配信日:2014年6月10日
みなさんおはようございます、株式会社ラウンドナップの中山です。
いやはや昨日の夜は大雨に雷に大変でした。幸い外出から帰った後だったのですが、何が大変だったかというと、うちの犬です。
ご存知でしたか?雷恐怖症というのが犬によってはあるみたいなんですね。「雷発生時、もしくは発生以前から、犬が見せる心理的・生理的に異常なまでの恐怖反応(パニック)になる」というもの。
うちの犬も、ブルブル震えが止まらず、ずっと息遣いが荒く、こちらも心配で心配で、昨晩は収まるまで膝の上で抱きながら仕事をしていました。解析レポートを作っていると、右手の上にちょこんと頭を乗せてくるので、右手がパッツンパッツンになりましたが、そのまま寝てくれたので一安心でした。
チワワには少なくないみたいです。うまく治せる方法をご存じの方はぜひ教えて頂けると嬉しいです。不憫で…。
さて、本日は引き続き「コンテンツ作成」について、です。 はっきりと言ってしまうと、コンテンツを作ることができないと、今後Webから集客して、見込み客育成をして、成約に持って行くという流れを作るのは「不可能」に限りなく近い、と考えるべきです。 このメールマガジンは、同業者の方もたくさん読まれていると思うのですが、何をやるにしてもコンテンツは避けて通れない存在になりましたよね。
なんでコンテンツがこんなに重要になったの?
アではなんでこんな変化が起きたのでしょうか。
一昔前は、広告なりSEOで集客して、ランディングページに人を集めて、次のステップに進むのためのメルアドや電話番号などを取り、何度かコミニュケーションを取って成約という、コンテンツの観点で言えばランディングページだけ、という形で結果が出せていました。
もちろん、その形で結果を出すことは今でもできるのですが、反応がどんどん落ちています。本当にそこを極めている人は反応を出し続けられているのですが、以前と同じようにやっていては反応が上がりません。
なんでそんなことになったのか?というのは経験論ですが、大きいなと思うのは不況云々などではなく、マスメディアが「実はお得な○○」であったり「あなたにあった○○は実はこれ」といったような、「みなさん知らないでしょうけれども世の中にはこんないいものがあるんですよ」という方向でのプロモーションばかりやっているから、というのが大きいと感じています。
- 「とあるマイナーなブランドが実は○○で密かに流行している」
- 「聞いたこともない国で、日本人が実はこんな面白いことをしている」
- 「CMや広告なんて全然売っていない○○という商品、実はこんなに便利」
企画自体はいいんです。それを責めているわけではなく、今ってほとんどが「あなたの知らない世界を教えます(知らないと損しますよ)」方向なんですよね。
そしてこういった情報に日々触れ続けると、人間の頭のなかはどうなるかというと
- 「もっといいものがあるかもしれない」
- 「調べもせずに即断即決したら、私は損をしてしまうかもしれない」
といった思考です。実際今の消費者は「失敗するのが怖い」と強く思っているそうです。なので、どんなものでも検討期間は長くなり、様々な方向から情報を集めて納得するまでは買う気がない、それが今の消費者です。
もちろんマスメディアの影響だけではないですが、そういった状況があるので、ランディングページ一発でなんたら、というやり方の反応が落ちています。
そして、そこで伸びているのが、相手が知りたいという情報や潜在的に求めていた情報を「先出し」して、押し付けるわけではなくゆっくりと価値観や考え方を変えていってもらい、商品やサービスに興味を持ってもらう方法です。
そしてこの方法を行うには、たくさんの情報をわかり易く伝えなければなりませんので、コンテンツをたくさん作らなければならない。だから今後はコンテンツ作成ができないとまずい、という状況なのです。
みなさんも、自分が買物をする時に、昔より悩むようになったと思いませんか?その場でスマートフォンで検索しないと不安になっていませんか?以前は信じられたクチコミすら今は信じられなくなっていませんか?
