ビジネスフレームワークとは “誰かの世界の切り取り方” 以上でも以下でもない、だからこう”使う”

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

  • ビジネスフレームワークを「答えを出す道具」として扱う危うさが分かる
  • フレームワークは誰かの世界の切り取り方だと捉える意味が分かる
  • 自分の考えを作ったうえで、共通言語としてフレームワークを使う姿勢が分かる

今回は、3Cや4P、5フォース、STPなどのビジネスフレームワークにどう向き合うべきかがテーマです。結論を先に言えば、フレームワークはそれ自体が答えを出してくれる魔法の型ではありません。あくまで、それを作った人が世界をどう見ていたかを切り取った枠組みに過ぎない、というのが私の立場です。

この考え方・方向性を持っていないと、勉強したつもりが逆に思考の幅を狭めてしまうんですよね。きれいな穴埋めで提案や戦略が出てくるように見えても、その背景や前提を理解せずに使えば、むしろ危険です。

フレームワークを万能視しない

フレームワークを並べて見ていくと、驚くほどばらばらです。もし本当にビジネス全体をそのまま写し取る道具なら、ここまで切り方が違うのは不自然です。つまりそれぞれは、作った人にとって使いやすい視点や分類の仕方であり、その人の実際の現場や時代背景が前提にあります。

だから「この型に沿って情報を入れれば、自動的に答えが出る」と考えると危ないわけです。提案書が書けそうに見えても、そこには作り手側の経験、問題意識、社会状況、得意分野が折り重なっています。そこを飛ばして型だけ借りても、今の自分の現場にはきれいにはまらないことが多いのです。

時代が変われば、型の効き方も変わる

具体例として挙がっているのがSTPです。市場を分けて、狙う対象を決めて、そこでの立ち位置を定めるという考え方は分かりやすい一方で、今の市場はそこまできれいに切れません。情報源が限られ、ニーズが比較的そろっていた時代なら通じやすかった考え方でも、今は境界が曖昧で、複数の欲求や代替手段が重なり合っています。

つまり、フレームワークは時代背景を外しては使えません。過去にはまったから今もはまる、という前提で使うと、現実の方が先に崩れていきます。ここを理解しないまま型を振り回すと、考えやすくなるどころか、見えるはずのものを見えなくしてしまうんですよね。

先に自分のフレームを作る

ではどうするか。私は、いったんフレームワークの勉強を脇に置き、自分なら何を調べ、どう整理し、どう勝ち筋を考えるかをゼロベースで組み立ててみるべきだと話しています。まず自分なりの筋道を作る。そのうえで他人のフレームワークを見ると、「こういう考え方・方向性もあるのか」「この要素は自分にも取り込めそうだ」と使い方が変わります。

この順番であれば、フレームワークは思考停止の型ではなく、思考を拡張する材料になります。遠回りに見えても、その方が背景を知らないまま他人の切り方をなぞるよりずっと安全です。

3Cを自分流に改良する感覚

私は、いろいろ見たうえで3Cを自分なりに改良して使う形に落ち着いていると話しています。カスタマー、コンペティター、カンパニーという大枠は分かりやすい。ただし、そのまま固定して使うのではなく、時代や業界に合わせて切り分け方を変える。Webとリアルを分けて考えた時期もあれば、今はそこまで分けなくてよいと感じる場面もある。そうやって動かしながら使っているわけです。

ここに、この回の実践的な価値があります。大事なのは「どのフレームワークが最強か」ではなく、「どう自分の現場に合わせて再編集するか」です。

共通言語としての使い道

とはいえ、フレームワークは不要だと言っているわけではありません。むしろ有名なフレームワークには大きな利点があります。それが共通言語として機能することです。

経営者や事業責任者との会話で、3CやSWOTなどの名前が通じるなら、説明の手間を大きく減らせます。自分の頭の中ではオリジナルの切り方で整理していたとしても、それを相手に伝える段階では既存の枠組みに載せ替えた方が親切なことがあります。つまり、分析は自分の型、共有は共通言語。この二段構えが実際の現場的です。

逆に、なぜそのフレームワークを使うのか説明できないまま盲目的に使い続けると、いずれ必ず詰まります。なぜこの切り方なのか、なぜ今この型なのかに答えられることが前提です。

まとめ:フレームワークは借り物として使う

ビジネスフレームワークは、誰かが世界をどう切り取ったかを示す借り物の視点です。それを答えそのものとして崇めると、自分の思考はむしろ痩せていきます。

先に自分の頭で考え、自分なりの考え方・方向性を作る。そのうえで他人のフレームワークを見て、取り込めるものだけを取り込む。そして外に伝える段階では共通言語として活用する。この使い方であれば、フレームワークは思考を縛るものではなく、実際の現場を前に進めるための便利な道具になります。

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