配信日:2024年2月06日
発行元:ラウンドナップ・Webコンサルティング 代表取締役 中山陽平
こんにちは、こんばんは、ラウンドナップWebコンサルティング中山です。朝から雪かきしてフラフラです。ボタ雪なので重いですね!
さて今回はGmailの配信基準変更の話。ただしSPFやDKIMのような技術的な話ではありません。もっと大事なことに繋げます。
Podcastでは以下のエピソードが近いです。
もちろん、このPodacstの書き起こしというわけではないので、合わせてこちらも聞いて頂くことをお勧めします。
→ 第504回: Web関連の重要情報、きちんと受け取れる体制になっていますか?Gmailスパム対策強化から考えるべきポイント
テーマ:Gmailの配信基準変更の話題で、技術的なところよりまず確認したいこと
今回のGmailの配信基準変更、スパム対策強化の件は、特にB2Bにおいては影響が無い人は位無いと思えるほど実は重要な話です。
しかし、SNS等見ていると、2月になってから気づいた方や未だに何もしていない方を散見します。
企業運営という観点で、これは非常に大きなリスクです。
なので、今回はそういう観点「Webに関する重要な情報が、きちんとあなたに届いているか」がテーマです。
「うちは関係ないよ」…確信を持って言えますか?
当初「Gmail宛に1ヶ月に5,000通以上」送る会社に対する変更という形でのニュースだったので、自分には関係ないかなと思った方も少なくないのでは。実際、最初の段階ではそうでした。
ただ、その後の方針変更などにより、Gmail宛にメールを送る場合、1通でも送る場合にも影響し、またメールを自分で送るわけではなくても、例えばお問い合わせフォーム絡みで影響してくることがある、ことも分かってきました。
なので、例えば「SPFやDKIM」については、全企業が必須の対応と言ってもよいでしょう。
このようなGoogle側の変化をキャッチアップできていたか、が問題です。
「なんだか難しそうだから、きっと関係ないだろう、オオゴトにならないだろう」と、見たくないものは見えなくなるのは人間の性です。
失敗学の書籍でもよく出てきます。それに陥ってはいなかったでしょうか。
例えばこういう事が起きているかもしれません。
- お問合せフォームのサンクスメールが、Gmail宛に届かないケースが出てきています。
- フォームからの通知メールが届かず、クレームになるケースもありうります。メール配信、メールマーケティングを行っていなくても、影響が出る可能性があるんです。
- また、得意先だけに定期的に少量手出しで送っていたメールも、迷惑メールに入りやすくなっているかもしれません。
- それによって反響率が落ちたときに、原因特定を誤ってうまくいっているものを悪化させてしまっているかもしれません。
変化に気付くことは、リスク管理の第一歩です。
情報に敏感であること、そして適切な対策を速やかに講じることがビジネスの継続性を守る上で大事ですよね。
例えばフィッシングメールやランサムウェアが流行したとき、事前に知っていれば?
未だに大量に毎日危険なメールが来ます。今は周知が広がってきていてだいぶ被害は収まっているようですが、初期は大変でしたよね。巧妙化した内容に、被害に遭わないまでも、すんでのところに言った方もいるのでは無いでしょうか。
ただこれも、いまそういう巧妙に装ったメールが来ていて、危険である事。見分け方の基本などについて早期に情報を得ていれば、どうでしょうか。
経営に関するリスクを、大きく減らせたのではないでしょうか。
実際「知っていれば防げた」ことは非常に多いですし「知っていればもっとコスパよくできた」ことは商売に限らず、たくさんあります。
大事な情報が送られてくる「道」を作る事の重要性
とは言え、経営者がそこをやるのは避けるべきです。経営者には経営者の仕事があります。また、情報が下からきちんと上がってくる、悪いニュースでも上がってくる体制を築くことは重要ですよね。
経営者には経営者の仕事がある、仕組み作りが大事
その観点で、最もよいのはWeb担当者に限らず、Webに興味を持っている人が自然と情報を届けてくれる体制や風土を作る事です。
これができている中小企業は、情報発信のレベルや、お客さんからのフィードバックの質量ともに優れているケースが多く、素晴らしいです。
※なのでこれは、社内の情報の流れと質量という大きなタスクの一部でもあります
ただ、やはり面倒なことには手を出したくない、正直自分の仕事が増えそうなことは無意識に目をそらしてしまうのが人間でもあります。
そういうときは、外部の専門家を使った方が良いです。セカンドオピニオンも得られるところがよいです。
「知ること」と「行動すること」と「解決すること」
知っているだけではどうしようもありません。そこから行動を起こして解決する必要があります。
この積み重ねが、企業のウェブ活用力を底上げしていきます。セキュリティ周りなど外に丸投げという選択肢はありますが、お勧めしません。
非常に貴重な「学習機会」「体験機会」を奪われていると考えるべきです。
もちろん、重要度と緊急性と天秤にかける必要はありますが、基本的に中小企業は二人三脚でパートナーと走って、ノウハウをOJT的に社内展開するのが良いです。
いつまでも、どこかの会社に従属的に頼っているのはよくありません。分かった上で「得意なところにお願いする」形がよいです。対等な関係で。
まとめ
- 今回のGmailの件を題材として、情報をきちんと拾える体制になっていたか見直してみて下さい
- そうでもなかったな…という方は、早急に整えることをお勧めします(うちのライトプランでも対応できます)
- 情報を取捨選択しながら、実行し解決することを繰り返すことが、企業のWeb活用力をつける最高の手段です
お悩みがあればご相談下さい。押売など致しません。
お電話は出られないことが多いため、メールフォームあるいはのメールの返信でお願いできればと思います。
それでは今回は以上です。