そもそも必要なのか?をまずはご確認下さい
最近、動画を使ったコンテンツが増えてきています。特に「Webiner」が増えています。 Webiner(ウェビナー)とはWeb Seminarの略称で、ウェブ上で「セミナーの配信」を行うこと。
その場で質疑応答に答えてくれたりする場合は特に、人気の出やすいコンテンツです。
これは使い方を間違えなければ、見込み客フォローから顧客化まで、どこにでも使える有効なやり方です。 なぜなら、現在恐らくオンラインマーケティングの媒体の中で唯一の「定性的な情報を効率よく届けられる手段」だからです。
そこで今回は、このWebinarについて、今回は主にWebコンサルタントや書士業さんに向けて、その概略と特徴、注意点をまずご案内できればと思います。 とは言え他の業種の方も十分応用できるものですので、ぜひご覧ください。
1.Webinarってどんなもの?
Wikipediaには英語版には項目がありました。(→Web conferencing – Wikipedia, the free encyclopedia) Wikipediaに載っている画像がこれです。
一般的にはこのようにシンプルに動画だけを写しているものから
- 後ろで大きなホワイトボードに書きながら行うもの
- PCの画面を共有して、それをみせながらしゃべるもの
が多いです。また、Usteramもそうですが
- 見ている人のコメントがリアルタイムに画面表示される
こともあります。普段は直接話せないような人と直接対話できるという今までにないコンテンツです。Google+のHangoutもそうですね。
1.2.ウェビナーの例(MozのWhiteBoardFriday)
例えばMozの「WhiteBoardFriday」を御覧ください。右の画像がその模様です。
これは、毎週金曜日にSEOmozの長、Rand Fishkin氏が、バックにあるホワイトボードと一緒に、様々な内容を解説するというコーナーです。
▼What to Do When You Need Boring Content to Rank Well in Competitive SERPs – Whiteboard Friday | Moz
これが一般的なウェビナーと言っていいかなと思います。 もちろん全然違うものもあります。とは言えひとまず、何となくイメージを掴んで頂ければ幸いです。 セミナーをやるようなWebコンサルタント系の方に向いています。オンラインでノウハウを配信しているマーケターにも向いていると思います。
1.3.お客さんとして何がうれしい?
ではこのようなWebinarをやることで何がお客さんとして嬉しいかというと、 一番嬉しいのは
「相手の顔や仕草、話し方に声質など言外の情報を得ることができる」
こと。次いで
- 図を書いてくれたり、なんとなく自然と大事なところそうでもないところが分ったりと、文字を読むだけでは伝わらない情報が出に入る
- (質疑応答を受け付けている場合は)その場で疑問点を解消できる
などです。やはり「どんな人なんだろう、信頼できる人なんだろうか」ということが分かる事が、一番うれしいと言われます。 同じ事をクリアするために今よく行われているのは
- ホームページ上に代表者や担当者、従業員の方の写真を笑顔でいれる
- それぞれの自己紹介文を書く
- 集合写真を載せる(笑顔で!)
などですが、人間性を伝えるという面では写真も文字も、動画には勝てません。 … これってすごく大事です。 リアルでお付き合いをする場合には
「どんな人なんだろう、文章では分からない部分もあるし不安だな」
という気持ちがみなさんありますよね。特に女性の方は多いのです。 ここをかなり解消できるのが、Webinarの大きなメリットです。
1.4.配信がわのメリット
提供側から見ると、ウェビナーは他のコンテンツと比較して、以下のような長所があります。
- 見込み客が大なり小なり持っている「この人は信頼できるのか?」という面での障壁を“ネット上に顔を出すというリスキーな行動をあえて行うほど自信があるんだな”と感じさせることで、崩してあげることができる。
- 同様の理由で、ウェビナーをやるだけでオーソリティが上がる
- 見込み客に対して、誠実さや優しさといった定性的な情報を与えることができる。
- リアルの世界で人にあった時に、顔だけで声をかけてもらえるようになる。
などがあります。 オンラインマーケティングにおいて、定性的な情報を与えられる方法ってなかなか無いんです。今のところ動画くらいじゃないでしょうか。 そしてこの性質により
- 不安が取り払われて、電話問い合わせなどがされやすくなる
