ホーム » podcasts » ウェブ解析 » 第541回:Web担当者のためのモチベーション管理術、ツールのデータと向き合う方法

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内容について

Webマーケティングの成功は、高価なツールを導入することではありません。無料のツールでも、そこで示されるデータに興味を持ち、自社の活動と結びつけて考えられるかが鍵です。この配信では、ツールを「使わなければならないもの」から「見たいもの」へと変えるための意識改革について深掘りします。専門家の思考をコピーする方法も交え、明日から実践できるヒントを提供します。

トピックス

  • なぜWebマーケティングツールは「難しい」と感じるのか?
  • 「自社に合ったツールが見つからない」という疑問の原因は?
  • これがあるかないかが、対外の問題を解決する…とは?
  • ツールの使い方をマスターするためのステップとは?
  • プロフェッショナルは依存してはいけない、させてはいけないとは?

このPodcastが解決できるFAQ

Q1. Webマーケティングツールを導入しましたが、なぜか使いこなせません。何が原因でしょうか?
A1. 多くのケースで、原因はツールの機能や複雑さではありません。ツールが示すデータに対し「面白い」「もっと知りたい」という興味を持てていないことが根本的な問題です。自社の事業活動とデータがどう結びつくかに関心がなければ、ツールを開く動機が生まれません。
Q2. ツールやデータに興味を持つには、具体的にどうすればよいですか?
A2. 興味は自然に湧くのを待つのではなく、自ら「頑張って興味を持つ」という意識が重要です。例えば、自社の得意な営業分野で数字を分析するように、Webデータも「どのページのどの数字が悪いのか」などと主体的に深掘りすることで、徐々に関心が高まります。
Q3. 専門家(コンサルタント)には、ツールの活用について何を依頼するのが効果的ですか?
A3. 単にツールの使い方を教わるのではなく、「自分たちがツールを楽しく使えるようになるための支援」を依頼するのが効果的です。また、専門家がどのようにデータを分析し、何を考えているのか、その「思考のプロセスをコピーする」という視点で関わることで、自社にノウハウが定着しやすくなります。
Q4. ツールを開いても、どのデータを見て何を考えればいいのか分かりません。
A4. 最初から全てを理解する必要はありません。まずは売上や問い合わせといった最終成果(コンバージョン)に最も近いデータから見てみましょう。そこから「なぜこの数字になったのか」と疑問を持ち、関連するデータ(どのページから来たか、どんなキーワードか等)へと視野を広げていくのが自然な流れです。
Q5. たくさんあるツールの中から、自社に合ったものを選ぶにはどうすればよいですか?
A5. まず「自分たちは何を知りたいのか」を明確にすることが先決です。知りたいことが明確になれば、それを実現できるツールは自ずと絞られます。「良いツールがあるはずだ」と探すのではなく、「このデータが見たい」という目的を持って探すことで、適切なツール選定が可能になります。

配信内容の詳細

はじめに:Webマーケティングツール、使えていますか?

多くの企業でWebマーケティングツールが導入されています。しかし、「導入したものの、あまり見ていない」「どう活用すればいいか分からない」という声は後を絶ちません。今回は、なぜツールを使いこなせないのか、そしてどうすればデータと楽しく向き合えるようになるのか、その本質に迫ります。

ツールを使えない「本当の理由」とは

機能や操作性の問題ではない

「ツールが難しいから」「GA4が見にくいから」といった声がよく聞かれます。しかし、問題の本質はそこにはありません。たとえツールが使いづらくても、本当に見たい情報があれば人は何とかして見るものです。

根本的な原因は、ツールが示すデータに対して「興味を持てていない」こと。データを見て「面白い」と感じられないから、ツールを開く習慣がつかないのです。

Webマーケティング全体への関心が鍵

ツールへの興味は、Webマーケティング全体への興味と連動しています。お客様がどのように自社サイトへたどり着き、反響に至るのか。この一連の流れに関心がなければ、各段階の状況を可視化するツールに興味が持てないのは当然です。

「自社に合ったツールを選べない」という悩みも、突き詰めれば「自分たちが何を知りたいのかを具体的にできていない」ことの裏返しと言えます。

データ分析が「楽しくなる」ための思考法

1. 「頑張って興味を持つ」と決める

モチベーションや興味は、天から降ってくるものではありません。待っていても訪れないのです。大切なのは、自分から「これに興味を持とう」と意識的に努力すること。これは、Webマーケティングに限らず、様々な仕事で応用できるスキルです。

  • 普段とは違うポイントに着目してみる。
  • あえて違う方法でデータを分析してみる。
  • 自分で自分をコントロールし、関心を持つ努力をする。

この主体的な姿勢が、ツール活用への第一歩となります。

2. 慣れた領域の思考を応用する

例えば、営業担当者なら、売上が落ちた際に「どの地域のどの層が悪いのか」と自然に原因を深掘りするはずです。それは、その分野に興味と責任があるからです。この思考をWebマーケティングにも応用してみましょう。

最初は大きな数字(セッション数やコンバージョン数)を見るだけでも構いません。そこから「なぜ?」「具体的には?」と問いを立てることで、知りたいことが自然に増えていきます。

思考のステップ例
ステップ 思考の具体例
Step 1: 全体像の把握 コンバージョン数が先月より減っている。
Step 2: 疑問を持つ 具体的にどこからのアクセスが減ったのだろうか?
Step 3: データを深掘りする チャネル別のデータを見ると、自然検索からの流入が特に落ち込んでいる。
Step 4: 次の疑問へ どのキーワードで、どのページの順位が下がったのだろうか?

専門家(コンサルタント)との効果的な付き合い方

目的を「使い方を覚える」から切り替える

専門家の助けを借りることは有効な手段です。ただし、その目的を間違えてはいけません。目的は「ツールの使い方を覚える」ことではなく、「自分たちがツールを楽しく使えるようになる」ことです。この意識を持つことで、専門家に依存せず、自社にノウハウが蓄積されます。

専門家の「思考」をコピーする

もう一つの有効な活用法は、専門家の「思考のプロセスをコピーする」ことです。彼らがどのような状況で、どのデータを見て、どのように判断しているのか。その考え方の流れを学ぶことで、単なる操作方法ではない、本質的な分析力が身につきます。

最初は模倣(守)から入り、徐々に自社流にアレンジ(破)し、最終的には独自のスタイルを確立(離)していくことが理想です。

まとめ:自社でWebマーケティングを推進するために

ツール活用は、最終的に自社で問題を解決できる体制を築くための手段です。そのためには、担当者自身が主体的にデータと向き合い、そこに面白さを見出すことが不可欠です。専門家はあくまでそのプロセスを後押しする伴走者と捉えましょう。

「どうすれば興味を持てるか」を自問自答し、主体的にWebマーケティングに関わっていくこと。それが、中小企業がこれからのデジタル社会で生き抜くための重要なスキルとなるでしょう。

続きはPodcastをご覧下さい。

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