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サブスク・シェアリングを表面的に捉えると「手段の目的化」と同じ失敗をする

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目次

今週のトピックス

こんにちは、ラウンドナップ中山です。少し間隔が開きました。

先週はPodcastは出していますので、宜しければお聞き下さい。

緊急事態宣言解除で、仕込みを急ぎで行いたいというご依頼が多く、かなりてんてこ舞いという状態です。とは言え、厳しいところからようやく光明が見えてきたという方も多いはず。できるだけお受けしていきたいと思います。

非IT・Webでもサブスクやシェアリングは広がっているが…?

さて、今回は日経MJのこの辺りの記事を見て、どういう流れなのか、商品やサービスにおいて、どんな要素が求められているのか、書いていきたいと思います

これ以外にも、最近、WebやIT系以外でのサブスク系のサービスが増えています。

「ただのリースじゃないか」「ただのローンじゃないか」という意見も散見しますが、裁量の範囲で途中解約できますのでローンやリースとは違いますね(ダマしているケースもあると思いますが)

シェアリングカーはどれくらい需要があるのか?についてはタイムズ駐車場を定点観測するとわかりやすいです。

普通の駐車スペースではなくシェアリング用の枠が増えています。うちの事務所の近くの住宅地のところは、昔は10枠中1枠だったのが、いまや4枠です。

これを端的に「お金がない人が増えた」「所有することに意義を感じなくなった」といった文脈で捉えるのはナンセンスです。

お金があってもシェアリングやサブスク使う人は多いです。そして所有欲は健在です。

「欲しい時にだけ持っていたい」

では何が変わってきたのかなと考えると、私は

「欲しい時にだけ持っていたい」という感情にシフトした

のだと思います。

言い換えると

「どうせ時間が経てば、自分が欲しいものは変わる」

ということを、人は受け入れた。

そして、社会の特にPESTのうちTechnologyの変化が激しいことを体感している。今自分が欲しいものを何年も好きで使い続けられるわけない、という気持ちになっているのではないでしょうか。

その帰結としてシェアリングやサブスクがそこにマッチした、ということではと考えています。

そう、あくまで「感情とマッチした」だけ。

サブスクだから成功した、と考えると道を誤るように思います。

 

表面的に「今はサブスクだ」「今はシェアリングエコノミーだ」と考えると、手段の目的化のような誤謬がおきるとおもうんですね。

先程のニュースではPS5と車でしたが、品目は別に関係ないでしょう。

PS5は人気があることでPR的な側面も含めて選ばれただけ、車はもともと持たざる人向けのサービスが伸びていた流れのニュースです。

背景にある人の心から逆算するというのが、正しいニュースの読み方のように思います。

この背景を前提としたとき効果的な策とは?

そして、これを前提とすると、わたしたちが用意するべきは、サブスクやシェアリングということではなく「いつでも」「必要なだけ」「簡単に組み合わせられる」サービスの提供です。

扱っている商品やサービスによって、実現が難しい物もあると思います。ただ、いくつかの要素だけでも組み入れることはできると思うんですね。

あるいは、もう1つの要素「所有する前にリアルに試したい」という切り口でも良いでしょう。家電製品のレンタルサービスなど、増えてますよね。

これは、また1つの話題になりそうなので今回は割愛しますが

「ネット上に質の微妙なレビューや比較記事があふれすぎて、自分で使って試したい」

という感情によって支えられているニーズです。

これは

「どうせ時間が経てば、自分が欲しいものは変わる」

を突き詰めていくと

「これだけ好みが変わるんだから、自分の欲しいものは、メディアやネットで取り上げられてるような人気ランキングだけ見ても参考にならないな」

という感情に繋がるからです。

何かの形でのお試しからの、お客さんのニーズをおさえたほどよい選択肢の提供、そしてわかりやすい完成形を提示して摺り合わせを行えるツールの提供(シミュレーションですとか)などで、可能な範囲での「あなただけのサービス」を提供する。

全ては難しいかもしれませんが、1つ入れるだけでも反応は変わってくるはずです。

シェアリングやサブスクの流れが進めば進むほど付加価値として優秀になるでしょう。

働く方のムリにならないようにしながら、何か取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

今回は以上です。
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終わりに

昨日今日で、品川駅の広告の話題がありましたね。「今日の仕事は楽しいですか。」というクリエイティブに悪い反応があったということですが…どうなんでしょうね?

実際に品川駅を使っていた知人に聞いてみると、ほとんどの人がなんとも思ってないんですよね…。また「仕事は楽しくないといけないのか?」などのクレームが多かったようです。

ただ、少なくとも私が聞いた範囲では「1日の大半を使うんだし、どうしたら楽しくできるか考えた方が良いよね」という感想ばかり。

なんで取り下げてしまったのかなと思うのですが、SNSの反応を真に受けすぎてしまったのではと思います。

SNSで一見多数派に見える流れって、実社会ではむしろ一部の尖った意見なことが多いですね。同じアカウントが何度も何度も同じようなことを投稿しているケースも多いという統計もあります。

それになんだか、こういう「たたけそうな物は叩く」というのが、娯楽化してしまっているように思います。それだけコロナでストレスが溜まっているのかもしれませんが、発散の仕方は考えなければと思うところです。

なんだか悲しいニュースだなと思いました。

では、今回は以上です。

ではまたメールしますね。

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