第214回:WordPressを使わない方がいい企業と、使った方がいい企業とは?

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

このPodcast/書き起こしで得られること(要点)

WordPressは、とても便利な仕組みです。ただし「作ったらそのまま放置になりがち」な場合は、メリットを得にくい一方で、セキュリティ面の負担だけが残りやすくなります。

この書き起こしでは、WordPressを使ったほうが良い企業・使わないほうが良い企業の判断軸を、運用の現実に即して整理します。あわせて、速度(表示の重さ)や制作会社選びで起きやすい落とし穴も、実務の視点でお伝えします。

まず結論:判断の軸は「運用に関わる気持ちがあるか」です

WordPressを使うべきかどうかは、規模や業種というよりも「公開後に、どれくらいサイトに関わるか」でほぼ決まります。自分たちで定期的に管理画面へ入り、更新や確認を続けるつもりがあるなら、WordPressは強い味方になります。

一方で「ホームページを作ったら、あとは自然に何とかなるだろう」という前提だと、WordPressの利点を活かしにくいだけでなく、運用上のリスクが大きく残ります。ここを最初に押さえておくのが大切です。

WordPressを使わないほうが良い企業

私が「WordPressは避けたほうがよさそうだな」と感じるのは、ホームページを“置いておくもの”として考えやすいケースです。WordPressはログインして編集できる仕組みなので、放置すると、どうしても守るべきポイントが抜け落ちやすくなります。

当てはまると注意が必要な特徴

  • ホームページは作ったら終わりで、更新や見直しはほとんどしない。
  • 管理画面に入って確認する習慣がなく、アップデートなども後回しになりやすい。
  • 保守を頼めるパートナーを用意するつもりがない(または、そこに費用をかける前提がない)。

放置が招きやすいリスク

WordPressは、定期的に更新(アップデート)していないと、不正アクセスや改ざんなどの被害に遭いやすくなります。被害の形はさまざまですが、代表的には「不正なプログラム(マルウェア)を埋め込まれる」「迷惑メール送信の踏み台にされる」といったものです。

さらに困るのは、自社だけの問題にとどまらない点です。レンタルサーバー会社に迷惑がかかったり、同じサーバーを使う他社にも影響が出たりします。実際、サーバー側で検知されてアカウントが停止されたり、サイトが一時的に見えなくなるといったケースも起こり得ます。

WordPressを使ったほうが良い企業

反対に、ホームページを「育てるもの」として考えられる場合、WordPressの良さがとても出やすくなります。更新や改善を自社で回せるようになると、意思決定から反映までの時間が短くなり、事業のスピードにもつながります。

向いている企業の特徴

  • 定期的に管理画面に入り、更新や軽い修正を自分たちでやるつもりがある。
  • アクセス状況などを見ながら、必要な情報を追加・改善していきたい。
  • 自社で難しければ、保守やセキュリティ対応を任せるパートナーを用意できる。

最低限、押さえておきたい運用の考え方

WordPressを安全に使うために必要なことは、特別なことばかりではありません。基本は「本体や追加機能(プラグイン)の更新を定期的に行う」「推測されにくいパスワードにする」といった、日々の習慣に近い部分です。

ここを継続できるかどうかが、WordPressを“便利な仕組み”として活かせるかどうかの分かれ目になります。

WordPressは何が便利なのか

WordPressの強みは、更新や機能追加のハードルが下がることです。従来の「作ってアップロードする」形だと、ちょっとした修正でも制作側に依頼し、反映まで時間がかかることが少なくありません。

WordPressなら、文章や画像の差し替え、ページの追加や整理、お問い合わせフォームの追加などを、管理画面から行えます。検索対策に関しても、専用の追加機能を入れることで、必要な設定を管理画面で整理しやすくなることがあります。

番外編:速度(表示の重さ)とサーバー相性

WordPressは、ページを表示するたびにデータベースへ問い合わせたり、プログラム(PHPなど)が動いたりするため、環境によっては表示が重くなりやすい面があります。何も考えずにサーバーへ入れると遅くなり、作り手としては便利でも、訪問者にとっては読みづらいサイトになってしまうことがあります。

ですので、WordPressを使うなら「WordPressが気持ちよく動く環境を選ぶ」という視点も大切です。提供会社によって差が出るので、可能なら試用や検証をしながら決めると安心です。

注:速度と検索の関係については、当時(2019年12月17日)は「Googleは速度をランキング要因に入れていない」といった趣旨で語られることもありました。現在の考え方や扱いは更新されることがあるため、公式情報もあわせてご確認ください(例:Core Web Vitals と Google 検索の検索結果について(Google Search Central)ページ エクスペリエンス(Google Search Central))。

制作会社選びで気をつけたいこと

最近はWordPressが普及したことで、作る側の参入もしやすくなりました。その一方で、WordPressの便利さを活かしきれない設計のまま納品されてしまい、結果として「自分たちで更新できない」状態になることがあります。

たとえば、本来は用途に応じて「固定ページ」や「投稿」などを使い分けて運用するのが基本ですが、独自の作り方で機能が活かせなくなっていると、更新の自由度が落ちます。依頼前に「どんな更新を、誰が、どの画面でできるようにしたいか」を整理し、実現可否を確認しておくのが現実的です。

紹介で依頼先を見つけるのも、ひとつの方法です。運用まで見据えて作ってくれる相手かどうかは、実績だけでなく「納品後に何ができるようになるか」を具体的に話せるかで見えてきます。

まとめ:WordPressは“使い方次第”で力になります

WordPressは、きちんと関わって運用していくなら、とても心強い仕組みです。更新に時間と費用がかかって放置気味になっているなら、乗り換えを検討する価値は十分あります。

一方で、放置する前提なら、静的なホームページや、運営側が保守を担うサービス(Wix、Jimdo、WordPress.comなど)のほうが合うこともあります。大切なのは「自社の現実の運用」に合う形を選ぶことです。

関連リンク

FAQ

WordPressを使わないほうが良いのは、どんな場合ですか?

ホームページを作った後に、更新や点検をほとんどしない前提のときは注意が必要です。WordPressは運用するほど良さが出る反面、放置するとセキュリティ面の負担が残りやすくなります。

WordPressを放置すると、具体的に何が起こり得ますか?

更新が滞ると、不正アクセスや改ざんの被害に遭いやすくなります。マルウェアの設置や迷惑メール送信の踏み台など、周囲にも迷惑が及ぶ形になることがあるため、定期的な管理が大切です。

自社で運用するなら、最低限どこを押さえればよいですか?

本体と追加機能(プラグイン)の更新を定期的に行い、推測されにくいパスワードを使うことが基本です。あわせて、管理画面に入って状態を確認する習慣を持つと、安全性が高まりやすくなります。

WordPressのサイトが遅いと感じたら、何を疑うべきですか?

サーバー環境や設定が影響している可能性があります。WordPressはデータベースやプログラム処理が関わるため、環境の相性で体感速度が変わりやすい点を前提に、検証しながら整えるのが安心です。

制作会社に依頼するとき、確認しておくと良いことは何ですか?

納品後に「誰が」「どの画面で」「何を更新できるのか」を具体的に確認しておくのがおすすめです。WordPressの機能を活かした設計になっているかどうかで、運用のしやすさが大きく変わります。

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YouTubeにて動画にて配信しています。内容自体は同じです。お好きな方をご覧下さい。

[第214回]Wordpressを使うべき企業と、使わない方がいい企業があるんです(Webコンサルタント中山陽平)

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