配信日:平成24年10月13日(土)
みなさんおはようございます、
WEB戦略ラウンドナップの中山です。
最近、ビールを飲みたいという気持ちが収まってきました。
秋だなぁと思います。
そういった季節要因とは別に、ビール離れが始まっていますね。焼酎だったり、低アルコール飲料、ワインなどがその分増えていると。
おつまみ市場に変化が起きるかも知れませんね。
さて、今回は「誌上コンサル受付フォーム」から頂いたご質問への回答シリーズです。たくさん来てワクワクしています。ぜひみなさんも、ご質問下さいね。
テーマ「スマートフォンサイトには何を載せるべきか」
頂いたお便りとは少しずれるのですが、今回は「スマートフォンサイトには何を載せるべきか」についてお伝えできればと思います。
今回ご質問を頂いた方は
- 某大きな企業のIT戦略課の方で
- スマートフォンサイトとPCサイトの位置づけなどに悩まれている
とのことでした。根本的には、スマートフォンサイトに対する考え方、が定まらないのが問題なのかなと感じます。
そこで今回は、
「スマートフォンサイトを作る時に押さえるべきポイント」
を簡単にお伝えできればと思います。
最も多い「自動変換」のメリットとデメリット
スマートフォン対応をする際、最も多いのはは、「プラグインやCMSの機能で自動的に変換する」ことではないかと思います。
WordPressであればWPTouchなどの独立したプラグインもありますし、テーマによっては、そのテーマに合わせたモバイル用の子テーマが用意されていることもありますね。
コンテンツ戦略ラウンドナップ で使っているWordPressテーマ「graphene」には「graphene Mobile」というテーマが付いています(有料ですが)
このやり方は、長所と短所があります。
長所は
- とにかく導入が簡単
- CMSなどの管理画面からある程度カスタマイズが簡単に可能
短所は
- 大きく見せ方を変えることが出来ないことが多い(ブログ的な見せ方しかできないなど)
- 見た目の出し分けはできても、中身の(コンテンツの)出し分けや、見せ方の変更までできないことが多い
などがあります。
つまり、簡単だけれどもそれほど自由度が無いということですね
ある意味これは仕方ないかなという所ではあります。簡単に変換しているだけですので。
大前提「スマフォサイトとPCサイトは別のサイトと考えるべき」
ここで最も悩ましいのが
「コンテンツの出し分けや、ナビゲーションの変更ができないか、ないし自由度が低い」
という点です。
なぜなら、大前提として
「スマフォサイトとPCサイトは別のサイトと考えるべき」
だからです。
なぜそう考えるべきかというと、
スマートフォンでサイトを見るときのニーズと、PCで見るときのニーズが異なる場合が多いから
です。
例えば飲食店の場合。PCで調べる人というのは恐らく
- 色々な店を比較検討したい
- 大事な商談などに使うなど、きちんと確認しておかなければいけない条件がたくさんある
- いずれ必要になるときのために、情報をストックしようとしている
- 趣味で見ている(意外といますね)
このような理由が多いかなと思います。
対してスマートフォン(ないしケータイ)の場合は
- 近くで良い店が無いか知りたい
- 行く店の場所が分からないので地図が見たい
- クーポンなどがあったらいいなと、調べている
などではないでしょうか。
このようなニーズのズレは、他の業種でも同じです。宿泊や観光系であれば、
- 近くで泊まれる宿を探している、できれば予約までしたい
- 近くでやっているイベント情報を知りたい
- 向かっている途中で、急に旅館で宴会を行うことが必要になり、可能かどうか調べたい、聞きたい
などが、スマートフォンユーザが調べそうなことです、よね。
(ぜひみなさんのご業種で考えてみて下さい)
—
そして、その上で最も押さえるべきなのが
PCで探す人はそれほど「急いでいない」が
スマートフォンユーザは「急いでいることが多い」
という事です。
また、加えて「スマートフォンはまだまだ回線が遅い」ということも押さえるべきです。LTEが使えるエリアはまだ一部です。
この差を押さえることはとても大切です。
なぜなら、コンテンツの作り方や構成を別にしないといけないと言うことだからです。
そしてコンテンツの作り方や構成を別にしなければ行けないと言うことは、「スマフォサイトとPCサイトは別のサイトと考えるべき」だということ、なんですね。
PCとスマートフォンサイト、どのように変えるべき?
