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結論: 小規模企業こそ「ブランド」を意識した方が良い
自分の気持ちの中だけでもいいので「ブランド」を作り、それを軸にコンテンツを使って露出することで、お客さんが自然に集まってくれる仕組みを作る、というのが今の基本的な考え方だと考えることをお勧めします。
無理矢理ガンガン集客したり、型番商品の安売りで切り抜けたり、実績に頼って街を貫くなどは、どんどん効果が出なくなっているんですよね。
ただ、いきなりブランディング系の会社に依頼したり、経営者の方がメディアにお金払って露出しても大して意味がないので注意が必要です。
まずは戦略を立て、受け止めるコンテンツを作っておきその上で露出していくという順番が必要です。
#1 – コンテンツがなければ何も始まらない
まずコンテンツについておさらいと、重要性についてまとめていきます。 コンテンツは、現実的に様々なWebマーケティング施策を行うために必須のものです。
Web以外に例えるなら「トーク」みたいなレベルです。コンテンツがないということは、そのオフィスは真っ暗で、話しかけても誰も返事をしないということでしょうか。
買い手とつながり、買い手のためにそこにいると感じてもらうためにも、求められるコンテンツを準備しておくことは大事です。
また、継続的にメンテナンスし続けることも大事です。なぜなら世界はどんどん変わっているから。
求める物・気にする物・トレンド…昔は響いていた内容も「当たり前」になり、みなさんの強みにはならなくなっている可能性もあります。
もはや情報そのものは「資産」とは言えない
もはや情報そのものは「資産」とは言えない。 ただ、資産となる物が無くなったわけではなく「それを言った人・会社」に対する信頼は、問題でも起こさない限り上下しません。
「言ったこと」が時代遅れになっても「言った人」が言う内容を常にアップデートしていれば「言った人」に対する評価が下がることはありません。
「言った人」に対する評価を貯めていく
なので、特にニッチ分野においては専門家としての地位を確立し、信頼を築くことがとっても大事ですね。
しかし、買い手を惹きつけつづけることは、どんどん難しくなっています。インターネットの一般化により、競争が激化し1つのことに対する集中力が低下するからです。頭がいっぱいになっていますよね?
これに対しての銀の弾丸はありません。
基本に忠実に、相手にとって関連性があり、欲しいもの・価値のあるものである必要があります。もちろん相手は選ぶ必要がありますが(ターゲティングとセグメンテーションですね)
#2 – 自分のブランドを構築する
ブランディング…というと中小企業・小規模事業者の方々としては「自分たちには関係ないかな…速いかな…」と考えがちではと思います。
なんとなく「ブランド品」みたいなテレビに出るレベルの物を想像してしまうんではないかと。
もちろん、そうやって取材を受けるようになるには大変なワケですが(とはいっても地方紙なら取り組み次第で結構…)
「二つ名」をつける
そうではなく「自分たちは、こういうことを大事にしている会社です」と明確に決めて、それを情報発信していくということですね。
いわゆる「二つ名」をつけるイメージです。商圏内で「○○な■■屋さんといえば△△会社さんだよね」と言われるようになることを目指す。
○○のところがブランド、■■は業界、△△は御社。
これを実現するためにネットでも非ネットでも、何をしていけば良いのかを考えて実行することが大事です。
もちろん大前提として「○○な」を何にするかという戦略の部分はありますが…。
じゃあ自分は○○を何にすればいいの?
