WEBに関わらずそうですが、何か案件をもらった時、あるいはオファーを受けた時。その案件を受けるべきか否かきちんと判断することは、とても重要です。
なぜなら、どんなに「良さそう」な案件であっても、それにより人的リソースが大きく使われ過ぎる結果になってしまったり、あるいは見合った売上にならなかったりすれば、トータルではマイナスになってしまうからです。
また、一時的に金銭などのマイナスが発生するだけならよいですが、「従業員のモチベーション」という半永久的なものを失ってしまう可能性もあります。
従いまして、吟味が必要です。
お断りすべきものは、お断りしなければなりません。
特に、何事も経費としか考えられず「企業文化」や「今までそうやってきたから」を盾にして、実のところリスクを極力とらない事ばかり考えている企業、大企業に多いですが、絶対に避けなければなりませんよね。
今回はそんなところに役立ちそうな情報をお届けします。
紹介するのは「 10 Bad Project Warning Signs」という記事。2005年の記事ですが今でも十分当てはまると思います。
この記事には、こんな状況には気をつけようというポイントが10個載っています。
必ずしもこれが当てはまるとは限りませんが、1つの判断基準として知っておくと、どこかでアンテナがびびっと立つのです。
こんな状況には気をつける「10のポイント」
- プロジェクトの遂行に極めて短い時間しか与えられていない。
この状況でプロジェクトを提案してきている人達は、計画を立てるのに予想より時間を使ってしまったため、制作の方に何とかしてほしいと思っていたりする。 - プロジェクトを提案してきた相手が、予算のことを具体的に考えていなさそうな時。
その場合、彼らはあまり下準備もせず、そもそもあなた達を、そしてもしかしたらそのプロジェクト自体を真剣に考えていないかもしれない。 - 予算があること自体はほのめかすが、具体的に語ろうとしない。
その場合、相手はあまりあなたを信用しておらず、予算を知らせると、それより高い額を請求されるんじゃないかと思っている。 - できるだけ安価に、あるいは極めて少ない予算しか提示してこない場合
この場合、空いてはプロジェクトに意義をあまり感じていないかもしれない。この状況では、自腹を切って予算を出しているような顧客は、極めて厳しい要求をし、大したことの無いものに、多くの期待をすることがありうる。 - 顧客が、予算より多くのものを期待していそうな場合。
この状況では顧客をなんとか満足させることすら難しいかもしれない。 - とにかくコンペ形式で提案してほしいと言う場合。
初期段階で、あなたがそのプロジェクトについてあまりよく知らない場合、トラブルの原因となりうる。こういった場合、コンペは制作者のスキルや履歴を見るというよりは、見た目の美しさを競うコンテストになるかもしれない。また、コンペに勝てなかった場合でも、あなたのデザインの一部が勝手に使われる可能性もある。 - 相手が、彼らの持ってきたプロジェクトに対して、他にどれくらいの数の代理店が興味を示しているかを言わない場合。
この場合、非常に多くの代理店にメールでコンタクトを取っている可能性があり、選ばれるのは一番安い代理店だったりする。 - 非常に多くの代理店とコンペをする事になった時。
こういう場合は顧客はあまり下準備をしていないことがありうる。もしこのコンペが重い金銭的負担を代理店に期待している場合、勝利の可能性は制限されるだろう - 焦点の見えない打ち合わせ。
大企業のプロジェクトには多くの投資家が絡んでいる。もし顧客の側でそのあたりをまとめられる人間がいなかった場合、こちらがわがそれをやらないといけない。このことは、プロジェクトをとても複雑なものにし、さらに間接的な費用の増大につながる。
一つの納入業者なので、あなたにはその組織での発言権など無いため、それはとても難しいものになる。また、組織内の政争に巻きこまれる危険性もあるのだ。 - 顧客が、プロジェクトに関してあなたに大した要求も伝えず、
またこちらが出したデザインについての質問を満足させてくれるような時間すら与えてくれないことがある。
もし顧客が、プロジェクトにこちらが提示した時間をかけることに、あまり乗り気でなかく、そのプロジェクトにあまり真剣ではなかったら、顧客はたくさんの代理店に声をかけていて、あなたと話す時間があまり無いか、あるいはただウィンドウショッピング感覚なのかもしれない。
確かに、顧客があまり乗り気でない、また、顧客がプロジェクト事態にあまり価値を感じていない場合は、いかに顧客に「こんなものに何でお金を払わないといけないんだ」と思われないようにするかに、凄く気を使いますね。
そういう雰囲気があった場合は、まずは共通認識を持つMTGを何度か行うことと、こちらがやることによる価値を「相手の目線」で話すことが大事だと思っています。
- きちんと意義を説得してから
- 施策を提案し、そしてその背景意図をプレゼンする
- 危険だと思ったら撤退できる余裕は常に持っておく
どういう風に受注してきたかに関わらず、なんとか顧客のモチベーションを上げていかないと、効果のでるWeb戦略・戦術って出来ないですね。ファシリテーションの技術というのは、今後より重要になるなと思います。
中小企業・小規模事業者の方々に向けて、ウェブの活用やホームページの戦略などについてWebコンサルティング、施策代行実施などを行っている、株式会社ラウンドナップ代表取締役の中山陽平です。中小企業のWeb活用をサポートし、そこからの反響獲得を実現させています。→プロフィール詳細はこちらから