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今回の内容>
今回は、「Apple の WWDC 発表から考える、What ではなく Why を把握する重要性」ということでお話ししていきます。
大きなニュースがなかったといわれる、今年のWWDC
WWDC(Appleの開発者向けカンファレンス) が今年も実施されました。巷でも、そんなに大きなニュースはなく、「今まで一番地味だったんじゃないか」という記事があがっていたりします。
とはいえ、個人的にはジョブズが復活する20年以上前からずっと Apple を見てきた人間からすると、あの時期が異常だったわけで、毎年毎年何かをやって発表できる方がすごいよね、というのが正直なところですね。
今回のMac OS のアップデートも、Mac OS 8.xで細かくいろんな機能を追加していた頃を思い出すような内容です。時期としてはギルバート・アメリオ、さらにさかのぼると漢字Talk7.xの時代ですね。
そもそも、パソコンのインターフェース自体が煮詰まってしまっているので、これ以上何か大きな変化を起こすことは難しいです。それは、Windowsであろうと、Macであろうと、LinuxをはじめとしたUNIX系であろうとすべて同じです。
これから確実に伸びていくのはスマートフォン、モバイルデバイスです。
個人的には、iOS とMac OS の間で、関係性どのようにもっと強く作っていくのかというところがいろいろあれば、もっとおもしろいなと感じますね。
ハードウェアとして PC とスマートフォン、両方持っているメーカーは非常にレアで、これだけのレベルで統合性を持っているのは Appleだけでしょう。
そこの部分をこれからも伸ばして行ってもらえるといいですね。
日本でもなんだかんだ iPhone が一番売れているわけで、これからも楽しみに使っていきたいなと思っているところです。
ITPの方向性がWEBマーケティングに与える影響に注目
そして、もう一つ方向性として大事だと感じているのが、今回のメインの題材であるITPです。ITP は、Intelligent Tracking Prevention の略で、、広告などのブロックの話です。
様々なツール、特に広告周りやアフィリエイトのツールでは、どこから来たのか・どの人から報酬が発生したのか・この人はどういう経路をたどったんだろうかなどの情報を知るために、Cookie(クッキー)を使っていることが非常に多いです。
クッキーを追いかけることによって、様々なデータや知見を作っています。
そのクッキーを、Appleの前回のアップデートでは、「iOS では30日間しかキープしないよ」という形になっていました。
そして、どうやらその30日間というのも、決してそれをずっと続けるということではなくて、基本的にはゼロになる、すべてをカバーするようになるという方向性が、今回の WWDC で示されました。
これが Webマーケティングやセールス界隈だと一番大きな話題だったのではないでしょうか。
クッキーの保持ができなくなることに備え、いろいろな技術、例えばデバイスの様々な情報から個体の識別を行おうとするフィンガープリントのような技術も、様々に開発されてきました。
ですが、Appleとしては、そういうものに関しても基本的には弾いていくという方針をとることが、示されています。
既存で、追跡型の広告や解析ツールが効果を発揮しているケースでは、精度が非常に落ちてしまう可能性が大きいわけですね。
それをメインで据えて、全体の CPA や顧客獲得単価などを調整していたところは、もしかしたらこれからスマートフォンへのア