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今回は「銀の弾丸となるツールも方法もない。頭を借りるか使うしかない」という内容をお届けします。
これは、書籍の中でも要所要所で語っている内容です。
「これを入れればそれで何もする必要がない」あるいは「入れれば大きく改善する」、そういったようなツールはない、と考えるところから始めたほうがいいという話です。
ツールを使うところと、頭を使うところを住み分ける「餅は餅屋」モデル
Webマーケティングに関しては、会社の中で様々なボトルネックがあります。
その中で、そのボトルネックにばっちり当たるようなツールを導入する、というシチュエーションはゼロではないでしょう。
そういう場合には、大きくそれで改善することがありますが、極めて低い確率です
ツールを探す・サービスを探す・あるいはパートナーを探す・・・そういった方法で、マーケティングやWebの活用を考える際には、何かひとつのことをポンと入れて、対して手を動かさなくても改善するようなイメージを持つのは絶対にやめたほうがいいです。
とはいえ、自分たちの会社の中で全てを行うというのはまったく現実的ではありません。全ての内製化にトライすることも、価値があるかないかといえば、そこに力を注ぐのはやるべきことではないと考えます。
専門的な部分は専門会社がやる。その上で、お客さんと接する立場である皆さんだったり、それまで事業を行ってきた皆さんでないとできないようなこと・・・アイデア出しや、お客さんとの接点を作ってそこから情報を得る、実際の販売のところからヒントや情報を得るといったことは皆さんがやる。
そういった「餅は餅屋モデル」というものをちゃんと作っていかなければいけません。
自分達で全部をやってくださいと、苦労してください、人に頼らないでください、と言いたいわけではないです。省力化する所を間違えてはいけないということです。
省力化にも「よい省力化」と「悪い省力化」がある
具体的にどういうことかというと、大きく省力化というものを二つの区分で考えていただきたいんです。
よい省力化・悪い省力化というわけではないんですが、自分たちが行おうとしていることが悪い方の省力化になっていないか、あるいは悪い方の省力化をしたいと思っていないか、その部分をサボろうとしていないかということは考えておいていただきたい。
Webマーケティングを回したり、Webを活用するという時に、単純に手数を減らす・工数を減らす省力化は、どんどん取り入れていくべきです。
費用対効果というものがありますので、ものすごく高いツールを入れてあまり改善されないものは全体として優先順位は低いでしょう。
ただ、単純に手数を減らしたりとか、自分たちが不得意で時間がかかってしまう作業を、それを省力化できるようなツールを使ったり、それが得意で能力を持ったところに投げたり、そういうサービスを使ったり、そういうことは、どんどんやっていったほうがいいです。
自分たちでやるべきではない作業はたくさんあります。それは専門性が高いものもあれば、単純にめんどくさいというものも、あります。
例えば、営業のマネジメント層が、営業マンの電話対応を確認するために、録音を全部聞くのは恐ろしく時間がかかる。じゃあ文字起こしをしようということで、マネジメント層の作業工数を減らすために、文字起こしを外注するというã