完全SSLやGhostRankの件など相変わらず話題の尽きないGoogle周りです。こんな状況ですと何をすればNGなのか、何が効果的なのか、そういった部分が非常に気になります。
そこで今回は、基本に立ち返って「こんなリンク構築はNGだ」というものを11種類リストアップします。
元ネタはこちら。
▶11 Link Tactics You Shouldn’t Use: Updates To Google’s Link Schemes Document: Link Building – Receptional
まずここにある11項目、これは「絶対に避けなければならない」ということで、おさえて頂ければと思います。
意図せずして行ってしまう場合もありますので、一度自社のリンクを確認してみてはいかがでしょうか。
具体的な11パターン
具体的には、以下がNGパターンです。
- PageRankを渡す有料リンク(Selling Link)
- 不自然で過剰なまでの、相互リンク
- 大規模なアーティクルマーケティング(プレスリリースなど、同じようなコンテンツをたくさんの所にばらまくこと)
- リンク集などへの自動投稿プログラムの利用
- PageRankを渡す広告(nofollowが無い)
- PageRankを渡す記事広告(アドバトリアル::Advertorial)
- 過剰に最適化されたアンカーテキスト
- 低品質なディレクトリやブックマークサービスからのリンク
- ブログ・パーツなどのウィジェットに仕込まれたリンク
- フッターの不自然な多数のリンク
- SEOを意識した不自然なテキストでのForumからのリンク
の11コです。
わかりづらい部分や補足したい部分もありますので、いくつかをピックアップしていきます。
#1.#5.#6.金銭が発生する広告はnofollowを貼るべし
それがアドバトリアル(記事広告)であろうと、ただのバナー広告であるうと、金銭によって発生したリンクにはnofollowをつけなければならない。というのがGoogleの基本姿勢だと考えていいかなと思います。
その関係で、地方自治体がや商工会が問題になったこともありました。有料リンクを売買していたという名目です。
例えば以下のように広告枠がある地方自治体、たくさんあると思います(ほとんどすべて?)
これは本来、地方自治体のページに来た人が、自分に合ったサービスを見つけて、マッチングさせるという名目のスペースのはずです。しかし、例えば以下のケースでは、全然その地方自治体に関係のない地域のビジネスがリンクされていたりします。
詳しくいついつと追えなかったのですが、こういった市町村がPageRank下落などペナルティを受けたということが数年前に合ったはずです。
ほんらいこういったものは、nofollow属性をつけるべきものです。
それは記事広告(Advertorital)でも同じです。本来PageRankは有料なリンクを通じては渡されてはいけないというのが、Googleの基本的姿勢です。
自社グループ企業内のように、金銭が絡まず、また、相互リンクするのが自然な場合も、このようなことは気にせず普通にリンクを貼ればいいかと思います。
#2.不自然で過剰なまでの、相互リンクは危険
相互リンクについては、難しいですね。ただ、SEOなどに詳しくない方が最初に飛びつく(分かりやすいので)のが、中小ディレクトリ登録とこの相互リンクです。
相互リンク自体は悪いものではありません。ただ、何でこのサイトとこのサイトがリンクされているの?という疑問が浮かぶところとは本来相互リンクすべきではありません。
従いまして
- 同業者、同地域など、検索エンジンが理解できるレベルで「知り会い」「同業社」なところとの相互リンクは原則OKではないか
- ないし、業種など共通点があるサイトは、つながっていてもおかしくないので、OKではないか
といった推測が成り立ちます。とは言え推論です。
とにかく相互リンクに関しては「なんでこことここがリンクしあっゲルの?」というものを感じるようなところはNGだとお考えください。
中小検索エンジンも、悩んでいる方に対して「ここに自分のサイトが一緒に並んで恥ずかしくないか」という問いを発してみると、面白いです。ちょっと躊躇する場合は「ちょっとやですよね、自信を持って人に言えないですよね、ならきちんとやりましょう。
#9.ウィジェットへの仕込みリンクはNG
例えばアクセスカウンターと一緒に、多数の他のサイトへのリンクが入っている、などのパターンです。
- 「ウィジェットベイト」と呼ばれるものです。
- 日本で一時ブログパーツが流行した時から、スパミーなリンクを入れたパーツはたくさん出回っています。
- スパミーというのは、まずはリンクを「隠している」ケースで、透明GIFであったり、極小テキストであったり、display:noneであったりで、意図的に見えなくしているものです。これは完全にNGです。
- また、リンクが明示されていてもそのリンクが「明らかにSEO目的(不自然)」なものは、別件としてNGです。キーワードだけの同一アンカーテキストが大量にあったりと…。
