「これはきっと喜んでもらえるはず!いいね!がたくさんついてRTされて、ブックマークがついて…」とひらめいて、そして一気にコンテンツを作っていざ公開。
しかしフタを開けてみれば「あれ…全然反響がない…なんで…」とがっかりした経験は、コンテンツクリエイターなら、恐らく一度は経験されているのです。
たたみかけるように、適当に書いた記事が大ヒットしてしまったり、同じテーマで書かれた他のブログの記事が大ブレイクしてしまったりすると、もうどうしようも無い気持ちになってしまったり。
できれば、避けたいですよね。
今回は、それを避けるためのポイントをお伝えできればと思います。
1.そもそもなぜそうなってしまうのか
そういった事態が起きる原因はいろいろあります。
しかし、一番根本的な原因はやはり「目線が読み手側、受け手側の目線になっていない」ことです。
言いかえれば、興奮状態で書いた読書感想文のような状態。
自分の書いた記事を翌日見て、何でこんな風に書いたんだろう…と頭を抱えた経験は、私自身もたくさんあります。
特に、思いついた瞬間に一気に書き上げるような場合危険ですね。また、「今日中に一記事書かないと!」という時も危険です。なぜなら、切羽詰まっているので、自分の手持ちのアイディアが妙に輝いて感じるからです。
とかく、「自分目線」になってしまうと失敗しがちです。
2.避けるための8つの自問自答
そんな状態を避けるために押さえておきたい「8つの自問自答」があります。
これを自らに問いながら作って行くと、「読者の心を揺さぶる」ようなコンテンツができる確率がグンと上がります。
項目の元は以下の記事を参考にしました。
▼How to Create Content That Actually Resonates With Your Readers
では、さっそく8項目をご紹介していきたいと思います。元記事とは切り口が違うので元記事もぜひご覧下さい。
それぞれについて書いていきますね。
2.1. ペルソナは作ったか?語りかけるように書いているか?
ペルソナは、言いかえればターゲットです。
価値観が多様化することを許され、またさまざまな商品が選択肢として存在する今の時代は、買い手側はできるだけ「自分に合ったもの」を探します。いわゆる「専門の時代」ですね。
なので、”全ての男性” や ”既婚女性” のような、デモグラを中心としたようなざっくりとしたセグメント分けだと、メッセージが曖昧になってしまって結局誰にも売れません。
もっと詳細に、”一人暮らしで、日々会社の仕事に追われながらも自己研鑽を積みたいと思って、ネットで日々情報収集をしている、年収400万円代の男性” くらいまで少なくとも、プロファイルを作っておきたいところです。
基本的には、詳細化していけばいくほど、それがバチンと当たる人たちからの反応は良くなります。
しかしその代償として、どんどんとセグメントが小さくなってしまい、そもそもの規模が小さくなってしまいます。
これはバランスなので、どこにするかは戦略上の問題です。一般的に言えば、小さめのセグメントを設定して一点突破するのがセオリーですね。
また、こうしてターゲットペルソナを決めた後、その人に「語りかける」ようにコンテンツを作っているか、が大事です。
ターゲットに響くように作るには「語りかけるように」書くのが一番おすすめです。
2.2.伝える内容に合ったコンテンツ形態を取ったか?
今はコンテンツはさまざまな形で、相手に送り届けることができます。
上記の図は16種類のコンテンツ形態です。詳細はリンクしている記事をご覧下さい。
人間味を伝えるには、文章より画像、画像より動画ですし、まとまった情報を出すのでは無く最新情報を小刻みに出していきたいならTwitterなどがいいでしょう(つぶやき、ツイートも立派なコンテンツです)
ある程度、体裁もふくめて信頼感のある情報を作りたいなら、PDF配布などがよいですね。客観的サーベイ結果ならホワイトペーパーが良いかもしれません。
観点としては2つです
- 相手に伝わりやすいフォーマットは何か?
- 相手が楽に受け取ってくれる、ポジティブに受け取ってくれるフォーマットは何か?
