今週のトピックス
こんにちは、ラウンドナップ・Webコンサルティングの中山です。週の真ん中気味に休みがあると、今日が何曜日なのか良く分からなくなります。
さて、コロナウイルスの脅威が日々叫ばれている中、食料品も配達・通販が増えているようです。
これがネットスーパーの裾野を広げるきっかけになるかもしれません。
さて、実店舗とネットスーパーについては、良いところ悪いところあるでしょうが、1つ面白い論文があります。
英語でPDF版しかないのですが…2018年11月に出された、ミシガン州立大学のKatherine A. Harris氏のものです。HBRで私は知りました。
The Effect of Online Shopping on Grocery Demand
http://econ.msu.edu/seminars/docs/harris_jun.pdf
ネットスーパー利用者にはこういう特性もあった
ネットスーパーというと、実店舗に行かないので衝動買いが無く安く済むという印象がありますが、2年半にわたり大手スーパーのデータを基に購買履歴を分析したところ、そうでもなく、逆に高くなっていたようです。
しかも増えているものは、栄養価の高い物など健康的な観点で優れた物が、多少高くても選ばれていたそうです。また、価格に対するこだわりが弱い傾向があったそうです。
ネットスーパーの場合、「邪魔」されずに自分の好きなように選ぶことができます。売り場の移動で疲れることもありません。子どもの「おかしー!」に困らせられることもありません。
また、比較もスマホなら、ネットスーパー内はもちろん、Googleなどでの検索もすぐでき「トータルで」考えることができます。
より自分たちの生活を考えて、商品を選べる状態にあると言えます。
この1つの論文だけなのでなんとも言えませんが、コモディティ系商品の売り方に使える可能性がありますね。
立場毎に考える(卸・スーパー)
スーパーに卸している立場で考えるとどうでしょうか。
実店舗の場合棚のどこに置かれるかなど不確定要因も多く、しかも自分たちのこだわりを分かってもらうほどに熟考の時間を持ってもらえないでしょう。
しかし、ネットスーパーであれば、うまくラベリングやパッケージングを工夫することで、その何倍も売れる可能性を秘めています。(理想はフロントエンドとしてスーパーを使い、最後は直販ですが)
スーパー自身としてはどうでしょうか。
実店舗ではどうしても「価格軸」の訴求になりがちです。店全体の価格帯を上げるなどしない限りなかなか価格軸訴求、集客から離れられません。しかしそれはやはり、上手くやらないと利益率を圧迫していきます。
そこで、より高価格帯の商品、セールを行っていない商品も一定の割合で買ってくれるとしたら。
そのために、見せ方として、価格と品質などを天秤にかけるような見せ方ができたら。食料品が多いことや、さまざまなところから仕入れている関係であまり露骨なことはできないでしょうが、少なくともネットスーパーを使うお客さまは、ある程度熟考して商品を選んでくれる人が多いようです。
そこむけに特設コーナーを設けたり、説明文などに扱うリソースを増やすなりしていくと、どうでしょうか。
ただの場所の違いと考えるのではなく、お客さんの環境や好みも違うという目で見ることで、小売りに限らず見えてくる物があるのではないでしょうか。
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NewsPicks – 中山 陽平
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ニュースレター合併号発送しました
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日刊情報配信からピックアップ
LINE@で隔日配信中の日刊情報配信からのピックアップです。
[1]レオパレス、入居率80%台回復
相当に叩かれていて経営再建できるのかという雰囲気であったレオパレスですが、以外に利用者からの引き合いが強いままのようです。
背景としては、現状こういった仕組みでレオパレスに代替できる会社がないということでしょう。レオパレス自体、不動産オーナーを広く抱えているという、そう簡単に模倣できないアセット(資産)を持っていたことが、弱っている状況で他社が食い込むための障壁となりました。
マーケットの垣根は下がっていますが、不動産や物流システムや工場など「物理的な物体」が必要な物は、まだまだそう簡単ではありませんね。
Web/IT業界は、WeWorkという作られた輝かしい会社、OYOというYahoo!から見放された会社、等を考えると不動産はふわふわした世界ではなく、地に足の付いた世界の生き物です。
不動産に限らず、このような障壁を築けるかどうかが、模倣が簡単にできる時代の大事なポイントになりますね。SEOもブランディングが重要です。
[2]「AKBユーチューバー」続々誕生
https://www.j-cast.com/2020/02/10379306.html?p=all
意外なことにSHOWROOM(生配信サイト)で一部の有名ではないメンバーが活動しているだけで、この手の所に入ってこなかったAKBグループですが、有名なメンバーがチャネル開設したとのこと。
現状の登録数自体は、驚くほどの数ではなくむしろ少ない印象です。
では、AKBももう峠は越えたか、と思えば良いかというと、この辺りを秋元康氏が考えていないわけはないと思われます。
なぜこのタイミングなのか?なぜ、ともすれば人気凋落という印象を与えかねないメンバー登録数になることを回避せずはじめたのか?
何か意図やストーリー、あるいはその先の物があっての、この正直中途半端で投げやりに見える開設。
海外を見ているかと思いきや、字幕も入っていたり入っていなかったり…
正直意図が見えません。であるが故に、今後の仕掛けに注目ですね。ジャニーズは確実に海外を見ている模様です。
[3]リノベるとKAKUCHO、AR活用のリノベーション買取再販事業者向けプラットフォーム
この方向は大いに広がってくるかと思います。VRヘッドセットが体験としては最高でしょうが、被ったり慣れによる相性がまだありますので、記事のようにタブレットというのは、今の段階ではちょうどいいのでは。
セミオーダーやオーダメイド商品系を扱っていれば、全色在庫持つ必要が無いなど在庫圧縮、欠品だけどVRやARで見せられるなどの繋ぎが期待できます。
今回の記事のように実物配置にコストがかかる場合は、AR利用すれば実質自分好みのサービスとして提供できます。伽藍堂の中で家造りする時代は近いでしょう。
先を見据えて、今VRやARで何ができるのか?自分たちに役立てられないかを考え始めてはいかがでしょうか。
まずはできればOculusQuestなどのしっかりしたVRゴーグルで実際に世界に入ってみることが大事かと思います。
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【第222回】他業種コラボの是非〜自分たちだけで頑張る必要はない。ただしお客さんを中心に据えないと失敗する
ニュースで他業種とのコラボなどについて流れることがあります。大企業や有名企業のケースがほとんどで、中小・小規模事業者の方々にとっては関係の無い話に見えかねませんが、そうでもありません。
小さいところから始める試みを含め、うまくお互いに良い形でパートナーを作り、お客さまとの接点やサービスの相乗効果によるより良い物の提供などに繋がる可能性は十分にあります。
しかし何でも良いわけではもちろんなく…今回はその辺りの内容です。
詳しくはPodcast / YouTube動画配信をご覧下さい。
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終わりに
花粉がモリモリと来ております。コンタクトなので、伊達メガネ的に花粉メガネでも買おうかという勢いです。Webinar動画で絆創膏してるときは、100%手荒れでひび割れしてるからです(笑)
ところで、私のコンサルとしてのHPをさりげなくリニューアルしました。
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最後は個人名での検索、会社名での検索で仕事が来るかどうか、だと思います。
文章、写真、動画、全部雰囲気違います。誰でもそうです。
実際にお仕事する際は、動画が一番近いです。隠せないですから。
ではまたメールしますね。
中山