ペンギンアップデートでダメになったサイトに、少なからずこういったリンクの集め方をしていたサイトがありました。 - また、そもそもブログパーツにはnofollowつけようというのがGoogleの見解です。
ブログ黎明期はブログパーツが流行ったので、そこで一気に広がったのではと。
今でもつけっぱなしのサイト多いです。残念ながら。
今すぐ、確認して下さい
HTMLソースを確認して、怪しいリンクがないか探してみて下さい。「https://」などで検索すれば、出てくると思います。そして、外してあげて下さい、それが、リンク先のためにも御社のためにもなります。
ペナルティ解除のお手伝いをする時、高確率で、スパミーナブログパーツからのリンクに出会います。
大概、運営元がわからなくなっているので、否認するしかないのですが(何か手があれば知りたいです)
#4.自動投稿ツール(インスタントバックリンク)はNG
自動投稿ツールは、俗にいう「一発(一括)◯◯くん」「バックリンク10,000コセット販売!」のような物です。
バックリンクが質より量の時代には、これが実際にランキングにプラスになったため、かなり利用されていたのではと思います。
十中八九、貼られるのはスパムリンクです。海外の謎の言語の掲示板や、脇の甘いブログのコメント欄、中小検索エンジンなど…。
今でも、売っているところでは売っています。
日本だと「Yo●●-search」「Po●●●-Search」「●●●mo-navi」などが、よく狙われます。
効果があるかというと、SearchEngineJournalなどでも記事を書いているBarrie Smith氏が、自ら試してみたそうなのですが、
「結果的にGoogleにBANされた(圏外に飛んだ)」
とのことです。そういうことです。しかし、男気あふれるテストです。
#8の「低品質なディレクトリやブックマークサービスからのリンク」も同じ問題です。
#7.過剰に最適化されたアンカーテキスト
1つや2つこうなっていても問題はないのですが、大量にこれがあるのはNGです、明らかに人為的だからです。
バックリンクは「人気投票」というのが、もともとのGoogleのリンクグラフに対する考え方ですので、
「人為的に構築されたリンク」≒「サクラ行為」
とも言えます(一概には言えませんが)
ペンギンアップデートがまさにこの辺りを狙い撃ちしています。ナチュラルではない、自然に発生するはずのないような割合で、バックリンクのアンカーテキストが構成されているのはアウトです。
例えばこれは某サイト(うちのお客さんではありません)のバックリンクアンカーテキストをAhrefsで調べたものです。全体の30%が単一のキーワードによるリンクです。普通にリンクが貼られていたら、こんな状況にはならないですよね。
Googleはこういう「不自然(un-natural)」なものを取り締まります。
先ほどの一括登録などを使うと、このような状況にもなってしまいますね、いちいちアンカーテキスト変えられないものがほとんどですので。
#11の「SEOを意識した不自然なテキストでのForumからのリンク」も同じ問題です。
#3.大規模なアーティクルマーケティング
これが難しいところなのですが、例えばいま話題になっているのはプレスリリースです。
プレスリリースであったり類似の、同様のコンテンツを大量にそこら中に撒き散らす、そしてその中で過剰なアンカーテキストリンクを貼るようなやりかたを、明確にNGとしています。
日本の場合プレスリリースがやはり危険ですね。プレスリリースサイト、特に無料サイトのあり方は今後大きく変わってくるのではないかと思います。一括送信サイトなんて多分もっての外ですね。
プレスリリースの話で言えば、きちんと媒体ごとに売ってくれるような、しっかりしたところを選ぶ必要がありますね、有料で。
#10 フッターの不自然な多数のリンク
フッターは、色々な使われ方をしますが、あきらかにSEO目的でバックリンクを他のサイトに与えるために設置されているものは、危険です。
かと言って「大量に置くこと」自体がNGかというと、それがユーザの利便性を助長するものなら、OKです。もちろん私はGoogleの中の人ではないので「絶対OK」と言えません。
そのサイトに無関係なものが、単一キーワードで並んでいる…そういったものは、ユーザにとっても何の利便性もありません。ただのSEO目的なので、やめたほうがいいですね。
終わりに
SEOについて、情報を追いかけている方には既知の内容が多かったかもしれません。
ただ、この中で1つでも発見があれば幸いです。
リンクビルディングは「リンクというものを構築する」のではなく「ビジネスに繋がる関係性を創りだす、構築する」ものです。リンクは、実社会の現身です。
そういう観点で、今後のリンクビルディングを考えていただくと、間違いはないのです。
中小企業・小規模事業者の方々に向けて、ウェブの活用やホームページの戦略などについてWebコンサルティング、施策代行実施などを行っている、株式会社ラウンドナップ代表取締役の中山陽平です。中小企業のWeb活用をサポートし、そこからの反響獲得を実現させています。→プロフィール詳細はこちらから