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第555回: 顧客理解から始めるウェブ戦略、AI Overview時代の検索との付き合い方

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内容について

「これからのSEOはどうなるのか」という問いに、私たちはどう向き合えば良いのでしょうか。この放送では、SEOをテクニックとしてではなく、顧客とのコミュニケーションの一環として捉え直します。AIが進化しても変わらない、ビジネスの成功に不可欠な「顧客視点」を軸に、中小企業がウェブで成果を出すための本質的なアプローチについて、分かりやすくお伝えします。

“SEO対策”という枠に縛られず、そもそもお客様が何を知りたくて、どのように検索するのか?という原点から、企業が打つべき施策や行動を考え直す事が大事です。2025年を目前に、変化の激しい検索環境の中で事業を前進させたい中小企業経営者の方にこそ、お聞き下さい。

このPodcastが解決できる疑問と回答

Q. AIが進化する中で、これからのSEOはどう考えればいいですか?

A. 「SEO」というテクニックの枠組みで考えることを一度やめて、「検索をして情報を調べる人たちに対して、自社ができる一番いいことは何か」という顧客視点から考えることが重要になります。その結果が、従来のSEO施策になることもあれば、全く別の施策になることもあります。

Q. GoogleのAI Overviewなどでサイトへの流入が減ると言われていますが、どう対策すればいいですか?

A. 具体的な対策はまだ不透明な部分が多いのが正直なところです。しかし、このような変化の中でも価値のあることは、顧客の課題や疑問に対して深く応える質の高い情報を提供し続けることです。AIの回答の情報源として引用されるような、信頼性のあるコンテンツ作りが基本となります。

Q. SEOはもう「終わった」のでしょうか?

A. SEOが終わるかどうかという議論自体が、あまり重要ではありません。かつてのような検索エンジンをハックするようなテクニック中心のSEOは通用しなくなりました。しかし、「検索するユーザーの意図を理解し、それに応える」という本質的な活動は、今後もウェブ集客の根幹であり続けます。

Q. ウェブ集客のために、まず何から手をつければいいのか分かりません。

A. SEOや広告といった手段(How)から考えるのではなく、まず自社のお客様が「どんなことで悩み」「どのように情報を探すのか」を深く理解することから始めることをお勧めします。ビジネスの基本に立ち返り、顧客を理解することが、有効なウェブ施策の第一歩です。

Q. 専門家に相談するのは、どのタイミングが良いのでしょうか?

A. 自社で「Why(なぜこの施策を行うのか)」「What(具体的に何を達成したいのか)」をある程度考えた上で、「How(どうやってそれを実現するのか)」という具体的な戦術や手法を検討する段階で、専門家の知見を借りるのが効果的です。

#SEO  #中小企業 #デジタルマーケティング #検索エンジン #AI


続きはPodcastをご覧下さい。

はじめに:AI時代における検索エンジンの変化と中小企業の不安

皆さんこんにちは。ラウンドナップウェブコンサルティングの中山です。それでは本日も会社と経営者を強くする実践ウェブ活用ポッドキャストを始めていきたいと思います。

さて、今日のテーマは、SEO、検索エンジン対策というものについて、今の時代、そして2025年以降、どのように捉えていったらいいのかということについて、中小企業の方々を対象にお伝えできればと思っています。

AIの台頭と検索の未来

SEOは、最近のAI、特にChatGPTをはじめとする様々なツールの進化によって、大きな変化の時を迎えています。Google自体もGeminiやAI Overviewといった機能を導入し、AIを私たちの身近なものにしてきています。

そうなると、私たちは検索エンジンからどうやってお客様を集め、反響を得ればいいのか、その先行きに不安を感じるのではないでしょうか。率直に言うと、具体的にどうすればいいのかは、まだ正直見えない部分が多いです。

よく言われるのが、ゼロクリックサーチ、つまり検索結果からサイトに訪問せず、Googleの中で情報収集が完結してしまうケースが増えるという話です。これに対してどう露出し、どう自社サイトへ誘導するかは、これからの課題と言えるでしょう。しかし、AI関連の動向は1週間単位で風景が変わるため、現時点での過度な予測は難しいと考えています。

「SEO対策」という言葉から、一度離れてみる

さて、本題の「SEOをこれからどう考えていけばいいのか」についてですが、まずお伝えしたいのは、「SEOが死ぬか死なないか」という議論は、あまり重要ではないということです。

