです。
私もいろんな現場に行きますが、きちんとWebディレクター的な仕事をする人がいるかいないかで、スピードが2倍3倍は普通に違います。
何かがあったときに、この人に聞けば全部わかるし、後ろで調整してくれるという状態になっていると、いろんなことがすごくスムーズに進んでいきます。
日本は、アルチザン的な、職人を優遇するような、あるいは上に置くような文化です。そのため、特定の技術的なことができる職能が評価されやすいということがあります。
プログラマーやテクノロジーを扱えるマーケッターなど、テクノロジストが評価されています。
デザイナーならデザインを作る、プログラマーならプログラムを作る、というように目立った成果を見せやすいですし、スキルもわかりやすいです。
一方、Webディレクターという職種は基本的に、コミュニケーションがメインの業務になりますので、なんとなく代わりのきくように感じられたり、コミュニケーションならみんなできるでしょ、と思われていたりします。
そのためあまりランクが上がっていきません。
これは、一番の問題です。私としては、ここに一番人件費をつっこんでもいいと思うくらいです。
求められるスキルは無限大なのに・・・
Webディレクターが、求められるものが多いのは仕方がありません。Webディレクターは外部のお客さんとの窓口であり、社内に対しての、外の門番という役割もあります。
つまり、外と内をつなぐコネクターの部分ですから、極論を言えば、求められるスキルは無限大です。
お客さんからいろいろ聞かれる職種や、内部の調整をしなければならない職種の場合には、必要なスキルにきりがありません。
経営者と対等に話ができたほうがいいに決まっているし、テクノロジーのことがわかっていたほうがいいに決まっています。
情報収集も必要ですし、アクセス解析やWebマーケティング、統計学だって、知っているに越したことはありません。
続きはPodcastでご購読下さい。無料です。