配信日:2023/07/28
発行元:ラウンドナップ・Webコンサルティング 代表取締役 中山陽平
URL:https://roundup-inc.co.jp/
こんにちは、ラウンドナップWebコンサルティング中山です。
どなたが言ったのか記憶に無く申し訳ないのですが「スタミナのあるものを食べるスタミナが必要」という言葉が突き刺さる今日この頃です…
こんなお天気なので、スタミナ料理的な物を食べると…お腹に来ますね。
とろろご飯とかそういうものにシフトしていきたいと思います。
「スタミナを取るためのスタミナが無い」
会社経営に繋がる物がありますね、はい。
さて、TwitterがXになるなど、引き続き話題になる界隈ですが、気づけば慣れているものだと思うので、気にしていません。
ただ、凄いですよね。一般的な企業なら大企業であっても、名称変更は大問題です。認知されなくなる可能性もあります。CMバシバシやりますよね。
それに対して、あっという間に必要十分にサービス名変更・会社名変更が周知されるところが、元Twitterが圧倒的な存在だったことを示すひとつの証に思えます。
…
さて、では代替Twitter界隈ですが、最も盛り上がったであろうThreadsも伸び悩んでいるようです。2つか3つ前のメルマガでも書きましたが、これからですね。
やはり現状では、わざわざ手を出す必要はないです。先んじて活用しても、先行者利益も無いでしょう。詳細は以前のメルマガぜひご覧下さい。
「やらなければ成功はない、取りあえずやってみろ」の落とし穴
目次
Meta社のThreadsについては、私はInstagramからアカウントを作りました。カンタンです、初期にユーザー数が伸びた要因の1つでしょう。
さておきThreadsに限らずこういった「新しい、話題になっているもの」が出てくると
- とりあえずやってみたらいい、やらなければゼロ
- やれば化ける可能性がある
といった、宝くじは買わなければ当たらない理論、に近い事を言われます。
ただ、現場にいると分かるのですが、この考え方は個人としても、特に会社としては結構危ないんですよね。
少なくとも私はコンサルの中で、こういう言葉は使わないです。
今回はその理由をお伝えできればと思います。
新しい分身を作るなら「手仕舞いタイミング」と「終活」は必須
この「とりあえずやってみる」を繰り返すとどうなるでしょうか?
現実に例えれば「作りかけの支店が廃墟となって、そこら中に散らばっている」イメージです。
お客さん、株主、その他関係している人が見たらどう思うでしょうか?「チャレンジしてるなー」と思うでしょうか?実際は
- この会社もうやってないのかな
- この会社、やりっぱなしの癖があるな
- この会社、周りからどう思われているか分かってない会社だな
と思われます。
店舗の掃除をしないと、仕事が雑な印象を与えてしまうように、お客さんは廃墟からはそれなりの感情を受け取ります。
なので、やるなら「手仕舞いのタイミング」を決めた上で「終活」をすることが大事です。
手仕舞いのタイミングは目的にもよりますが例えば
- 最新情報を1週間以内に更新できなくなったら
- 更新頻度が○回/Weekを下回ったら
- アクセス数が○○セッション/月を下回ったら
などです。一発手仕舞いに抵抗があるのでしたら、上記の条件になったら「継続検討会議」をする、でもいいです。
きちんと「終わらせてあげる」
そしてその上で「もういらない」「思ったほどじゃなかった」「マイナスが大きい」「維持が難しい」などになったら、ちゃんと手じまうんです。つまり終活でするんです。
基本的には「削除」でしょう。ハッキングされる危険性もなくなります。
放置したCMSやSNSがハッキングされて大変なことになっているが気づかない…というケースは多いです。
立ち上げた当時の担当者がいなかったり、メモも無かったりすると結構大変なことになります。登録メルアドが社員の個人アカウントだったりしますし。
作るのは楽ですし、はじめるのは楽しいんです。でも、全部が必要なわけはないですし、分身を作るということは、維持管理が必要になる。役割を果たせないなら、潔く終わらせた方が良いんです。
「やってみないと分からないだろ!」は、やったことによる影響を考えた上で言わないといけません。
今までそれで問題なかったと感じた方、何も言わず後始末をしてくれていた人がいると思いますよ。
勝手ツールの管理が必要なのも同じ理由
今は様々なクラウドツールがありますし、すぐに登録してすぐに使えるものも多いですね。なので、すぐに入れて使ってみたくなってしまうこともあるでしょう。「勝手ツール」です。
しかし、これもやっぱりリスキーです。新しいツールを入れる場合、台帳に書かないといけない、承認が必要なのはリスキーだからです。
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コミュニケーションツール、使わなくなって放置、そこに昔のお客さんが案件相談してきたが、反応が無かったので、自然消滅、機会損失、関係悪化
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流行のクラウドツール、使わなくなって放置、サービス元収益悪化で買収される、リストが他社に渡り最悪スパム対象ドメインに
- API系などでアカウントを閉じずに担当社員退職、スパムの被害あるいは設定の漏れで大量課金、会社負担に
フェイクを交えていますが、本当にあったことも含めて、こういうことが起きうるんです。
苦手意識のある中小企業は、まず身の回りチェックを
と、少々ネガティブな内容になりましたが、何かを放置しておくことはとても怖いんです。
私自身も、解約し忘れたツールから結構な額の請求がクレジットカードに来て、ぐぬぬ…となったことは何度もあります。それも踏まえてですね。
まとめると、
- とりあえずやってみよう、は企業としてはリスク
- やるなら、手仕舞いタイミングと終活を考えること
- ツール系も同じリスクがあるので台帳管理を
です。
「やらないと成功率はゼロ」「やれば化ける可能性がある」など、耳障りが良い言葉ですが怖い言葉だなと思います。
と、Meta社の Threads の話からリスクヘッジの入り口のような内容でした。
みなさんのリスク削減の助けになれば幸いです。
ではでは、またメールしますね。