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コンテンツの「ネタを出す仕組み」と「型」を先に押さえておく

コンテンツを作るというのは決して簡単なことではありません。これは当たり前のことです。

アウトプットを訓練もなしにスラスラできる方は、かなり稀です。

しかし、コンテンツを戦略的に活用していくためには、きちんとコンテンツを質と量共に作っていかなければなりません。「継続は力なり」はウェブの世界では非常に重要な言葉です。その継続が正しい方向の努力である限りでは。

そのために重要なのがコンテンツの「ネタを出す仕組み」と「型」を先に押さえておくことです。

前提:企業のコンテンツは品質が重要

量もさながら、品質も重要です。

なぜなら、企業による情報発信は、個人が(あるいは会社の中で一個人として)の情報発信と異なり、なにか問題が起きた際のダメージが大きいからです。

そしてもう一つ大切なのは、企業がコンテンツを作る場合は、品質を保ちながら長く価値がでる「資産」となるコンテンツをひたすらに狙うべきだということです。

コンテンツの寿命にも注目

例えば流行りものネタのコンテンツは早ければ数日、長くても1ヶ月くらいで賞味期限が切れます。

目的を集客に絞って爆発的なアクセスを集めることに注力するならそれでもいいのですが、基本的には企業は「インバウンド・マーケティング」の考え方で、コンテンツを作らなければなりません

インバウンド・マーケティングにおいては「コンテンツは優秀なトップセールスマンの分身」であるべきです。

だとすれば、少なくとも1つの記事に注力するのではなく、必要なポジションにセールスマンを配置完了することにまずは心血を注ぐべきです。できるだけ長い期間稼働してくれるセールスマンを。

短命なセールスマンをあえて作る必要はないですよね(なんかブラックですね)。

寿命の長いコンテンツの種は社内に眠っている

こういった寿命の長いコンテンツをどう作るのか。表面的ではないネタは、大概「社内」か「顧客」のところに眠っています。

従って、少なくとも文章の種は自社で書くことをおすすめします。最後の添削などだけ、WEBマーケティングに慣れている人に見てもらうのが良いと思います。とにかく「ネタ探し」は自社で行うべきです。

先に「型」を知っておくと、ネタ探しは効率が良くなる

ネタ探しは、効率良く行うことができます。

おすすめの方法の1つが「先に型を知って、それが当てはまるものを探す」ことです。

  • 「こんなかんじで作ればいいものができる」というパターンを、コンテンツを作り慣れている人は例外なく引き出しとしてたくさん持っている。
  • コンテンツ作成に慣れていなくても、型を知っておくことで、かなり効率良くネタを探すことができる

ということがあります。

私のコンサルの場合も、お客様の環境にあった「コンテンツシード(種)発見シート」をお渡しすることがあります。

それを公開はできないのですが、海外のインバウンド・マーケティングブログの1つ“B2B inbound”に「A Blog Content Planning Guide and Editorial Calendar (For 2013) 」という記事がありました。

ここに、「5スタイルに分類されたコンテンツの作成ガイド」が掲載されています。

これをご紹介します。

「5つの型に分類された企業コンテンツ作成ガイド」

以下がその日本語訳です。一部、重複しているようなものは省いておりますので、ぜひ原文も御覧ください。

3.1.5つの型とは?

5つの型とは

  1. ハウツー
  2. レビュー
  3. エキスパートインタビュー
  4. ケーススタディ(事例)
  5. ニュース
  6. 意見・深堀り

です。大枠の分類だと考えて頂ければと思います。

では早速ご紹介です。

ビジネス前提なので、基本結構「重い」物が多いです。その中で、太字のものは「使いやすいな」と私が感じたものです。

3.2.「ハウツー」

  1. 動画
  2. リストアップ(Tipsやハウツーのリスト、プラクティスなど)
  3. コンテストやクイズ
  4. 連載記事
  5. よくある失敗
  6. よく質問されること(FAQを膨らましたもの)
  7. 最も人気のある○○の使い方
  8. 自社に関係した、有益なTIPSや小技
  9. おすすめの情報源
  10. チェックリスト
  11. チートシート(早見表)
  12. 学んだことを議論

3.3.「レビュー」

  1. 書籍のレビュー、感想
  2. 書籍の中心テーマについての解説
  3. 調査結果に対する深掘りや仮説など
  4. 世論調査に対する深掘りや仮説など
  5. 最も人気のある○○のレビュー
  6. 何かに対する分析

3.4.「専門家へのインタビュー」

  1. イベントなどの動画レポート(許可されているかどうか要注意)
  2. 専門家にゲスト投稿してもらう
  3. インタビューをしてテープ起こしする
  4. インタビューを編集して音声として流す
  5. 3と4のハイブリッド

3.5.「ケーススタディ(事例)」

  1. どのようにして企業や個人が何かを乗り越えたのか、その過程
  2. ワンランク上がるため、成長するためにはどうしたらいいか
  3. 1や2をビデオで作る
  4. 1や2を文字+写真で(スライドショーのように)作る

※いわゆるお客様の声や事例は、1に含まれるのです。

3.6.「ニュース」

  1. 注目されているニュースに乗っかる(piggyback)
  2. ある問題や転換点、挑戦などへのコメント
  3. 新しいことやニュースを自ら発信する
  4. 週間業界サマリー(Weekly Summary)
  5. イベントレポート、サマリー
  6. 将来の予測
  7. 業界のニュース
※ニュースという言葉が示す通り、短命系です。

3.7.「意見・深堀」

  1. (あなたがそうありたいのなら)業界のリーダーとしてのアイディアや視点を述べる
  2. 反対意見の提示
  3. 驚いたこと、感動したことについて述べる
  4. 特定のできごとについてのコメント
  5. 何かを比較し対比する
  6. 今は通じないよくある「思い込み
  7. 何かの「ダークサイド」を語る
  8. 何かの問題について、どこにギャップがあるか、そしてその解決策を提示する
  9. ある出来事に詳しい立場からの意見(○○だけど質問ある?に近いかもしれません)

4.終わりに

それぞれの種は、B2Bということでよくある記事のように軽いor上滑りしたものではありません。

しかし、これらは積み上がって資産となっていきます。

資産が増えていききちんとマネジメントしていけばそれはいつか「目に見える宝」に変わります。

放っておいても問い合わせが来て仕事が回るというのは、夢物語でもなんでもありません。

この記事がそのきっかけになれば幸いです。

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