Statisticaの調査によると、インターネットへのアクセスのうち、モバイル端末が占める割合が2013年7月では17.4%に増加したそうです。昨年2012年7月と比較すると1.5倍です。昨年は11.1%。
また、モバイルでのアクセスを牽引しているのは、大陸ごとに分けると「アジア」と「アフリカ」だそうです。
以下が大陸ごとの割合の変化です、黒が昨年7月、青が今年7月です。
引用元はこちら「Chart: Mobile Phones Account for 17% of Global Web Usage | Statista」
アジア圏とアフリカ圏の増加が激しいですね。北米やヨーロッパも伸び率は若干劣るとしても1年で50%以上の増加を見せています。
モバイル端末への変遷はまさに待ったなしなのかなと思います。
アジアやアフリカで、インターネットに接続できるような環境がなかった人々にとっては、携帯の回線でネットに繋げられるようになった、そういったことが大きいのかなと推測します。
国によって全然環境が違う。
ところで。
このインフォグラフィックスからも分かりますが、国によってモバイル周りの状況は全然違います。日本の場合「ガラケー」の存在も有りますので、また特殊です(海外から見たら日本が一番厄介なのかも)
海外のモバイル関連の記事は、そのあたりの差があることを暗黙の前提として読まないと、なかなか見当違いになってしまうなと、思います。
※PESTフレームワークなど向いているかもしれません。
- Political(政治的環境要因)
- Economic(経済的環境要因)
- Social(社会的環境要因)
- technological(技術的環境要因)
Google トレンドで見るとお国柄の違いが見えてきて、興味深い
とは言え、国ごとの差を知るためには、それなりに調査が必要です。モニタの前に座っているだけではダメかもしれません。
ですが、こんな時役立つものが有ります。それは「Googleトレンド」これが、結構役立つなと思ってます。
→Google トレンド – 急上昇ワード : https://www.google.co.jp/trends/
今回の場合は例えばadroidとiPhoneについてこんなキーワードで国ごとのトレンドを見ていくと、面白いです。
試しに、Googleトレンドで「app for android」や「app for iPhone」という単語を調べてみます。
全世界
まず全世界での検索トレンドですがこんな感じです。
2011年9月頃にクロスしています。Androidが大きく増えています。
これが国別に見ると、その国の回線状況や盛り上がってきた時期などが何となく分かります。
日本の場合
まず日本の場合はこんな感じです。Googleトレンドで「日本のみ」にしています。
日本語なので、先ほどとは別に黄色と緑で「iPhone アプリ」と「Android アプリ」を入れています。日本だと一時Androidが2011年後半に追い上げたものの、やはりiPhoneには届かずといった印象です。
ミャンマーの場合
続いて、ミャンマーです。ミャンマーは、全く逆です。
圧倒的にAndroidです。ミャンマーはほとんど固定電話がなく普及率は10%位だそうです。通信インフラが薄弱です。なので携帯電話メインです。今までは効果なPCが無いと出来なかったインターネットがスマートフォンで出来るということで、一気に伸びているようです。
また、2013年から3年間で、携帯電話を含めた電話普及率を今の10%から80%にするという計画を、政府が打ち出したそうです。この辺りは以下のページにとても詳しいです。
▼メディア・パブ: 最もモバイルやインターネットが遅れているミャンマー、3年後にも有望なスマホ市場に
https://zen.seesaa.net/article/309886790.html
こういったインフラ環境ですと、スマートフォンが大きく伸びてくるのです。
米国
米国はAndroidが日本と同じく2011年後半にクロスし、そのまま突き抜けています。
ハワイだけ見ると、iPhoneが優勢なようです。州によっても結構変わってきます。
東南アジア – タイ
東南アジア、タイは日本人も多いのかもしれません日本語での検索もありますね。
アジア – 中国
中国はかなり荒れています。最後の月、app for Android 以外が全てゼロになっているのは、データが取れていないだけでしょうか。トレンドとしては最近急にAndroidが伸びています。
アジア – 台湾
台湾は中国ほどの伸びはないようです。Androidが優勢ですね。
アジア – 韓国
急激にiPhoneが伸びた後、急激に落下しています。サムスンの国ですがそこまでAndroid一辺倒ではないようです。
こうしたデータを見ると、海外の事例や情報をそのまま持ってきても意味が無いなと、自省も兼ねて思います。
その国の社会背景や心性などを把握してから、海外記事も紹介していかないと、いけませんね。
国によってモバイル周りの状況は全然違います。日本の場合「ガラケー」の存在も有りますので、また特殊です。
しかし、国ごとの違いを調べるのは大変、そんな時、Googleトレンドが結構役立つので、単純に検索数の変化を見る以外にも、このように活用してみてはいかがでしょうか。
中小企業・小規模事業者の方々に向けて、ウェブの活用やホームページの戦略などについてWebコンサルティング、施策代行実施などを行っている、株式会社ラウンドナップ代表取締役の中山陽平です。中小企業のWeb活用をサポートし、そこからの反響獲得を実現させています。→プロフィール詳細はこちらから