配信日:2012年3月21日
困ったら現実のものに例えてみると、自然と答えが浮かび上がる
みなさんこんにちは、WEB戦略ラウンドナップの中山陽平です。
花粉のピークは今週も続くそうですね。
気がついたら花粉症だった私は、鼻セレブが欠かせません。
花粉症が無くなったら日本の景気が良くなる気がしてなりません。
花粉は見えないので非常に厄介ですよね。
見えないものを見えるようにすることをよく「見える化」と呼びますが、花粉を「見える化」したら…想像するのも恐ろしいです。
ところでこの「見える化」は、オンラインマーケティングでも有効です。
マーケティングは、オンラインに限りませんが目に見えない概念を相手にすることがとても多いですね。
オンラインではない場合であれば、多少は想像しやすいです。4Pなら
「Product」「Place」「Price」「Promotion」
それぞれ、物が想像しやすいです。
Placeが問題だ!となれば、売り場を変えればいいんだろうな、ということが、直感的に想像できます。
それが、オンラインになると、
「コンバージョンレートを改善しないと」
「平均ページビューを増やしたい」
「ソーシャルからの流入を増やしたい」
といった、イメージしづらい言葉があふれ、
さらには
「コンテンツ」「ユーザー」「アシスト」
「エンゲージメント」「最適化」
など、漠然とした単語が並びます。
これでは、直感的に何も浮かびません。
なので、
「やらないといけないのは分かってるんだけど実際どうしたらいいのか分からないんだよ」
といった、言葉をよく頂くんです。
これを解決してくれる”1つの考え方”があります。
これは、自分で納得するためにもあるいはクライアントさんに説明するときにも効果的な方法です。
それは
「全てを現実のものに例えて考える事」
例えば、WEBサイトを、ショッピングモールの中にある1件のレストランだと考えます。
そしてそこが販促をしたいとします。
その前提で、オンラインマーケティングの様々な手法をそのイメージに落としこんで行きます。
例えば「Facebookのいいね!」を買いましょう、という売り込みが来たとします。
「いいね!」って何でしょうか。
これは、ある投稿や画像、発言、ページなどに「私はこれいいなぁと思った」「参考になる」などのプラス評価をつけていくものです。
現実に例えると、例えば自分の写真と名前が書かれた「オススメシール」を、その店舗なり本なり何なりに貼り付ける
といったところでしょうか。
そう考えると、「いいね!」をたくさん買う事、それはつまり、
どこの誰とも知らないシールを
大量に自分の店に貼りに来てもらう
という事ではないかなと。
そして、これは不自然だし、いつか問題になるなということが何となく想像できます。
そして、
そもそもシールを張ってくれた人が本当に店に来てくれているのか?
を調べないと意味がないんじゃないか、ということも浮かんでくるんじゃないでしょうか。
つまりは、
いいね!の数と実際の集客との関係を、計測できるようにしないといけないな
そして
もし、あんまり相関関係がなかったらいいね!の数じゃなくて他の情報を頼りにしないといけないな
と、道筋が見えてきます。
または、
「WEBサイトの問合せフォームから全然問い合わせが来ない、改善したい」
という場合は、WEBサイトを実際の商店と考えます。
そうすると
- そもそもお店の前に人が通らないのか
- お店の中に入ってくれないのか
- お店の中に入ってくるが、窓口まできてくれないのか
などに切り分けができないでしょうか。できてしまえば、例えば
・そもそもお店の前に人が通らないのか
→ニーズがない場所に店を出している
・お店の中に入ってくれないのか
→ニーズがずれた所に店を出している
→店構えに問題がある
・お店の中に入ってくるが、窓口まで
きてくれないのか
→窓口が見えづらい所にある
→窓口が話しづらそうな雰囲気である
→入口近くの内装や看板で魅力を伝え
られていない
といった原因が考えられますよね。
そうすれば、それに対して
「窓口周りをきれいに整理して、
フレンドリーな色使いにして
”いつでもお気軽にご相談ください”
というPOPを置こう」
などの、対応策が浮かんできます。
それをオンラインに落としこむと
「申し込みフォームのあるページのリデザイン
具体的には、メッセージの変更と
フォームを入力しやすくする工夫、
対応担当者の写真を載せる」
などの策になります。
また、策に落としこむ所が浮かばなくてもその場合は制作会社に
「こういう問題を解決したいんだけれど、何かアイディアはないか」
と、頼むのがいいです。
何となく
「とりあえず電話鳴らして欲しい」
といった依頼をするよりはるかに制作会社側もやりやすいですし、成果にもつながりやすいですよ。
多少無理矢理でもいいので、まずはなんでも、現実世界に結びつけてしまうことです。
たとえ話なので、考えながら「ちょっと例えが悪かったな」と気づけば、そこで修正すればいいんです
モデリングですね。
「コンテンツの内容はどうしたらいいんだろう」
は
「どんなことをお客さんは知りたいんだろう」
です。
「ページ構成はどうしたらいいんだろう」
は
「パンフレットやチラシはどこに置けばいいだろう、中身はどうしたらいいだろう」
「店舗スタッフにはどんな順番で、何を話させればいいだろう」
でしょうか。
「コンテンツの形態は何がいいだろう?」
は
「この情報をお客さんに伝えるにはどんな物を使ったら伝わりやすいだろう?チラシ?小さいモニタ?店内アナウンス?」
など。
オンラインをことさらに特別視する必要はありません。
商いというものは、そう簡単に基礎は変わりませんよね。手法が変わるだけ。
なので、大概なんとかなります。
あなたがWEB担当者で自社のサイトを運営しているなら、分からない概念はリアルの世界に例えてみて下さい。
あなたが制作会社のディレクターなら、お客さんに説明する時に、例えの手法を使ってみて下さい。
きっと、良い結果に繋がると思いますよ。
製造業の話ですが、
「商品紹介ページを営業スタッフに例える」
ということについて記事を書きました。
▼製造業のコンテンツ戦略〜商品紹介編 |
http://bit.ly/GFzuPt
今のイメージ落とし込みの話を、さらに具体的に書いていますので、製造業の方に関わらず悩んでいる方は是非ご覧下さい。
みなさんの今までのノウハウをぜひオンライン上にコンバートして下さい。
皆さんの会社のことは皆さんが一番知っています。
では本日は以上です。
またメールしますね。
追伸:
GoogleAnalyticsがソーシャル機能強化をします
ソーシャルの効用を計測するのにかなり便利な機能のようでワクワクしています
数週間以内には全世界で使えるようになるとか
詳細をオンラインスライドショーにしていますので、ぜひ先取りしてみて下さい。
▼GoogleAnalyticsがソーシャル機能強化”SocialROI”を簡単に計測
http://bit.ly/GBwvNO
何か疑問点や、ご感想あればお気軽にご連絡
下さい(^_^)
http://www.facebook.com/WebStrategyFromAbroad
[email protected]
※この場を借りて、ご感想を頂いた沢山の方々に 改めてありがとうございました。
どんどん取り入れて走っていきますね。