とは言え、じゃあ自分は○○を何にすればいいの?と考えてしまうかもしれません。
これは2つの方向性があります。
1つは「自分が情熱を傾けられる物をベースにする」もう1つは「お客さんが求める物をベースにする」です。
こう言うと顧客中心主義なんだから後者1択ではないの?と思われがちですが、そうでもないんです。
なぜなら、お客さんが思いつくものの幅はそれほど広くないからです。極論「品質」「価格」「自分向けか」の3つです。
思いつくところにはすでに誰かいる時代
そしてこの3つはだいたいどこかがそれを軸に商売をしています。そこにぶつかるという方針であればよいのですが、難しいこともありますよね。 だとしたら、これはもちろん内容にも寄ってしまうのですが、自分の情熱ベースでも良いと思うんです。
新しい物の見方や選び方を提示する。この場合最初は小さい会社でやった方が良いでしょう、ワンマンできないと難しいと思います。
ただ、思いつくところにはすでに誰かいる時代ですから、アリではないでしょうか。
その場合は情報発信はもっと大事になります。まず、自分自身と自分が何を支持しているか、それをどうすれば「お客さんの目線で」理解してもらえるのかを考えることから、始めた方が良いです。
でないと、「コーヒーが好きだから喫茶店を始めました」みたいな定番の失敗に繋がってしまいます。
また、それがすぐに実現でき無さそうな自己像であれば、そこに至るプロセスを一緒に走ってくれる事を楽しんでくれてお金を払ってくれる人はいるか?も視野に入れてみて下さい。
今の冷蔵庫の中身で3年5年10年戦い続ける必要はないですよね。
#3 – 簡単に購入できる商品やサービスを用意する
「実際に行ってみたら印象が全然違った」「サービスを受けてみたら良さが分かった」という経験は、売り手としても買い手としても少なくないはず。
特に「視覚重視」のウェブの世界においてはなかなかそれ以外の五感に頼る情報は伝わりづらい物です。 なので、負担のかからない範囲でみなさんに実際に触れる(物理的にでもそうでなくても)サービスを作る事も考えてみて下さい。
壁だった物が自分を守る盾に
一般的にフロントエンド商品等と呼ばれる物はこういう目的も兼ねています。
リスト集めと思われがちですが。 視覚以外でしか伝えられないというのは、裏返せばいったんついてくれたお客さんがネットの情報だけで離れる確率が低いとも言えます。
有利な立場になったら、それまで壁だった物が自分を守る盾になってくれます。その壁に怨嗟の声を上げるのではなく、どうやったらそれを自分たちは盾として使えるかをぜひ考えてみて下さい。
#4 -専門知識を露出する(ために勉強する)
その分野の専門知識を持っていることを示すことが重要です。そのために勉強することも重要です。 商売を行う分野にプラスとなる専門知識を持っていることを示し、自分の専門性を研究してアピールする必要があります。
とは言え、誰しもがもともとそのスキルを持っているとは限りませんし、人に発表するのが得意なわけではありません。不特定多数の前で自分自身をさらすのは難しいと感じる事の方が多いでしょう。
逃げることは出来ない…
他の人に見られたい、他の人にあなたを見てもらいたいと思っていたとしても、実際それを躊躇無くできる人は限られていますよね。 しかし、だからといって逃げることは出来ません。
まずは目につかなければいけない世界の中でそれは必要なのです。
専門知識をWeb上でアピールできるように、スキルアップする必要があります。
専門性を高めるのに時間がかかると思うかもしれません。
ただし、高度な専門知識を持った人が近くにいる場合は、その人の助けを借りてください。
あるいは、「どう見せて注目を集めるか」というスキルを磨くことで、新しいコンテンツでなくても人に楽しんでもらえるものを作ることができます。
何もかもが最初から揃っていることはなかなかありません。事業を続けながら、一緒にそれを培っていく。そう考えてみて下さい。
先回りして準備が必要
そういう意味で、先回りして準備が必要でもありますね。走り出したら、忙しくなりますから。
というわけでザクザクとノウハウ的な物を書いていきました。実行は簡単ではないと思いますが、それを行ったところが伸びるのはビジネスの定石です。
方向性としてはこの考え方で、少なくとも私の周りは成果が出ています。 最初からテクニックに走ったり、諦めたりせず、ぜひトライして頂ければ幸いです。