ホーム » podcasts » マーケティング・セールス » 第16回:GoogleAppsのフォームをマーケティングで使ってはいけない

PodcastはiTunesのPodcastディレクトリからダウンロード下さい。自動的にダウンロードされて便利です

今回の内容について

みなさんこんにちは。ラウンドナップコンサルティング代表の中山です。今回のノンスペシャリストのためのWEBマーケティングラジオを始めていきたいと思います。最後までよろしくお願いします。

今回については、フォームです。フォームの中でも、みなさん結構使われている方が多いと思いますが、Googleドキュメント、Googleドライブとも言います、スプレッドシートと一緒にフォームを作る機能があると思います。

あれはとても便利なものなのですが、あれをWEBマーケティング用の、つまりホームページ上でお問い合わせを受け付けたり、或いは何かの問い合わせ申し込みとか、そういったものに使うのは、止めたほうがいいという話です。

なぜ止めたほうがいいかというと、WEB解析において最も大切なものの一つである効果測定、アクセス解析的に言うと、コンバージョンレートの測定、或いはコンバージョンの測定といったものが、Googleフォームを使うと非常に難しい、不可能になってしまうからです。

やはり一番最後のコンバージョンの部分がきちんと計測できていないことには、いろいろな施策を行ったとしても、それが正しかったのか、それとも正しくなかったのか、プラスだったのかマイナスだったのか判断ができません。

結局我々は成果、目標の達成というところで、行った施策の善し悪しを決めていきますので、それが計測できないということは非常に致命的です。

うまくいったかも分からないのであれば、むしろやらないほうがいいかもしれません。

Googleドキュメントに付いているフォームというのは、確かに非常に便利なんです。例えばそのフォームから入力されたものを、自動的にGoogleのスプレッドシートに転記してくれたり。

そしてその転記されたスプレッドシートのほうに、いろいろなGoogleアップスクリプトなどを仕込んでおくことで、自動返信メールを送ったり、別のシステムと連携させたりということができるようになります。

内部業務としては非常に優秀なものですから、そういった用途ではぜひ使い続けていただきたいです。

ただ、マーケティング用途、つまり外向きの用途には使っていただきたくないというのが、今回お伝えしたいことです。

内部用途、例えば勤怠管理や備品管理、内部でのアンケート、そういったものについては、集計まで一緒にやってくれますので非常に便利です。そういった使い方としてはぜひ続けていただきたいのですが。

コンバージョンといったような、結果という指標をとるもの、マーケティングについてはこれを使わないことをお勧めします。

なぜコンバージョンがとれないかというと、実際にGoogleのフォームを使ったことがある方はピンとくるのではないかと思います。Googleのフォームというのはまず、iframeで読み込まれます。

そのiframeの中にフォームがあって、そこで例えば送信ボタンが押されると、iframeの中でページが遷移して、別のページ、「ありがとうございました」みたいな画面が出るといった仕様になっています。

アクセス解析ツールにおいて、どうやって目標の達成を判別するかというと、だいたい2種類かなと思います。

一つは、サンクス画面のアクセス数ですね。Googleアナリティクスなんかがそうですが、目標達成URLというものを指定して、このURLに辿り着いたら目標達成1位というふうに数えるという、ページのURLを指定して目標達成とみなすというやり方があります。

もう一つは、例えばAdwordsやYahoo!プロモーション広告のような、オンライン広告などを初めとして一般的なものですが、コンバージョンの対象となる、つまり目標達成の対象となるようなページに、JavaScriptを埋め込んでおいて、それが実行されるとコンバージョンだよと教えてくれる。

この二つです。URLを指定する場合と、サンクス画面、遷移後のページにJavaScriptを仕込む、この二つが基本的なトラッキング方法です。(※Podcast収録時点)

この二つとも、Googleのフォームというのはできないんですね。まずiframeを使っていますので、ページの遷移というものが発生しません。

またiframeの中で呼ばれているページというのは、Googleのページですので、こちらがトラッキングコード、例えばGoogleアナリティクスのコードを埋め込んだりすることはできませんし。

またサンクス画面も、別のページに変えることはできません。例えばサンクス画面を自分のサイトの中に作ったものに変えるだとか、そういうことはできません。

そのため、もちろんJavaScriptを埋め込むこともできません。コンバージョンタグを埋め込むこともできません。そういったこともあって、現実的にGoogleフォームでコンバージョン測定をするということは不可能だと、今の2013年12月15日のこれを録っている時点では、できません。

この続きはpodcastをお聴き下さい。

Podcastが聞けない方はYouTubeでどうぞ。


お悩み・お困りの方へ

では自分はどうしたらいいんだろう、どこをどうするのがよいんだろうという疑問を抱えているのは気持ちの良い物ではないと思います。もしよろしければお問合せ下さい。

24時間受付 お問合せメールフォーム

中山 陽平

Web活用を本気で頑張りたい企業の成功とノウハウ蓄積を支援。小さな企業専門の伴奏支援。戦略立案から実行提案・診断・HP制作などを提供。無制限全国対応のアドバイザリ・顧問や嫌な営業対応代行など一気通貫で外部の専門家としてお守り。2001年に業界に入り支援経験600社以上。技術評論社から書籍出版、WebセミナーPodcastは月間1万ダウンロード。

View all posts

最新のメルマガ

月別メルマガバックナンバー

運営Webコンサルタント紹介

中山 陽平

Web活用を本気で頑張りたい企業の成功とノウハウ蓄積を支援。小さな企業専門の伴奏支援。戦略立案から実行提案・診断・HP制作などを提供。無制限全国対応のアドバイザリ・顧問や嫌な営業対応代行など一気通貫で外部の専門家としてお守り。2001年に業界に入り支援経験600社以上。技術評論社から書籍出版、WebセミナーPodcastは月間1万ダウンロード。