サジェストローラー作戦は古いSEO対策?今でも意味はありますか?
サジェストローラー作戦は、本来はGoogleサジェストを網羅してコンテンツを作る「手法」にすぎず、問題はその手法で低品質なコンテンツを量産することにある、という整理が分かります。手段と品質を分けて考えることで、「古いSEOかどうか」の判断軸が整理できます。
- フェーズ 気づき・目的整理
- 手法・手段 SEO
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「サジェストローラー作戦」というSEOのやり方は、もう古いとか、やるべきではないといった意見も見かけます。一方で、価値があるという人もいて判断に迷います。サジェストローラー作戦は今のSEOでも意味があるのでしょうか?やってはいけない手法なのでしょうか?
SEOにおけるサジェストローラー作戦については、「価値がある」「やるべきではない」といった、いろいろな意見があります。ただし、ここで混ぜて考えない方がいいのが、「手法」と「品質」の話です。この2つは分けて考える必要があります。
まず手法としてのサジェストローラー作戦は、ある一つのキーワードに関して、Googleがサジェストワードとして提示している関連キーワードを、できるだけ網羅してコンテンツを作り上げていく、というやり方です。
この「サジェストを拾ってコンテンツを作る」というやり方そのものは、あるトピックに関して価値のある情報をきちんと積み上げていく、という意味では、別に悪いことではありません。あくまで「一つの手法」でしかなく、「ブラックかホワイトか」という議論にするものではない、という位置づけです。
問題になってきたのは、多くのサジェストローラー作戦が「低品質なコンテンツの量産」とセットで語られてきたからです。
具体的には、ネット上にある情報をただ再構成して、とにかくサジェストワードを全部網羅することだけを目的にしたようなやり方です。こういった低品質なやり方については、AI時代に入った今はもちろん、「もうダメだ」と考えてよく、それ以前の時代でも正直あまり効果はなかったと考えてください。
一方で、自分たちの知識や経験、まとめ方などをしっかり活かして、「お客さんにとって役立つものを作る」という観点でサジェストローラー的な手法を使うのであれば、それはまったく問題ありません。むしろプラスだと考えてよい、というスタンスです。
大事なのは、「サジェストローラー作戦という手段そのものが良いか悪いか」ではなく、「その手段を使ってどんな品質のコンテンツを作っているか」です。
つまり、「手段」と「品質」をきちんと分けて考えましょう、ということです。

