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今回は「Webでの個人トラッキングは、いつできなくなってもいいものと思おう」というテーマでお送りします。
個人トラッキングで情報をたくさん取りたいのはやまやまだけれど・・・
Web上の個人トラッキングについては、マーケティングをやってる方には、「本当に今やりたいよね、できるだけやりたいよね」というのは分かっていただけるでしょう。
Web上の一人一人のお客さんが、どういう動きをしていて、どういう属性を持っていて、どんなこと考えているのか、それはもちろん知りたいわけです。
コンバージョンしてきたユーザーのことを知って、その後の成約率を上げるという観点でも、そうです。
またアクセスしてきた人のデータをビッグデータとして見てみて、こういう人がこういう意図で来ているんだなということがわかる。そうすれば、それに応じた様々なコンテンツの作成やキーワード選定、デザインの変更なども行っていけるといけます。
情報は多いに越したことはないということですね。
これも含めて今、Webというのは、非常にリアルの方向に近づいていっています。リアルで得られるような情報を何とか得ようという方向にいっています。
元々ネットは顔が見えない世界ですから、わかる情報っていうのはすごく少なかった訳なんですね。
そこに、Cookie(クッキー)や、Cookie以外でも、色々な要素を元にこれはこの人じゃないかという風に結び付けるという、様々なトラッキング技術が発展していきました。
特に、リマーケティングなどは非常に効果がある方法として使われていますし、リマーケティング広告の第一人者であるクリテオなどは、どんどん売上と株価を伸ばしてきました。
すでに個人トラッキングに対する規制は始まっている
ただそれが、ちょっと度を越してくると、プライバシーの侵害になるんじゃないかということで、かなり規制が進んでいるという状況です。
それは国としての規制みたいなものもありますし、アドワーズなどの広告サービスを提供する側の自主的なものもあります。
アドワーズやリスティング広告では、こうこういう業界はリマーケティング出せませんといったことをまず始めています。
さらに今は、ウェブブラウザ側でトラッキング拒否をすることができるようになったり、様々なプライバシー保護の方向の施策というものを打ってきています。
もちろんマーケッターとしてはいろんなことを知りたいっていうのがあります。
リアルの世界では、店舗の商売であれば、店舗に入ってお客さんが来るのを見て、お客さんのことをずっと見てればいろんなことがわかるわけですね。
そんな感じのことを、もっと大規模にWeb上でやりたい、というのがアド界隈の本音ではあるわけなんですけども、今流れとしてはプライバシー保護の流れが強いです。
ですから、いつこれがまったく機能しなくなってもおかしくない状態にしておかないと怖いな、と感じます。
個人トラッキングをマーケティング活動の核に据えるリスク
売上を立てるマーケティングの全体の仕組みの中で、リマーケティング広告や、営業さんに渡す時にミクロ分析結果を持ってきて、それを基にトークしてもらうといった、そういう個人トラッキングの部分を核に据えてしまっている場合は、ちょっとリスクがあります。
昨年ぐらいからiPhone の Safariには、ブラウザの方でトラッキングをしにくくする仕組みが導å