AIがイマイチな回答しか返してくれません、どうしたら良い回答が得られますか?
中小企業でAIがうまくはまらない一因として、「0から1を作る部分までAIに丸投げしている」ことがある、という考え方と、AIは人や現場の力を掛け算で強くしたり、周辺業務を減らしたりする役割で使うとよい、という視点が分かります。
- フェーズ 気づき・目的整理
- 手法・手段 AI活用
- 施策範囲 サイト全体・情報設計
中小企業でAIを導入しているのですが、新規事業のアイデア出しやキャッチコピー作成などを、最初から全部AIにやらせてもピンとくる成果が出ていません。AIにゼロから1を任せようとするやり方に問題があるのでしょうか?
中小企業でAIがうまくはまらないパターンはいくつかありますが、その中の一つとして多いのが、「0から1を作る部分までAIにやらせようとしている」というケースだと思います。
0から1を作ること自体、AIにまったくできないわけではありません。ただ、その部分をAIだけに任せてしまうと厳しくて、パートナーとして人間がそばにいないと、本当の力は発揮できません。そこを人がサポートできない限り、AIはなかなか真価を出せないのです。
例えば「新規事業のアイデアを出して」とか「キャッチコピーを作って」とAIに投げても、だいたい平凡なものが返ってきがちです。これは、AIがあくまで「掛け算」の存在で、使う人の能力を倍々にしていくような存在だからです。ゼロは、何倍にしてもゼロのままですよね。
中小企業は、すごく俗人的な部分で動いているところがあります。人の力や人間力、いろいろな要素で会社が回っているわけです。だからまずは、AIを「そうした人の力をより強くするために使うもの」と捉えることが大事です。
あるいは、その人が人間ならではの部分に集中できるように、周りの仕事をAIで減らしてあげる、という使い方もあります。1.05倍にしていくような、あるいは0.25倍に減らしていくような、逆の掛け算の発想でAIを使っていくイメージです。
そういう発想でAIの役割を考えていくと、中小企業でもAI活用の活路が見えてくるのではないかと思います。

