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中小企業にWeb活用やDXが根付かないワケ
ポイントは「3つの存在を抑えること」
まず、ポイントは「3つの存在」です。この3つの存在があるとスムーズです。
先に申し上げますと、1つは外部の専門家です。
なのでポジショントークっぽくなってしまうのですが、それはご容赦下さい。外部の専門家無しでもいけるとは思います。
ただ、成功率自体は3つの存在が揃った方が高いです。
この辺りは、本当に状況次第です。世の中の事例も「専門家無しで社内だけで頑張って成功した!」と「外部の専門家と一緒に進めて大きな成果が!」の2つに分かれますよね。ケースバイケースです。
さておき揃えておきたい3つの存在とは
A.社内Web活用推進担当者
B.強い社内のインフルエンサー(≓経営者)
C.外部の専門家(専門会社)
です。
この3つがないと、中々うまくいかないケースが多いと経験上感じます。
具体的にどのようなケースに当たるのか?
まずはAのみの場合。任されたはいいけれど、上からも下からも助けがないパターンです。失敗するケース、特に根付かないケースで多いのはこれですね。
次に多いのがAとCのみでBが無いパターン。これは私も身に沁みていますが(Cの力不足と言われればその通りなのですが)やはり、外の人間がやいのやいの言っても、社内のAによって会社が動かなければ、中々難しいのです。
また、AとBのみでCがない場合は、社内に「やる気」はあるものの、なかなか目立った成果を社内に見せることができず、自然とプロジェクトがしぼんでしまうケースになりがちです。
ケースバイケースではありますが、どれかに当てはまると停滞する可能性は高くなります。
また、結局の所成果を出すために必要な投資金額や時間が、大きく長くなりがちです。コストが増えます。
その中で、試行錯誤してノウハウが溜まるならよいのですが、多くの場合「停滞」してしまうのでノウハウもたまらないケースが多いです。
どうやってこの3つを揃えれば良いのか?
極論を言えばBが会社内に存在するか否かで大きく分岐します。
実はこれが企業規模が小さいときにこそ、Web活用やDXに力を入れておくべき理由でもあります。なぜなら、小さい規模の場合、実質A=Bであり、さらにそれを会社に浸透させる工数が少なくて済むからです。規模が小さいからですね。
規模が小さい段階で仕組みの整備をして、そしデジタルやWebをベースにしていくという前提や文化を作っておけば、その後大きくなっても破綻が起きづらいです。
※外部から影響力のあるCTO等を呼ぶような場合だけは、擦り合わせに注意して下さい。
ある程度の規模感の組織になって来た場合は、経営レイヤーがBを誰に任命するのかが課題になります。あるいは〜30人規模であれば経営者直轄でも良いと思います。
Bに比べればAはなんとかなりやすいです。とにかく「スキルよりモチベーション」でよいです。この段階では(ただ、タレントの部分、生来の相性の部分は意識して下さい)」スキルは後でなんとでもなります。
BがしっかりしていればAは見つかります。この際、BがAをサポートする前提です。任命して放置すると、社内の何でも屋になるなどして潰れる可能性が高いです。
と、まずはAとBなんです。
外部から内部を変えるのは、工数がかかる
Cは最後で良いです。なぜかというとCが外からAとBを生み出すように会社を動かすのは、とても大変だからです。
外の人は所詮外の人です。だからこそ出来ることがあり、逆にやりづらいことがあります。
中の調整は、中主導でやらないと固まりません。現場はりつきでやるくらいでないと厳しいです。しかしそうなると、とにかく月額フィーがかなりの金額になります。3桁は必要でしょう少なくとも。
不得意分野を無理矢理やらせてお金をたくさん払うなんて、無駄ですよね。
なので、そこはAとBがやり、じゃあその上で遠回りせずに安心して勧めていくためのサポーターとしてCを連れてくる、これが理想です。
AとBとCを中心としたグループがあり、AやBが主幹となって旗を振っていく。Cは見えないように側面支援する。
Cを前面に出すと良いことあまりないです、最悪Cに依存してしまいCの利益が最優先になります。Cはいずれ抜けるか、薄く監査するくらいのゴールを想定した方が良いです。
書くとシンプルだが実際には大変なのも事実
と、文字にすると楽ですが実際に動かすと大変なのも事実です。
しかし、それはどこも同じです。自分たちだけが苦しんでいる,苦しんだわけではないと思って下さい。それを乗り越えてきたからこそ、Webやデジタルを活用できるという強みを持つことが出来ているのです。
逆に言えば、そこで諦めずにちゃんと進めていれば会社としての大きな武器・資産となります。ぜひ3つの存在を確保しつつ、会社の文化を変えていくイメージです。
組織風土や文化は簡単に変わりませんよね。誰しも、コンフォートゾーンからは出たくない。
変わりたくないという気持ちを受け入れながら、変わっていく
それは当然のことで責めてはいけないと思うんです。責めずに、受け入れつつ、変えていく。
中小企業は内部で分断が起きたらしんどいですよね。
なので、無茶はしてはいけないと思っています。焦らず、少しづつ浸透させていく。特定のやり方を外部から取り入れる、押しつけられるのではなく、寄り添って変わっていく。
まずは小さいところから始めてみませんか。
グローバルでも、自分たちがDX出来ていると答えている企業は全体の半分もありません。いまさら…と思う必要はありません。
外圧が厳しい今だからこそ、できることがあるはずです。
…
では今回は以上です。