配信日:2023年6月2日
発行元:ラウンドナップ・Webコンサルティング 代表取締役 中山陽平
URL:https://roundup-inc.co.jp/
さて、社会環境も一段落つき、がむしゃらにやってきたデジタル活用・Web活用をしっかりと物にしていこうという動きが広がっているなと実感しています。
それはとても素晴らしいことで、ぜひこの勢いが続いて欲しいですし、ご相談頂ければできるだけお手伝いしています。
デジタルへの経験不足は会社の存続に直結
目次
ただ、これは特に「創業時」あるいは「事業承継」「2代目への承継」などに言えるのですが、「WebやITは誰かに任そう」と最初から考えるのは危険…というか損です。
なぜなら、これからあらゆることに関わってくるのがWebやデジタルだからです。
本当の本当は「承継するなど現場に出る前に、Webやデジタルへの親和性や一定のスキルを獲得しておくべし」と考えます。
経営者が知っておくべき知識にはいろいろな説がありますが、大概「人事・営業・経営管理」などが入ってくるでしょう。それに並ぶような重要度です。
決算書にアレルギーがある経営者はマズいですよね、それと同じようにWebにアレルギーがあるのはマズい。世界の半分〜7割にアクセスできないということだからです。
よくデジタル系のサービスの売り文句で「丸投げOK」などあったりしますが、とんでもないと思います。
自分にたたき込む機会を失ってしまうわけです、最初から外に依頼しようと考えていたら。
ウォルト・ディズニーの言葉にこういう物があります。
「新しいプロジェクトをひとたびやると心に決めたら、とことん思い込むんだ。うまくやる能力が自分にはあると。そして、これ以上はないという最高の仕事をしよう」
実際、やってみたら好きになり得意になる方、多いです。最初は皆さん戸惑いますが!
絞り出して外に出すくらいなら、その費用を自分の人件費に換算して自分で動く
ちなみに、予算を絞り出して、格安の業者を探してもいいアウトプットは期待できないと考えた方が良いです。
サービスは、ある程度までは費用と品質は比例します。
業界の平均相場程度が苦しいなら、その予算を「自分の人件費」に充てて、例えばHP制作なら、自分でWordpressなりなんなりで作った方が絶対に得るものが多い。
今や、無料のテーマでも良い物はたくさんありますし、1万円2万円程度でテーマを購入すれば良いデザインが手に入ります。操作方法も、色々なサイトで丁寧に書いてくれていますし、動画教材も数千円で色々なところで売っています。
コンテンツも、きちんとフィードバック受けながら繰り返しチャレンジしていけば、文章も動画も写真も自分である程度できます。昔みたいに機材や高いソフトがないとできない時代ではないんです。
なので、私は創業時や継承時などの相談を受けた際は、常に「自分でやるべきタイミングを、お客さんから奪っていないか?」
を気にしてご提案しています。「そのご状況なら、自分でやってみた方が絶対に良いです!」と言うことも少なくありません。
小さな会社なので許されることです。私に上司がいて売上げ目標があったら、案件取りに行きますよもちろん(苦笑)営業部にいた頃は、結構数字取ってましたし…。
ただ、そういうのが嫌なので小さな会社を立ち上げたわけでもあります。
「こんなに楽しい物を、社外に丸投げするなんてもったいない」と思えるように
話は逸れましたが、これから経営するに当たってWebやIT・デジタルの知識は必須です。自分が学ぶタイミングを誰かに渡さないように、不意に来た誰かに奪われないようにした方が良いです。
実際やってみたら、楽しいですよ、本当に。断言します。
見える世界が全然変わってきます。
そしてその様になってくると、いったい外に何を投げるべきで、その際にどんなことに注意しなくてはならなくて、何を結果として求めるかが分かってきます。なぜなら自分でやっているからです。自分が目指す物を、そとにも求めれば良いのです。
理想的にはそこで、できるだけノウハウや経験を持っていて、さらに経営者と話せるパートナーを探した方が良いです。
ビジネスのためにやっているのですから、テクノロジー・技術だけあっても、それをあなたのところに落とし込んでくれなければ意味がありませんよね。
パートナーはどう探すか、まずはローカルで
残念ながらWeb・IT業界も感染症下いやそれより前から人材不足に苦しんでいます。
合併や閉業も多いです。優秀な人は優秀な人のところに集まり、営業の下請けのような仕事しかさせてくれない会社からは去っています。いい人はどんどんどこか事業会社の重要なポジションに収まって紹介できなくなったり…。
地域商圏ならまずは地元で探す方が良いでしょう。実際に会えるのは強いです。 実際に会うと得られる情報量や安心感は計り知れません。
私も本当にどこでもドア欲しい。沖縄とか北海道の人にサクッと会いに行きたいです。会うと違いますもん。会いたいです。
地元にいない場合は、人づてに紹介してもらったり、商圏的にバッティングしない同じ業界の仲の良い人に聞いてみても良いかもしれません。リファラル採用みたいな物ですね。人の目ってやっぱりごまかせないです。Webサイトではごまかせますが。
あるいはセミナーを聞きに行って個別相談する、オンラインセミナーを見てみる、無料診断をやっているなら頼んでみる。無料診断も、資料だけではなく「この人と付き合っていけそうかどうか」など人間味を大事にした方が良いです。
有名かどうかは関係ないです。むしろ有名な人は有名であることに忙しい事が多いので、どうかな…とは思います。
その上で、社内でWeb・デジタルを誰かに任せるなら
自分でやった後は、少しづつ社内に拡散しながら仕事を任せることですよね。
育てる場合の採用あるいは抜擢ポイントは「コミュニケーション力」「WebやITへの壁がない」「自習力」です。
WebやITについてド素人でもこの3つがハイレベルだったら、すぐになんとかなります。でもこの3項目はそう簡単に伸びないんですよ。
でも、特に会社を動かしていくなら、絶対に必要なんです。そういう人がいたら、もうOJT的にガッツリ育てますので、ぜひ担当につけてもらえばなと思うところです(うちの話になりますが)
どんなに技術に詳しくても、周りを動かせなければ組織人としては厳しいです。
そういう方をぜひ抜擢・採用して頂ければと思います。
では今回はザクザクとした内容ですがこんな感じです。