コンテンツ戦略が重要になってくる中、様々な目的で「ニッチ」と呼ばれる分野で情報発信を始めるケースが多くなってきていますね。
それは、企業なら将来開拓する分野で橋頭堡を築くためかもしれませんし、個人なら、その分野でオーソリティーを得たいということかもしれません、また違う理由かもしれません。
そんな時に、最も大切なことがあります、そればニッチキーワード選びでも、ホットエントリに入れるタイトルを書く技術でもありません。
結論から言いますと、最も大切なのは「継続できること」です。
質やトピックスの選び方ももちろん大切なのですが、最も大切なのは「継続できるかどうか」です。
情報発信というものは継続して行なって行かないと、橋頭堡にしてもオーソリティーにしても得ることはできません。
継続した上で、その必要条件の上で、質であったりトピックスであったり、様々なファクターが評価されます。
よくある質問
Probloggerに「A Better Starting Point for Choosing a Niche : @ProBlogger」という記事がありました。
この中に。ニッチでブログを始めようと思っている人がよく尋ねる質問が載っています。
それは
- マネタイズするにはどんなニッチ分野を狙えばいい?
- どんなニッチ分野を選べば、最もたくさんの読者を得られるかな?
- ブログがひしめき合ってないニッチ分野を探すにはどうしたら?
- ひしめき合っている分野で、どうやったら一歩抜け出すことができる?
といったものです。
マネタイズやオーソリティーから始まると長続きしない
しかし、こういった「マネタイズできるか?」「オーソリティーを得られるか?」といったポイントから出発すると、失敗すると元記事の著者は述べています。
それは
「情熱が無い、あるいはすぐに尽きてしまうから」
です。
Choose a niche in which you feel passionate about connecting with others.
(あなたが情熱を感じ同じジャンルの他の人と交流を持ちたいと思える”ニッチ”を選ぶんだ)
という言葉が原文にあります。
まずの出発点は「自分が情熱を感じられるか」「例え相手が競合だとしても、同じジャンルを扱っているブロガーと仲良くなりたいと思えるか」この2つが重要だということです。
マネタイズやオーソリティーを重視して、自分がよく知らない分野でブログを始めたりすると、外圧などが無い限りは長続きしないことが多い、とのことです。
長続きしないようなものは、大概質も低くなってしまう
長続きしなければ、更新頻度も下がり、やる気も出ず、品質も下がり、ただ記事を更新することが目的の低質なものになってしまう。
会社のタスクとしてやっているとしても、質の低下は免れないのではと思います。
高品質なコンテンツが評価される時代に、それでは残念ながら意味がありません。
ではどのようにニッチ分野を選べばいいのか?
これは私自身の経験も踏まえてですが、以下のステップで絞り込んでいくのがいいのではないかと思います。
- 自分がすでに知っていて、知り合いを作りたい分野、ないし知らないけれども詳しくなりたい分野をリストアップする
- その中で、そもそも誰も知りたくないような分野は捨てる
- そのテーマで書いている他のブログを見て、その人達とオンラインであれオフラインであれ、やり取りしてもいいかなと思えないものは捨てる
- それに関する情報源が、想定している更新頻度を考慮した上で不足しているものは避ける
ここで複数残っていれば、後はお好みでいいかと思います。
1番は、根本的な好奇心が沸くかどうか。
2番は、ニーズがあるかどうか。
3番は他のブロガーと交流できるかどうか。リアルの繋がりは何だかんだで非常に大切です(そして楽しい)
4番目は、ネタ元があるかどうかです。毎回オリジナルで書くのはなかなか大変です。インスパイアされる情報源があることは、とても大切です。
どうしてもそうじゃないものをやらなければいけない時
とはいえ、そうも言ってられない場合もありますよね。
その場合は、情熱を沸かせるしかありません。ブログを書き始める前に、なんとかしてそのトピックスの中にモチベーションの元を見つけるしかありません。
楽観的に考えれば、1つくらいモチベーションの種はみつかなるかなと思いますが、現実的には、そのテーマで書ける人を探してきたほうが良いのではと思います。
それがビジネスなら、確実にそうすべきです。
単発の記事なら、パッション無しでも行けると思います。しかし長期間続ける必要がある物に関しては、情熱が無いと、続きません。
終わりに
書き手が情熱を持ってやっているかどうかは、以外に読者には簡単に伝わります。事務的に更新しているコンテンツもすぐに解ります。
楽しんで書いていないブログも、読者には何となく伝わります(企業ブログにありがち)。書いていればそのうち好きになるというのは、私はあまり賛同できません。
ニッチを選ぶときのスターティングポイントは「パッション」「モチベーション」です。
新しく何かのキーワードでブログなどを始めようと思っている方のお役に立てていれば幸いです。
Photo by rogercarr
中小企業・小規模事業者の方々に向けて、ウェブの活用やホームページの戦略などについてWebコンサルティング、施策代行実施などを行っている、株式会社ラウンドナップ代表取締役の中山陽平です。中小企業のWeb活用をサポートし、そこからの反響獲得を実現させています。→プロフィール詳細はこちらから