サーチコンソールの数字は、仕様変更により大きく変わるため、注意が必要というのは本当ですか?
例えば、2025年9月12日以降は、Googleの仕様変更でBot由来のインプレッションが減って見えるため、単純比較は注意して見ましょう。数字の変化をそのまま悪化と判断しないことが大切です。
サーチコンソールの数字は、仕様変更や集計上の問題によって大きく変わるため、注意が必要というのは本当ですか?
はい。
Google Search Consoleに表示される数字は、検索利用者の行動だけで決まるものではありません。
Google側の集計方法、検索結果の表示形式、記録上の不具合などによって、インプレッション、クリック率、平均掲載順位が変わることがあります。
特に現在は、「2025年9月12日前後」だけでなく、「2025年5月13日から2026年4月27日まで」を注意が必要な期間として扱うべきです。
Googleは約1年間のインプレッション集計に問題があったと発表
Googleは2026年4月、Search Consoleのインプレッションを正確に報告できない記録上の問題が、2025年5月13日から2026年4月27日まで続いていたと発表しました。
影響を受けたのは、次の指標です。
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インプレッション
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クリック率
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平均掲載順位
クリック数には影響がなかったとされています。
また、これはデータの記録上の問題です。実際の検索順位や、Google検索からサイトへ移動した利用者数が、この問題によって変化したわけではありません。
Googleは2026年4月27日までに問題を解消しましたが、影響期間の数字を使った厳密な前年同月比較や長期比較には注意が必要です。
Google Search Console「Data anomalies」
2025年9月の「num=100」廃止も重なっている
2025年9月10日から12日前後には、Google検索で一度に100件の検索結果を取得するために使われていた「num=100」という指定が利用できなくなりました。
この指定は、検索順位を自動取得するツールなどで広く使われていました。
変更後、多くのサイトで次のような変化が確認されました。
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インプレッションが大幅に減る
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表示される検索語句の種類が減る
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平均掲載順位が急に良くなる
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クリック数は大きく変わらない
業界調査では、調査対象サイトの87.7%でインプレッションが減少し、77.6%でSearch Consoleに表示される検索語句数が減少したと報告されています。
ただし、ここは事実と推測を分ける必要があります。
Googleが「num=100」をサポートしなくなったことは確認されています。一方で、検索順位取得ツールのアクセスがSearch Consoleのインプレッションへ含まれていたために数字が減った、という因果関係をGoogleが公式に説明したわけではありません。
Googleの回答を報じたSearch Engine Landの記事
したがって、正確には次のように理解するのが妥当です。
「num=100」が使えなくなった時期と、多くのサイトでSearch Consoleの数字が変わった時期はほぼ一致している。ただし、変化のすべてがボット由来だったとは公式確認されていない。
以前のインプレッションの半分がツール由来だった可能性があるサイトもあります。しかし、これは個別サイトの事例です。
すべてのサイトへ「50%減」などの補正率を一律に適用することはできません。
比較期間は4つに分けて考える
2025年から2026年のデータは、次のように分けて扱うと理解しやすくなります。
- 2025年5月12日以前 今回Googleが公表した記録エラーの対象外
- 2025年5月13日〜9月上旬 Googleが認めたインプレッション記録エラーの期間
- 2025年9月10〜12日前後〜2026年4月27日 記録エラーに加え、「num=100」廃止と同時期の集計変化も考慮が必要
- 2026年4月28日以降 長期の記録エラー解消後。新しい比較基準として使いやすい
ただし、2026年4月28日以降にも、特定の日やレポートに限定した記録エラーは発生しています。
たとえば2026年8月13日から17日には、生成AI検索の専用レポートでインプレッションが少なく記録される問題がありました。8月13日には、Discoverでもクリックとインプレッションの記録エラーが発生しています。
比較前には、Googleの「Data anomalies」を確認する必要があります。
AI検索もSearch Consoleの数字に含まれる
2026年6月から、一部のサイトを対象に「生成AIのパフォーマンスレポート」が提供されています。
このレポートでは、AI OverviewsやAI Modeに自社ページが表示された回数を確認できます。
ただし、生成AI検索のデータが2026年6月から突然集計へ加わったわけではありません。Googleによると、これらのデータは以前から通常の検索パフォーマンスレポートに含まれており、専用レポートは内訳を確認するための別表示です。
専用レポートは2026年8月時点でも一部サイトへの提供です。確認できる中心的な指標はインプレッションで、通常の検索結果と同じ形でクリック率まで分析できるレポートではありません。
AI検索では、数字の数え方にも注意が必要です。
AI Overview内のリンクは、利用者がスクロールまたは展開して実際に表示した場合にインプレッションとして数えられます。AI Modeで追加質問をすると、新しい検索としてインプレッションやクリックが集計されます。
検索結果に占めるAI機能の割合が変われば、記録エラーがなくてもインプレッションやクリック率の意味は変化します。
現在は比較を助ける機能も増えている
Search Consoleには、数字の変化を判断するための機能も追加されています。
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グラフへサイト改修や施策実施日を記録できる「カスタムアノテーション」
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指名検索と非指名検索を分ける「ブランドクエリフィルタ」
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日ごとの変動をならして確認できる週次・月次表示
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表現の異なる類似検索語句をまとめるクエリグループ
特にブランドクエリフィルタは、2026年3月から対象条件を満たすサイトで利用できるようになりました。
ただし、ブランドの分類には人工知能を使った判定が含まれます。Googleも誤分類の可能性があると説明しています。
実務ではどの数字を見ればよいか
Search Consoleの数字だけで、検索流入の増減を断定しないことが重要です。
特に2025年5月13日から2026年4月27日までを含む比較では、次の順番で確認します。
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クリック数が増減しているか
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Google Analyticsの自然検索セッションが同じ方向へ動いているか
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問い合わせや購入などの成果が変化しているか
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指名検索と非指名検索のどちらが変化したか
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ページ、端末、国、検索タイプのどこで変化したか
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Google公式の記録エラーや検索アップデートがなかったか
日ごとの変化だけで判断せず、週次または月次でも確認します。
また、Search Consoleにはカスタムアノテーションがあるため、サイト改修、コンテンツ公開、計測変更、Google側の仕様変更をグラフへ記録しておくと、後から原因を確認しやすくなります。
まとめ
Search Consoleの数字は重要ですが、常に同じ条件で計測された絶対的な値ではありません。
2025年9月前後の比較では、「num=100」が使えなくなった影響を考慮する必要があります。
さらに現在は、2025年5月13日から2026年4月27日まで、Google自身がインプレッションを正確に記録できていなかったことも判明しています。
したがって、この期間をまたぐインプレッション、クリック率、平均掲載順位へ、一律の補正率を設定する方法は適切ではありません。
クリック数、アクセス解析、問い合わせや売上などを組み合わせ、数字が変わった日付と対象範囲を確認して判断する必要があります。
なお、2026年8月18日からはGoogleのスパムアップデートも進行しています。2026年8月後半に発生する変化については、Search Consoleの記録上の問題だけでなく、実際の検索順位変動も分けて調べる必要があります。