では、具体的にPCとスマートフォンサイト、どのように変えるべきなのでしょうか。
それは
- PCサイトは、比較検討段階の人も多く、また、時間に余裕があり、画面も広いのでたくさんの情報を読んでくれる
- スマートフォンは、急ぎである、そして画面が狭い、回線も速くなくたくさんの情報を出してもよんでくれない
ですので、「PCサイトは相手に自分たちを選んでもらえるように、じっくりと必要な情報を、営業的に有効な順番で話す。結論はすぐに出さなくてもいい(ここはケースバイケースですが)」
対してスマートフォンサイトはとにかく
- このページに来た人が欲しい情報を、できるだけ速く見せてあげる
- セールス的なコンテンツは、その後に並べる
ことに徹する。
このように、構成を変えることをお勧め致します。
スマートフォンユーザに対して、「宿泊予約」のページの前に、ずらずらと他のホテルと何が違うか、などを3〜4スクロールに渡って説明しても、読んでもらえないばかりか、他のサイトに行かれてしまうかもしれません。
そうではなく、宿泊予約なら、
- 最低限伝えるべき注意点
- 簡単なご挨拶、自己紹介(開いたページが自分たちが求めているページだと、アクセス者に分かってもらうため)
- 予約フォームそのもの、ないしそこへの分かりやすいリンク
を、理想はファーストビュー(スクロールしないで見える範囲)に収める。こういう構成をお勧めします。
宿泊予約でなく、例えばお料理の紹介のページであれば、まずは相手に端的に情報を伝えることができる「写真」を、スマートフォンで見やすいように、画面サイズに合わせて、容量少なめで、3〜4枚掲載する。
そしてその後に、まどろっこしい言い回しをなくし、体言止めや箇条書きを使って読みやすくコンパクトにした文章などを繋げていく。
このような流れがいいのではないでしょうか。
PC版とスマートフォン版でサイト構成は変えるべき?
PC版とスマートフォン版でサイト構成は変えるべきか。
これは「変えるべき」です。
スマートフォンは一度に表示できる情報が限られています。画面サイズが小さいからです。
なので、そこにPCと同じ情報を並べようとすると無理があります。
スマートフォンユーザが欲しがる情報は、全体の一部のはずです。なので、そのコンテンツで80%。
そして、もしかしたら見るかも知れないそれ以外のコンテンツを、「その他の情報」などのカテゴリに入れて、一応見られるようにしておく。位がちょうど良いです。
スマートフォンユーザでも、本当にスミからスミまで見たい人もいますが、そういう人には「PC版ページをご覧下さい」という道筋を残してあげればいいですね。
必要なのはスマートフォンユーザのニーズを正しく捉えること
このように、お勧めのやり方を書いてきましたが、根本的に大切なのは「スマートフォンユーザのニーズを押さえること」です。
気持ちを分かっていなければ、ニーズは分かりません。
そして気持ちを分かるにはまずご自身で活用することが必要です。
なので、今まだ使っていない方は、マーケティングの一環として「自分で使ってみる」「スマフォで予約や買い物をしてみる」ことを強く強くお勧めします。
気持ちが分かれば、それに応えるWEBサイトがどうあるべきかは、浮かんでくるはず。
業者任せにせずに、ぜひみなさんご自身のご商売の経験と勘を信じてみて下さい。
きっと、色々な気づきがあると思いますよ(^_^)
それでは本日は以上です。
引き続き、質問は募集中です(というかいつでも受け付けています)
どうぞ、ご投稿下さいね。匿名でも大丈夫です。
気温も下がったので、朝晩冷え込みます。みなさんも身体に気をつけて良い週末を!
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