1つめは単純に、メッセージそのものを伝えるかどうかの部分、2つめは、それをどのような気持ちで受け取ってもらえるかです。この2つを基準に、選ぶのがおすすめです。
2.3.自然と相手の頭の中にイメージが浮かんでいるか?
これはセールストークなどの文脈で、昔から営業心理学として言われていることです。
お客さんの頭の中に、実際に使っているイメージや、その商品やサービスやそしてコンテンツを使ったらどうなるかを想像してもらえると、一気に相手の心を動かすことができるようになります。
なぜなら、そうなるときというのは「相手の気持ちをガシッとつかめているとき」だからです。
コンテンツにおいては特に「あたま」の部分でこれが大切。
最初の1〜2パラグラフで、相手の頭の中にイメージを浮かべてもらえれば、きっと最後まで読んでくれるはずです。
2.4.ビジュアルを可能な範囲で使っているか?
これは私にとっては耳が痛い話なのですが…
視覚情報は偉大です。文字の何倍もの情報量を詰め込むことができます。可能な限り図にしてしまった方が、分かりやすくなります。
もちろん文字も大切で、文字の方がいい場面も多々あります。メッセージの順番が大事であったりあるいは後述するトーンや雰囲気を重視する場合などです。
ただ、やはり図などがあった方が情報が伝わりやすく、また、単純に興味を持ってもらいやすいのは、今インフォグラフィックが流行っていることからも事実。ぜひ積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。
単純な図なら画像編集ソフトでは無く、PowerPointやKeyNoteなどのプレゼンテーションソフトがお勧めです。
2.5.データは相手の印象に残るように工夫しているか?
これはまさにインフォグラフィックのことですね。
ただ単にグラフなどにするよりも、インフォグラフィックでよく見られるようなものにすれば、伝わりやすいですしソーシャルでの拡散も早いです。
スキルが必要ですが、できると強いですね(日本でインフォグラフィックでしっかり集客している所って、無いのです)
2.6.意見や感想が集まりやすいように工夫したか?
できれば読者の方を巻き込んでいきたいと言うこともありますし、また、Twitter上での誰かの発言を引用することでその人の注意を惹くというやり方もあります(もちろん了解を得て、常識的に行う前提で)
また、そうやってTiwtterなどの発言が、記事に取り上げられることが増えてくれば、読者の人が「自分の発言も載るかもしれない」と発言してくれるかもしれません。これは、SNS上でのトータルリーチなどを考えるととてもありがたいことです。
運営側、読者の方、双方に利益のある形で実現できると、とても言い関係になると思います。
2.7.事例は、現実的・理論的な背景があるか?
これはシンプルな話で、事例を持ち出すなら、きちんと現実にあるものを。そして、理論的に何がどう良かった悪かった、そしてこうなったが分かっている物でないと、説得力がないですよね。
なんとなく、これはこれこれをしたら良くなったのできっとあなたの所も良くなると思いますよ、では、事例が持っている客観性が全く生かせません。
2.8.記事のトーン(雰囲気)は適切か?
これはとても難しいところだなぁといつも感じます。例えばブログなら、どんなキャラクターとして書いているのでしょうか。
言いかえると、情報提供者側のペルソナ設定です(以前にWordPressセミナーなどでもお話ししましたが)
相手に情報を届けようと思った場合、いったいどんなキャラクターなら最も素直に受け入れてもらえるのか?
極端な話、ビジネス向けの話をしているのにギャル言葉だったら、どんなに内容が良くても、まず受け入れてもらえるないですよね。
文章のトーンもそうですし、デザインもそうです。相手が受け入れやすいトーンを演出できているかというのはとても大事です。
おわりに
8つの項目をご紹介してきました。
この8つの項目は実は、程度の問題はありますが、相手のお客さんについて考えながら書いていると、自然とできているものも多いはずです。根本的には「情報提供者の目線ではなく、情報の受け手の目線で全てを考える」これにつきます。
なぜ、作ったコンテンツがあまりうけなかったのか?
悩まれている方は一度、お客さんの目線で見直して、そしてこの8項目を見直してみてはいかがでしょうか。私のコンサルでもよくやってもらっています。
それでは以上です、今回の記事が、お役に立てていれば幸いです。