SEOという言葉の捉われ

なぜなら、SEOを「SEO」という括りで考えること自体に、あまり意味がなくなってきているからです。もともと20年ほど前のSEOは、検索エンジンをハックするようなテクニカルな話が中心でした。H1タグを使えば良いとか、単語の出現頻度を調整するとか、そういったテクニックです。

しかし、Googleはそうした最適化を嫌い、「検索エンジンではなくユーザーの方を向きましょう」という方針にシフトしました。その結果、SEOという言葉が指す意味は人によってバラバラになり、この言葉をスタート地点に考えること自体が、かえって本質を見えにくくしてしまっているのです。

これからの中小企業が持つべきウェブ活用の視点

では、どう考えればいいのでしょうか。それは、言葉に囚われず、「情報を探している人たちに対して、自分たちができる一番いいことは何か」と考えることです。

考えるべきは「顧客にとっての最善は何か」

そう考えると、取るべき施策は従来の検索エンジン対策に収まるかもしれませんし、広告やSNS、あるいはメールマガジンやセミナーといった他の手法かもしれません。大切なのは、お客様が物を探すという行動の中で、自社を選んでもらうためには、どこで、何を、どのように用意しておくべきか、という視点で考えることです。

「SEOとして何をしたらいいですか」というご質問をよくいただきますが、まずは「SEOとして」という考えを一度外してみることをお勧めしています。

ビジネスの原点に立ち返る重要性

そもそも、ビジネスの基本は、お客様の状況や頭の中を理解し、それに合わせて施策を打つことです。テクニックで簡単に露出できたこの20年ほどが、ビジネスの長い歴史の中では特殊な時期だったと捉えるべきかもしれません。

ここでもう一度、お客様のことを考え、どこで何をすべきかを考えるという原点に立ち返ることが重要です。

Why, What, How の順で戦略を立てる

具体的な思考の順番としては、以下のようになります。

  1. Why:なぜ、この施策を行うのか
  2. What:何を、どのような価値を提供するのか
  3. How:どのようにして、それを実現するのか(ここで初めてSEOや広告などの手段が出てくる)

この「How」の部分を考える際に、専門家の知見を借りるのが良いでしょう。

テクニック依存からの脱却

こう考えていくと、SEOが生きているか死んでいるかは、もはや関係ないことがご理解いただけるかと思います。私自身も、お客様への提案で「SEOとしてこれをやりましょう」と書くことはほとんどありません。

テクニックの巧みさで集客できていたところは、これから厳しくなるでしょう。もし自社が顧客理解を十分に行わないままテクニックに頼ってきたという自覚があるなら、今が見直すべき本当に重要な時期です。

まとめ:変化の時代でも価値ある情報を提供し続けるために

今回は具体的な手法の話ではありませんでしたが、このようなビジネスの根本に関わる視点こそ、中小企業の皆様にとって価値があると考えています。従来のSEO業界はテクニック先行で考えがちですが、そうではなく、戦略、作戦、戦術という順で考えることが、これからの時代を乗り越える鍵となります。

今回の話は、1年後に聞いても的外れなことにはならない、普遍的な内容だと信じています。

お知らせ

過去3年分くらいのポッドキャストを、YouTubeの方で作業用BGMとしてランダムに流しています。時系列で流しており、中には現状と合わない内容もあるかもしれませんが、そうした変化も含めて批判的に聞いていただくことで、皆様の中に残るものも大きいのではないかと思います。

焚火の音もついているので、リラックスタイムに聞いていただけると嬉しいです。

それでは最後までお聞きいただきましてありがとうございました。

ラウンドナップWebコンサルティングの中山がお送りいたしました。

タイムスタンプ

  • 0:00:09 – はじめに
  • 0:00:23 – 今の時代のSEOとは?
  • 0:00:43 – AIによる検索の変化とSEOへの影響
  • 0:03:12 – 「SEO」という考え方からの脱却
  • 0:05:14 – 顧客視点での情報発信の重要性
  • 0:06:46 – 新規参入者が陥りがちな誤解
  • 0:07:59 – ビジネスの本質と顧客理解
  • 0:09:33 – SEOの生死よりも大切なこと
  • 0:12:53 – 戦略・作戦・戦術の重要性
  • 0:14:35 – まとめと過去のコンテンツ紹介

配信スタンド

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代表取締役・コンサルタント 中山陽平

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