- 他の同じような同業者と比較された時に、選んでもらわれやすくなる
- 交流会などに行った時に、人脈ができやすい(逆にウェビナーのURLを書いた名刺サイズの紹介カードを持って行って渡してもいいのではないかと思います)
などのメリットが生まれやすいですね。
1.5.よくある失敗
このように便利な手法なのですが、きちんとやらないと逆に悪印象を与えてしまうこともあります。 一番多いのは「印象が悪くなってしまった」です。幾つかのパターンがありますが、多いのが
- 話していることは興味深いが、早口過ぎたり、専門用語が多すぎたり、声が小さすぎる(大きすぎる)などで、聞くこと自体にストレスがかかってしまった
- 構成自体がよく分からなかったり、話が急に脱線したりして、結局何の話しか分からなかった
- 服装がラフすぎたり、無精髭が伸びていたりして、単純に印象が悪かった
- 背景がごちゃごちゃしていて、いかにも家でやっていますという印象があり、プロっぽくなく感じた
- 画質が荒かったり声が割れていたりして、見づらい、聴きづらかった
などです。 とりあえず始めてしまえ!という場合に起きがちです。 視聴者が少ないとはいえ、普通のセミナーをやるようにきちんと練習したり機材をセッティングすることが必要です。
1.6.何に気をつけるべきか? 7つのポイント
これを防ぐためのポイントをまとめました。
- 事前にターゲットと内容をきちんと考え、伝えたいメッセージをまとめておく。
- セミナーと同じ服装と心持ちで行う
- 背景はできるだけすっきりとさせる。どうしても難しい場合はパーティションを置いてその前にホワイトボードを置いて目隠しをするかつ、先にホワイトボードに要点を書いておくなど、アイテムとして活用する
- カメラは別のPCから見栄えをチェックする。この時社内LANや家の中の回線同士ではなく、できれば外からの別回線でチェックすること
- 照明はできるだけ明るくする。暗いとそれだけで素人臭くなってしまう(実際の舞台上とか撮影スタジオとかってものすごく明るいですよ!暑いというか熱い!)
- 照明を上手く回りこませるために、顔の下に白い物を置く(大きい紙でもいいです。写真で顔の移りを良くするテクニックとして膝の上に白いハンカチを置くというのがあります。これは光を反射させて顔の下から光を当て、暗さを取る為です。これと同じです。)
- 最低3回は実際に録画して練習する。少なくとも自分で見直す。恥ずかしくなければ人に見てもらう。
ぜひお勧めいたします。 話し方に自信のない方は、話し方教室はいろいろな所でやっていますので、参加してみることをお勧めいたします。
私は昔演劇をやっていたので、大人数相手なら”まだ”いいのですが、一対一だったりパソコン相手は正直苦手です(^_^;)なので、この記事を書いている割に、まだ準備が全然進んでいません…。
1.7.機材について。カメラとマイクだけはお金を!
経験上、WEBカメラはあまり安いと画質がひどいので、できれば1万円、最低でも5,000円くらいのものを使ったほうがいいと思います。
動画において、画質や色味はイメージに大きな影響を与えます。WEBカメラでは駄目な場合は、普通にDVカメラを買ってしまったほうがコストパフォマンスはよいです。餅は餅屋。
マイクもですね。ホワイトボード使いながらやる方は、距離が遠いのでヘッドセットマイクを使ったほうがいいです。ただ、ヘッドセットを使うと、臨場感は減ります。耳元で喋られている気分になります。
なので私は適度な距離にマイクを置いて撮っています。セミナー会場で聞く声と同じような響きになります。
ホワイトボードを使う場合は、ズームが理想ですが、なかなか撮影しながらそんなことできないと思いますので、大きめに書くほうが現実的です。ホワイトボードは結構映り込みや明るさで苦労します(まさに私は毎回苦労しています)
まとめ
このように、きちんと準備して使えば、他にはない威力を持った媒体がWebinarです。 また、Webinarに限らず動画はぜひ活用べきです。「動画マーケティングガイドブック」も参考にしていただきながら、ぜひ活用を前向きに考えてみてはいかがでしょうか。
- Webinarとは、ウェブ上で「セミナーの配信」を行うこと
- オンラインマーケティングの媒体の中で唯一の「定性的な情報を効率よく届けられる手段」
- お客さんは「どんな人なんだろう、信頼できる人なんだろうか」ということが分かる事が、一番うれしい
- 逆に印象を悪くしないように準備は周到に
- カメラとマイクにはお金をかけて
この章のコンテンツ
動画コンテンツはどう使うのか?これからの主流となるビデオマーケ。