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2025年の目標を立てる?「タスクリセット習慣」になっていませんか?

配信日:2024/12/25
発行元:ラウンドナップ・Webコンサルティング  代表取締役 中山陽平

もう2024年も1週間で終わりですね、今週の金曜日までと言う方も多いのでは無いでしょうか。

と言うわけで今年恐らく最後のメルマガは「2025年にまずやるべきこと」です。 そう言われたとき、何をイメージしますか? 真っ白な紙に計画を書くイメージですか?

そうだとしたらそれは気をつけなくてはならないかもしれません。

今回はそんな話題です。 私がまずおすすめしたいのは、真っ白な紙ではなく、ボロボロになった去年の紙を見直すことです。 年に区切りがつくと人間「さて、心機一転頑張るか」という心づもりになりますが、待ってください、そんな簡単に心機一転してよいのでしょうか? そうではなく、思い出してみてください。去年やり残したことがあるのではないでしょうか?

それをうやむやにしてゼロから考えるのは、よくないんです。

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「タスクリセット習慣」という逃げ口

去年の積み残しを全部やってからでないと次にいけない…ということではありません。きちんと振り返ってその上で今年の計画を立てなければいけないのです。リフレッシュや心機一転というのは、聞こえはいいのですが大概の場合「ただのリセット」になってしまいます。

区切りを理由にゼロベースを正当化することを、私は「タスクリセット習慣」と呼んでいます。

計画していたけれども、できなかったことを改めて「やるのか」「やらないのか」今の状況に照らし合わせ、やるべきことがあればまずそれの消化です。

2025年のことに手を付けるのはその後です。

「できなかったらリセットするからいいや」

それに、年初というのは気持が高揚しているので、新しいことや最近わくわくしたニュースネタなど、キラキラしたものに惹かれがちです。自然と施策案がキラキラしたものになります。

それが地に足の着いたものであればよいですが、そうでなければ2025年は成果が出ないか、その施策を実施できずにまた2026年頭に忘れ去られる運命かもしれません。

過去そういった記憶はありませんか?結局「できなかったらリセットするからいいや」という気持で仕事をすることになります。すぐに成果としてあげられるような短期的な施策しか行えず、本腰を入れてやるべきことはできなくなりがちです。

Webマーケティングは特に、短期的な施策ではなく中長期的に行わないと効果が出ない時代に入っています。

腰を据えて中長期的な目線がいまのWebマーケには必須

自社メディア等なんてそうですし人材育成もそうです。すぐに刈り取りれるマーケットはヒト・モノ・カネがある企業、あるいは先行者が強いことが大半ですから、そうでない企業は、見込み客を育てていくか、そもそもマーケット自体を育てていくような施策が必要です。

つまりは、じっくり腰を据えて行わなければなりません。年度と年度の間に隔たりがないように、ちゃんと2024年と2025年がつながっているという意識を持っていただくことをお勧めします。

2025年必要なスキル…それはこれだ

さて、改めて話を2025年に進めます。2025年に必要なスキルについてです。

何が必要でしょうか?コンテンツを書くためのライティング力でしょうか、それとも情報を綺麗に見せるためのデザイン力でしょうか、情報をきちんとまとめるためのキュレーション力でしょうか、それともそもそものマーケティング力でしょうか。

私は今年はこれを推したいです。それは「メンタル・タフネス(MentalToughness)」です。メンタル・タフネスは20年以上前にジム・レーヤー氏の著書が翻訳されているので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。

メンタルタフネス関係の本は今やたくさんあるのですが、私のお勧めはこちらです。

『メンタル・タフネス―ストレスで強くなる』  (https://www.amazon.co.jp/dp/4484981076)

「MARC」データベースを引用すると “スポーツ選手がプレッシャーのもとで実力を最大限に発揮するための研究20年の成果を、ストレスという観点からまとめた書。豊富な事例と科学的事実からストレスの正体を明らかにし、ストレスを味方につける方法を解説する。”という内容です。

ストレスで強くなるという副題がついていますがもともとは確か「Stress for Success」です。ストレスフォーサクセス!いいですね。

普通のストレスマネジメントとは違う方向性

私はブラックな企業で働いていた時に、この本に出会って本当に楽になりました。朝令暮改の指示と厳しい目標値に食らいついていくことが出来るようになりました。

 なぜかというと、普通のストレスマネジメントの本やカウンセリングの本は「ストレスを感じない」「考え方を変えて、ストレスをできるだけ意識しない」方向なのですが、この本は「ストレスを受け入れて、前向きなパワーに切り替えるトレーニングをする」という内容なのです。

これはパラダイムシフトでした。

Stress for Successですから、勝つためのストレス活用なのです。

そして読んでいくと分かるのですが、ストレスを受け入れてそれを糧にすることを繰り返していくと、ストレスに強くなっていきます。

これは大きな自信に繋がります。なんせ、強くなっていけば多少のことがあっても立ち直れるからです。それがまた強さに繋がります。

そしてこの強さは「鈍感になる方向の強さ」ではなく「弱さも分かったうえでの強さ」です。なので、マネジメント層の方も安心です。相手がなぜストレスを受けているかが、むしろ分かるようになります。

年々Web担当者のストレスは増えるでしょう…

なぜこの書籍を推すかというと、年々Webを取り巻く環境はストレスフルになっていると感じるから…というか確実になっているからです。

それは

  • 「こうすれば成功するという方程式がどんどんと失われている(ケースによって最適解が違う)」
  • 「なんでも選択肢が多すぎて、選ぶだけでも大変。しかもその選択が結果に大きく影響する(ツールやパートナー選び)」
  • 「B2BでもB2Cでも、特にB2Bではマーケットの大きさが変わらないのに、競合はどんどん増えている(ツールによっていろんなことが楽にできるようになったので、事業ドメインを拡大する企業も多い)」

などの理由です。

例えて言えば、「特に水泳が得意なわけでもないのに、泥の中を泳いで10km先の目的地まで泳ぎ着け、効率のよいたどり着き方は泳ぎながら考えろ」という時代です。

しかも結果が出るスパンはどんどん長くなっています。SEOは最低半年は見たい。1年は見て欲しいです。リスティングはそれなりにやりこんでいるところだと、目に見えて改善できるのはやはり3ヶ月位は最低見たほうが良いのではないでしょうか。

そのような状況ですが、お客さんの数が増えない割に競合は増える一方なので、戦いは激化し成果を出すのが大変になっています。片手間ではつらい時代です。

1家に1台・1企業に1人、Webコンサルタントが必要な時代が良くも悪くも来ています。うちのエントリー系のプランはちょこちょこと定員いっぱいになります。この状態が傍証かも知れません。

人間は、ストレスに晒されているとその力を発揮できないものです。なので、自分の力を最大限引き出すなら、ストレスをいかに減らしていくかが重要です。

先ほどのメンタルタフネスをぜひ読んでみてください。そして、厳しい環境の中で楽しみながら泳ぎ続けられることを目指して頂ければと思います。 自分の首を絞めてるというか自分の足を引っ張っているのは大概自分自身なので、『メンタル・タフネス』に限らず、たがを外せるかどうかが、このストレスフルな業界で成果を出し、気持よく過ごすために重要です。

それでは今回は長くなりそうなのでこの辺りで…

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