Webを武器にしたい中小企業の方の外部の専門家!戦略立案・行動計画、HP制作・コンテンツ・SEO・広告・オフライン施策やシステム選定などワンストップ丸ごとサポート

最適解が陳腐化する時代に備える…AI時代のマーケ戦略

配信日:2025年2月26日
発行元:ラウンドナップ・Webコンサルティング  代表取締役 中山陽平

こんばんは、ラウンドナップWebコンサルティング中山です。夜中にゴミ出しをしてカラスにあらされた人は自分で片付けて下さい、すみません愚痴です。。さて今回はどうやってもからんでくるAIの話。AI時代の先にある「最適解の陳腐化」という話です

[無料週間メルマガ] Webコンサル通信 - 中小企業に活用に役立つヒント・トピックスをお届け

AI時代、選ばれる基準は変わる

あなたのビジネスは、数年後も選ばれる自信がありますか?
 AIの進化により、商品やサービスの選び方はますます効率化されていくでしょう。数クリックで最適な選択肢が提示され、消費者や企業は迷うことなく最適解を手に入れることができるようになる日も遠くないのでは?
AI驚き屋ではありませんが、そのうち人は考えなくなりますよね?聞けば良いんですから。
それくらいインパクトがある変化の中にいます。 しかしそれは今のうちにその先を見据えて、ビジネスを調整していく必要があることでもあります。
 例えば、“合理的な選択肢が、AIによって当たり前のように提供される”と言うことは「最も優れたスペック」や「最もコストパフォーマンスが良いもの」「最もその人にあった物」だけでは、差別化が難しくなるわけです。
では、何を以てして、企業やブランドはどのようにして選ばれる存在になり続けるのか?
※マインドマップで概要を把握したい方は記事最下部へ。

2. AIがもたらす「定量的最適解が当たり前になる世界」

これまで消費者や企業は、比較検討を重ねながら選んできました。しかし、AIが発展することで、選択のプロセスは大きく変わっていくでしょう。

まだ発展途上ですが、技術の進化及び「我々の処理能力の限界」「易きに流れる人間の性」により、きっとこんなことが起きていくのでは無いでしょうか

  • 検索エンジンやECサイトは、個々のユーザーに最適な提案を瞬時に提示するので「考えなくなる」

  • AIが最適解を提示、定量的で言い切りやすい要因での判断基準に収束させようとする

  • アルゴリズムによるレコメンドで、考えることなく情報を受け取り「触れる情報もアルゴリズムに制御される」のが普通になる

結果、最適化されたアルゴリズムによる提案が普及すると、買い手が選択する意識を持ちにくくなる。

どの業界でも「定量的最適解が当たり前になる」状況になる。

企業は価格や性能の差別化だけでは市場で生き残ることが難しくなる。

ではどうすればいいか?

不確定要因が多いですが、最適解が当たり前になる事が1つのチャンスかなと思っています。

3. 「最適解の陳腐化」

AIが最適解を提供するのが当たり前になると、選択の基準が「最適だから選ぶ」と言う考えは無くなります。なぜなら定量的最適解が分かるのが当たり前だから。

そしてそれがすぐに分かることを尊ぶのでは無く「当たり前」と思ってしまうのが人間ですよね?

そうするといずれみんな同じような物を選ぶので「面白くない」になっていきます。

例えるなら「生きていけるのは当たり前、じゃあどう個性的に生きるか」になるわけです。「生きるのに精一杯な世界」な人が目指す「生きていけること」が当たり前になると。

そうすると可能性として、コスパ・タイパが悪いことが「選ぶ理由」に変換される。

例えば

  • B2Cでは、利便性や価格が均質化されるので「あえて選ぶ魅力のある選択肢」に価値が生まれる。
  • B2Bでは、AIによる最適な調達が標準になると、「この会社と取引することが企業ブランドの価値になる」ような選択肢

4. 選ばれる基準は「価値観・ストーリー」

言いかえると、選ばれるために重要なのは、スペックやコストだけではなく「価値観やストーリーをまとえる」かどうか。

最適解という蟻地獄の真ん中に落ちることを避けたいなら、あえて最適解から離れないといけない、と思いませんか?
単なる機能や価格ではなく、「この商品・サービスを選ぶことで、自分はどんな価値観を持つ人になるのか?」

5. 実際に私が意識していること

ちなみに私は、WebコンサルティングやWeb制作において、以下の様な考え方を常に意識しています。

  • 「コンセプト」をまずは作り、そこから必要なコンテンツ・最適なデザインに落とし込む

  • 「コンセプトを伝えるためのタグライン・キャッチコピーでサービス全体をラッピングする」

そのコンセプトに沿ってサービスの提供内容を設計すれば、「言ってることとやってることがズレない」 から、信頼感も強くなる。これは特にB2BでもB2Cでも重要なポイントですよね?

たとえば、「あなたが自由に使える時間を一秒でも増やしたい」というコンセプトなら

  • サービスのUX/UIは「迷わずサクッと使える」ことを徹底する

  • サポート対応も「素早く・的確に」を意識する

  • 価格設定やプランも「無駄なく最適」を追求する

単なるスローガンで終わらずに、実際のサービス内容と噛み合わせることで、「この会社の言ってることは本当に実現されてる」と感じてもらえる。

そしてその価値観をまといたいと思う人に刺さるようになる。

結局のところ、「○○○といえば私たちです」を考えることは、マーケティングだけでなく事業の方向性そのものを整理する作業でもあります。

そのため重いですし、そこまでやるべきなのか?と聞かれることもあるのですが、やらないと月並みなサイトしかできないので、反応が取れないんです。

逆に言えば、やれば反応率は大きく上がるので、既にそういう世界になっていると言うことだと解釈しています。

まとめ:選ばれる企業になるために、今動く

これからの時代、最適解はどこにでもあるものになります。

だからこそ、「○○○といえば私たちです」 という明確なアイデンティティを持つ企業だけが、選ばれ続ける。

この変化はすぐには起こらないかもしれません。しかし、今のうちに「最適解ではなく、意味を売る」準備を始めた企業が、数年後には確実に競争優位を持つことになります。

最適化が陳腐化した先にある「意味の時代」 に向けて、今から動き始めてみませんか?ではでは今回は以上です。

このホームページをフォローする
【中小企業 小規模事業専門】ラウンドナップWebコンサルティング(Web戦略・伴走支援・Web制作)