それと同じ変化が、あなたのお客さまにも起きています。老若男女、特に若者。…
インターネット上でいかに「不安を解消」し「売り込まずに良さを伝えるか」が勝負
このような状況では、2つの行動が必要になります。
それは
- マイナスを減らす「不安要因の解消」
- プラスを増やす「売り込まずに良さを伝える」
です。両方必要です。
ただ、今まで特にコンテンツ作成を行っていないならまずは不安要因の解消から行うほうが効率が良いです。
不安要因を知る方法はたくさんあります。
- 懇意にしているお客さんに実際にインタビューする
- ネット上のQandAサイト(Y!知恵袋など)で調べる
- 競合のサービスを実際に受けて、自分がどう感じたか
などは、すぐにでも行動に移せる内容です。
そこで「きっとお客さんが不安に思っているだろうな」という内容を30以上はピックアップします。
30って!と思われるかもしれませんが、本気でやればあっという間に集まります。 そしてそれを解消するコンテンツを片っ端から作って、よくあるご質問などのコーナーに入れて、わかり易い場所からリンクを張ります。
それぞれの質問に対する答えは、1行2行ではダメです。
リーマン・ショックをコンテンツだけで乗り切った、River Pool & Spa 社は、5000文字も6000文字も書きました。 さすがにそれは大変ですが、本当に1行や2行でいいのか?と考えてみてください。
よくあるご質問を読んでいる人は、言ってみれば営業マンに質問している状況なのです。もしあなたが目の前のお客さんに質問されたら、その質問の答えだけ教えて、あとは何も言いませんか?
…
そんなことないですよね。
この質問をしてくるお客さんはきっとこんなことも知りたいはずだ、あるいは、最近のお客さんはこのへんの話に反応してくれることが多いぞ、といった経験のもとに、そこから話をふくらませていくはずです。
Webサイトがお客さんに質問をすることはできませんから、Webサイトは想像できるかぎりの様々な情報を先にコンテンツとして用意しておくしかありません。
それを考えているとあっという間に1000文字2000文字は越えるはずです。
今すぐ、自社サイトを見て下さい。そのサイトはお客さんの不安を解消できていますか?また、内容は十分ですか?そうでないと少しでも思ったら、大きく機械損失している可能性が高いです。
私がサイト診断を行う際も、大概のケースで、応えられていません。 ぜひ、今すぐ見なおしてみてください。お悩みの際はお問合せくださいね。
それでは本日のメールは以上です。
またメールしますね!
追伸:今年のアナリティクスサミットのレポートを3つ寄稿しました。Adobeの清水さんのレポートを始め、とても興味深い内容でしたので、参加できなかった方はぜひご覧ください。
Vol.1:http://www.web-mining.jp/news/2014/05/2901-4.html
Vol.2:http://www.web-mining.jp/news/2014/06/0401-5.html
Vol.3:http://www.web-mining.jp/news/2014/06/1001-4.html
Web担当者フォーラムに記事を寄稿しました 中小企業でコンテンツ作成に悩んでいる方はぜひご覧下さい
Web担さんにウェブ解析士の連載が始まるんです。その名も『一人でできるWebサイト収益UP術-ウェブ解析士事例集』現場の解析士が毎月1人ずつ登場します。
で、その第一回、トップバッターが私でして、実は責任重大だったりします。
ただ、インプレスの担当編集者さんから伺った所、Web担当者フォーラム編集長の、安田さんに「良い記事だ!」と一声いただいた模様です。すでにFacebook+Twitter+はてブで1100くらい付いています。
なので、きっと読者のみなさんの役にも立つのではと思います。
まだ見ていない方はぜひ、今すぐご覧下さい。そして、TwitterやFacebookでRTやシェアお願い致します(^_^
→ 顧客目線のコンテンツ・マーケティングで営業ゼロでも施工依頼が殺到する塗装店のノウハウとは? | Web担当者Forum
http://web-tan.forum.impressrd.jp/e/2014/04/09/17268