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今回は、SEO(検索エンジン最適化)についてお伝えしていきます。具体的には、「SEOとは何かを厳密に定義するのはやめたほうがいいよ」という話です。なぜかというと、非生産的であり答えが生まれるものでもないので、そんなことを考えている暇があったら制作に時間を使ったほうがいいからです。
SEOは、コンテンツ領域の方々とよくぶつかることが多いんですね。SEOの側からいくと、「検索エンジンからの話だからこれもSEOだ、ナントカSEOだ」という話をしてSEOの領域を広げようとします。それに対してコンテンツやインバウンドといったあたりをメインとしてやっている方からすれば、「それは元々、戦略的にコンテンツを作ってお客さんを育てていって・・という話だからSEOの問題ではない、そんなところにSEOという名前をつけないでくれ」という。そういった、いわば宗教的な論争がいまだにいろんなところでくすぶっています。
それは、その業界で扱っている製品やサービスのマーケットを拡大したいというようなビジネス的な事情もあると思いますし、自分が関わってきた領域が他の領域に侵食されていくのが許せないといったものもあるでしょう。
そういう(業界の)会社を経営している、あるいは勤めているという方はさておき、実際にSEOを行って自社の検索エンジン経由のアクセスを増やして反響を増やそうと考えている方にとっては、SEOというものが何なのかを厳密に決める意味はまったくないです。それについて考える必要もないです。では、こういった問題がなぜ起きるんでしょうか。
10年前ぐらいは、SEO=上位表示の手段だったんですね。まだGoogleとYahooが同じ検索エンジンを使っていない時代、つまりYahooの中身がGoogleではない時代に、Yahooで順位を上げるにはどうするのか、Googleで順位をあげるにはどうするのかという観点でいろんなテクニカルな話がされ、テクニックが有料で配布されたり無料で公開されたりしました。そういった上位表示をするためのテクニック全般が、ニアリーイコールでSEOと呼ばれるようになったと。その時代のことを記憶にとどめている方やその時代からSEOに関わってきた方にとっては、それはコンテンツの領域だといわれたら違和感があるわけですね。
コンテンツ領域の方にしてみれば、サイトに来た人に対してどういうタイミングでコンテンツを見せていくのか、どのコンテンツをどのクエリ(検索キーワード)に対して見せていくのがいいのか、そういったところが主戦場になっていきますので、それって別に上位表示の話に収まる内容ではないよね、という考え方があるわけです。
そういう状況なので、「これはSEOなのかそうじゃないのか」と考えることは非常に無意味で、そんなことを皆さん考える必要はないです。
みなさんにとって必要なのは「一貫性のある見方をすること」ですね。検索行動をとった人=検索エンジン経由で来た人に対して、みなさんの商品やサービスを適切に提示して、みなさんのサービスが欲しい人・価値を与えられる人に、その価値を正しく伝えるにはどうしたらいいか、ということだけを考えていただければいいのです。
その前提で考えると、何をすべきかというのは見えてきます。Googleは今の「検索エンジン」とほぼイコールの存在ですから、Googleのアルゴリズムや、どういう形でサイトを作ればGoogleに対してサイト内の情報を漏れなく、ダブりなく、正しく伝えることが