AIの回答がイマイチなとき何を見直せばいい?

AIから良い回答を得るには、0から1を丸ごと任せるのではなく、人間のアイデアや判断力を前提に「掛け算」で強化する役割として使うようにしてください。人ならではの部分に集中できるよう周辺業務をAIで減らす、といった発想で役割分担を考えると、中小企業でもAI活用の道が見えやすくなります。

ChatGPTなどのAIに「新規事業のアイデアを出して」「キャッチコピーを作って」とお願いしても、平凡な回答しか返ってこず、あまり役に立っていないと感じています。中小企業でAIから良い回答を引き出すには、どのように考えて使えばよいでしょうか?

中小企業でAIがうまくはまらないパターンはいくつかありますが、その中の一つとして多いのが、「0から1を作る部分までAIにやらせようとしている」というケースだと思います。

0から1を作ること自体、AIにまったくできないわけではありません。ただ、その部分をAIだけに任せてしまうと厳しくて、パートナーとして人間がそばにいないと、本当の力は発揮できません。そこを人がサポートできない限り、AIはなかなか真価を出せないのです。

例えば「新規事業のアイデアを出して」とか「キャッチコピーを作って」とAIに投げても、だいたい平凡なものが返ってきがちです。これは、AIがあくまで「掛け算」の存在で、使う人の能力を倍々にしていくような存在だからです。ゼロは、何倍にしてもゼロのままですよね。

中小企業は、すごく俗人的な部分で動いているところがあります。人の力や人間力、いろいろな要素で会社が回っているわけです。だからまずは、AIを「そうした人の力をより強くするために使うもの」と捉えることが大事です。

あるいは、その人が人間ならではの部分に集中できるように、周りの仕事をAIで減らしてあげる、という使い方もあります。1.05倍にしていくような、あるいは0.25倍に減らしていくような、逆の掛け算の発想でAIを使っていくイメージです。

そういう発想でAIの役割を考えていくと、中小企業でもAI活用の活路が見えてくるのではないかと思います。