皆さんこんにちは。ラウンドナップコンサルティングの中山です。
それでは本日も中小企業、小規模事業者の方々のウェブ活用のヒントになるようなニュースやトピックスをお送りしていきたいと思います。
今回はSEOについて、陥りがちな罠「順位チェックだけをしていて、実際の検索結果を見ていないと危険です」というトピックスです。
Podcastこの回を再構成しています。ぜひこちらもお聞き下さい。
[22/10/12] SEOで狙っているキーワード…実際に検索して検索結果を見ていますか?? – 中山陽平のWebコンサルティングPodcast
https://roundup-inc.co.jp/nakayama/podcasts/podcasts-15470/
SEOについては確固たる定義はありません。ただ、最も昔からの概念としては「検索エンジンで特定のキーワードを検索するときに、そのキーワードで上位に表示されるようにする」ではないでしょうか。
今や、それに限るのは狭義のSEOである、それはSEOに携わる立場では理解していますが、とは言えキーワードを意識すること自体は重要ではあります。
※実際の現場としてはそんなシンプルな物ではなく、順位云々というより「検索エンジン経由でのアクセスをどう受け止めて、どう成果に繋げるか」についてやれることに幅広く関わります。なので、調整の工数が多かったりもしますし、ページの改善提案のモックを作っている時間が長かったりもします。切れ目がないですから。SEOってお客さんとのチームプレイなんですよね本当に。
ツールの数字やレポートの数値だけ見ていませんか?
さておき、どうあっても「ターゲット」及び「キーワード」を意識してWebサイトやページを作成することは重要です。
ただWebコンサルをしていて感じるのは、
実際にそのターゲットキーワードで自分で検索して状況を確認している人が思ったより少ない
ことです。みなさんはどうでしょうか。
ターゲットキーワードを実際に検索して状況を見ていないのです。
この状況は危険です。リアル店舗で例えれば、自社で新しく支店を出した場所についてその後全く状況を視察していないようなものですから。
検索順位チェックツールやサーチコンソールを使用している場合、順位の変化やクリック率などは見ているでしょうが、それだけで終わりにして実際の検索結果の画面を見ていない。
狙っているキーワードについては、お客さんと同じ立場で検索する
基本として、狙っているキーワードについては、お客さんと同じ立場で検索することをお勧めします。
なぜなら、思っていたものと異なる検索結果が出るかもしれないからです。いや、そのケースが多いのです。
- 競合が変わっているかもしれません
- 新しくGoogleの何かのパーツが出てきているかもしれません
- 他に埋もれないように、考えに考えたタイトルが他社に真似されて埋もれているかもしれません
こういったものはデータに影響がでることもあれば、でないこともあります。
しかし、見なければ施策の精度が上がらないのは確かです。
理想的には毎日確認することをおすすめしますが、少なくとも1週間に1回は確認することをおすすめします。それくらいGoogleの検索結果は頻繁に変化する物と思った方が良いです。
朝ちょっとスマホで検索してみるだけでいいんです。店の前の掃除をしながら、何となく街の変化を感じようとするように。
どんどん増えるGoogleのパーツ(リッチスニペット)
また、Googleの検索結果は、以前に比べて、より豊富です。以前は、1位から10位までの自然検索(URLのリストが並んでいるようなもの)と、PPC広告くらいでした。しかも右側に広告が出ていた時代も…Overture…。
しかし、今では、地図(ビジネスプロフィール)やショッピングカルーセル、製品カルーセル、画像や動画、よくある質問、定義など、検索結果上に様々な特別なパーツが表示されることが普通になりました。
特に、商品や製品に関する検索結果では、ショッピングカルーセルや製品カルーセルが大きく表示されることが多く、順位だけ見ていても実際の誘目性はかなりイメージより低いケースが多いです。
Googleの方針は、構造化データ(schema.org)を用いて私たちにマークアップさせ、それを元に自分たちでキュレーションしたリッチスニペットを増やしていく方向と思われます。
なので「自然検索部分」の順位だけ見ていては、現実との乖離はどんどん大きくなるわけです。
事例:SEO Clarityの調査ではアパレル関連では95%のキーワードでリッチスニペットが大きく出ている
SEO Clarityによる調査では、15万のアパレル関連キーワードの検索結果を調査したところ、その95%で、Googleの検索結果にリッチスニペットが含まれていることが分かりました。
Google Dominates Apparel Search Results [Research Included]
https://www.seoclarity.net/research/apparel-industry-search-results-dominated-by-google
私たちは、実際の検索結果を見てGoogleが出している物をチェックし、それを「ユーザーが求める物」と考えて、いかに面を取っていくかを考える必要があります。
例えば、「〜とは?」というような定義が出てくる場合は、そのようなコンテンツを作ることで、集客につながりやすいように目立つようにすることができます。
また、地図であれば、狙って自社の商圏内で検索をした際に、そこに出てくるのは大体3つほどです。そのため、その3位内に入るように、ローカルSEOやMEOと呼ばれるような技術を活用することが重要です。
終わりに
特に検索順位チェックツールを使っている方が陥りがちです。順位の変化だけを見て、それが上がったり下がったり1位になったり…そこに一喜一憂しがちです。
また、サーチコンソールを見ていても、そこでクリック率やその他の情報を見ているだけで、実際の検索結果の画面を見ていないこともあるかもしれません。
とにかく、自分が本当にこのキーワードから集客したいと思っているようなキーワードに関しては、定期的に検索結果を見ることをおすすめします。そうすることで、お客さんが実際にどのような検索結果を見ているかをきちんと確認することができます。
それに合わせて、自分たちがどのように対応するかを考えることも大切です。また、モバイルとPCでは検索結果が異なることもあるので、その点も確認することをお勧めします。
検索結果をよく見ることで、重要なものに対する改善点や次の施策のヒントが見えてくると思います。
それでは今回は以上です。ぜひ今すぐ実際の検索結果を見てみて下さい。
中小企業・小規模事業者の方々に向けて、ウェブの活用やホームページの戦略などについてWebコンサルティング、施策代行実施などを行っている、株式会社ラウンドナップ代表取締役の中山陽平です。中小企業のWeb活用をサポートし、そこからの反響獲得を実現させています。→プロフィール詳細はこちらから