コンテンツの活用に対するニーズが一気に加速した原因の1つが、Googleにあることは明らかです。
Googleがパンダ・アップデートとペンギン・アップデートをを日本でも適用したことがその大きな原因です。
今やコアアルゴリズムの中に取り込まれていますが、無くなったわけではなく、ランクブレインなどと絡みながら、より深く品質や適切さなどを判断して順位付けや露出調整を行っています。
結果として「良質なコンテンツをきちんと用意し、検索者にとって役に立つサイトでなければ、検索エンジンからのアクセスを集められない状況になりました。
また、コンテンツ自体も「ただたくさんあればいいわけではなく、良質」なことが求められるようになりました。
目次
パンダアップデートとは
パンダアップデートは、(2019年9月13日 ※今はコアアルゴリズムに取り込まれていますが当時の記事のためこのままの表記にします)
- RSSやスクレイピングによるコンテンツ借用ページ
- ワードサラダ
のような、「質の悪いコンテンツを排除」するアルゴリズムを加えるアップデートです。従って、今後Google対策をする上では、きちんとしたコンテンツを増やしていかなくてはいけません。役に立つかつ品質の高いコンテンツを増やして行かなければGoogleは評価してくれないのです。
そのあだ花が「WEBライター」の爆発的増加です。 これに関しては、以前iTmediaで
▼「なぜ「在宅WEBライター」という仕事が現れたのか、そのバックグラウンドとは」
という記事を書きました。 在宅ワークとして人気のある「WEBライター(ブログライター)」が受注している案件は、そのほとんどがSEOのバックリンクサイト作成だという話です。興味のある方は是非ご覧下さい。このように、安い労働力で人海戦術を行ってバックリンクサイトをきれいにしている会社は少なからずあります。
かと言って、気軽に外注してはいけない
これから検索エンジン経由でアクセスを得るためには、コンテンツが必要だ、コンテンツを書ける人間は中にはいないし、特に書くこともないからとりあえず外に投げてしまえ!…という考え方はNGです。プラスにならないばかりかマイナスになる危険性すらあります。
1記事200円で外注して、どんなクオリティの記事が返ってくるでしょうか。
「コンテンツは検索エンジン対策のためにあるのではありません」「コンテンツは検索ユーザのためにあります」
適当なクオリティのコンテンツが貴方の会社のホームページにあふれていたら、お客さんはどう思うでしょうか。
企業がとるべき道は
そういった状況で企業が取るべき道としては
- サイト内で自社の企業ドメイン、マーケティング戦略に沿ったコンテンツを立ち上げる
- それを定期的に更新するようにする
- そのために、寄稿してくれるあるいは専属のライターを手配する
など、自社ブランドを汚さないようにページ数を増やしていき、その中でバイラルで爆発するようなコンテンツを生み出して行く…という方向性です。
そしてその時、加えていくつか行った方がいいことがあります。
コンテンツを作る場合は以下のポイントもぜひ加味して下さい。
SearchEngineJournalの記事からご紹介します。
▼The Keys to Content Marketing Improving Search Rankings | Search Engine Journal
コンテンツ制作でおさえたいポイント
リンクを集めやすいコンテンツ形態を選ぶ
この記事で直接ふれられているわけでは無いのですが、
Once you have developed a great piece of link-worthy content, whether it is a video, infographic, presentation, whitepaper, or simply an awesome blog post, there are a few things you need to take care of before you start promoting.
これを読むと、少なくとも英語圏では
- ビデオ
- インフォグラフィック
- プレゼンテーション(SlideShareを最近よく見ます)
- ホワイトペーパー(○○白書が本来の意味ですが、製品情報、技術資料も含むのが一般的です)
- とても面白いブログ記事
が、リンクしてもらいやすいコンテンツと考えられているようです。 なので、何かバイラル・ソーシャルにウケるコンテンツを作ろうと考えているなら、この中から選ぶのが安全では無いかと思います。
検索結果に出るものは、とにかくスニペットを大事に
具体的には<title>タグと<meta::description>を大事にということです。 記事コンテンツはもちろん、動画やPDFなども検索エンジンがインデックスすればスニペットができます。名付けは大きなポイントなので、お客さんが興味を持ってくれそうなものをつけて下さい。
※この特集の中にも「WEBライティング(タイトル編)」がありますので、そちらもご覧ください。
要点としては、二つのタグは
- 検索エンジンの結果に出てくる文章(スニペット)
- ソーシャルブックマークサイトでの紹介文(サイトによりますが)
- Facebookでページが紹介されたときの紹介文(別途OGP仕込むこともできますが、大概はセットにしていますよね)
に使われる為、重要です。特にFacebookですね。
また、タイトルタグの中にはきちんとSEOキーワードを入れ込む必要があります。
ただ、無理矢理押し込むのでは無く、あくまで読み手目線を第一プライオリティで考えた方がいい結果に結びつくと思います。それによって、上位表示だけではなく、クリック率を上げるという考え方が重要です。
記事内の画像は、キーワードを含めたファイル名、ALT、TITLE属性に
これは画像検索対策です。画像検索は意外と馬鹿になりません。
「2019/09/13追記:今や画像検索流入は無視できません。きちんとALTを設定し、クローラを弾かないようにし、ウェブ上で出す小さなサイズの他に大きなサイズを揃えて置くと良いでしょう。SearchConsoleでも画像からの流入を確認できます。
そして画像と言えば今はInstagramですが、インスタはサービスからしか画像が見られないようにnoimageindexタグでGoogleを阻んでいます。画像検索からの流入を期待するならInstagramはNGです(関連記事:https://www.suzukikenichi.com/blog/embedding-instagram-is-bad-for-seo/)」
どのように広めていくかも考えておく
では、それをどうやって広めていくか。記事の中では
- ソーシャルネットワーク(Twitter、Facebook、LinkdIn) まだフォロアーなど少ない人はまず増やすところから。 ※見込みのある人を集めないと意味が無いので「毎日100人フォロアーが増える!」などの商材を使うことは、百害あって一利無しですので、絶対止めた方がいいです)
- メーリングリスト
- ブログのコメント これはもちろんコメントスパムをしろというわけでは無く、バイラルで届く範囲を広げていくために、同じようなテーマのブログを書いている人と、コミュニケーションをとりましょうという事です。 結局ITだってなんだって、人対人なのです。
- ブロガーに対するアウトバウンド あるいは、自分の作ったコンテンツの価値をひっさげて、ブロガーに個々にアプローチをしていく。 これもしつこくなければいいと思います。
があげられています。どれも有用です。 気をつけるべきはとにかく、早道をしようとしないことです。
何を使って広めていくかはあらかじめ考えておくと、そこに合った表現ができるかと思います。
終わりに
これから、コンテンツをきちんと作っていかないと、そして定期的に増やしていける体制を作っていかないと、検索エンジンからの集客は頭打ちになってしまう時代になります。
そういう意味では、まずはライティングができる人材を採ること、これがトッププライオリティなのかもしれませんね。
この章のコンテンツ
戦略的コンテンツとは何か?なぜ今コンテンツに注目しなければいけないのか。これからコンテンツ作成に取り組む方は、まず最初にここからお読み下さい。