こんにちは、ラウンドナップの中山です。三寒四温でしたがだいぶ落ち着いて参りましたね。また、新しい生活が始まった方も多いかと思います。良い門出になることを心よりお祈りしております。
さて、今回のテーマです。WebやITに対して苦手意識のある方むけに、情報収集に関して押さえて頂きたいポイントについてです。
目次
情報収集に関しては、なんども取り上げているので「またか…」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ただ、それは大事だからでもありますし、今回の内容は多分まだどこでも書いてないと思いますので、是非お読み下さい。
結論から言えば「HowとWhatを分離することで、ノウハウの収集はとても楽になる」のです。
顧問・継続コンサルサービスでもお伝えすることが多い内容ですね。
WebやITの話題に触れない方が難しいのが今の時代
日々、いろいろな情報に触れていて感じますが、どんどんと「プログラム」や「システム」などいわゆるIT的なトピックスに関わる情報は増えています。
それは当然のことで、これから業務を効率化したり、より改善を進めるために新しい物を取り込んでいくためには「AI」「機械学習・ディープラーニング」「アルゴリズム」「クラウドツール」などの話題に、どうやっても触れざるを得ないからです。世界のリソースがそこに集まっています。
なので、理想を言えばそれをそのまま取り込んで、嚙み砕いて自社に活かすということができればよいですね。ただ、それは現実的にはかなり高いハードルです。
実際、そういった事例を見てもやっぱり大企業だったり、人材に余裕があるようなところが多いです。小規模/中小企業の方としては
「とはいってもなぁ…」
「うちで実現できないような記事を読んでも仕方ないか…」
と感じてしまうのは当然でしょう。
では、そういう情報はミュートしてしまうのが良いかというと、それは非常にもったいないです。エッセンスの部分はぜひ取り込んで頂きたいからです。
手段と表向きの理由を「あえて」無視することでエッセンスが見いだせる
その方法としては、
「システム」というHow(手段)と、「コロナ」という”表向きの”理由をあえて無視して読む
がオススメです。
ここ数年、極めて経済活動的に厳しい状態にあった日本では、様々な取組が行われて来ましたよね。それは壮大な実験の繰り返しだったわけで、参考情報として宝の山です。
しかし、その様な事例を見ると、大概の場合
- システムを導入して、うんたらして、こうできてコスト削減できました!
- コロナなので、これこれをして、客単価が上がりました!
のように、手段としてはシステムが出てきますし、理由としてはコロナが出てきます。
これ、そのまま飲み込もうとすると、自分たちも同じようにシステムを使わないと行けないし、コロナは今からやっても手遅れかな、と感じてしまいます。
ただ、実際は
- システムは手段に過ぎない、大事なのは「何を実現したらいいか」
- コロナは、言い方は悪いが組織を動かすあるいはPR的な理由、大事なのは「それでなにを変えたかったのか」
という「What(何を?)」」さらにはその先の「Why?(なんで?)」が大事なんです。
例えば…Google×くら寿司の記事
例としてはこんな記事があります。Googleクラウドの顧客事例記事なので、敬遠されがちな記事かと思います。
くら寿司:GKE や Edge TPU などを駆使して来店から会計までを完全自動化し、新しい生活様式のためのサービスを提供 | Google Cloud Blog
https://cloud.google.com/blog/ja/topics/customers/kurasushi-gke-edge-tpu
実際、私もこの業界にいなかったら、あまり興味を持たないだろうなと思ってしまいます(笑)
もし私が飲食店経営者だったらと想像しますと…
「Googleクラウド…?難しそう、専門化じゃ無いとだめかな、お金もかかりそう、うちにはまだ早いかな…自動化するといっても、そこまで規模感のある店舗じゃないし、とりあえずルール決めと、周りがやっていることをやっておこう。それよりも資金繰りが…」
のような気持ちになっていると思います。で、記事を読まないと思います。用語も分からないし。
…
ただ、手段であるGoogleクラウドとコロナという前提を「あえて」スルーすると、こんな姿が見えてきます。
- 入店から会計まで全部従業員の仕事じゃなくなれば、従業員負担が減る
- 注文に必要な機材を買わなくて良くなれば、固定費が減る
- 今のお客さんは、わざわざ人を呼ぶのではなく自分でやれる方が満足度が高い
そして明確に書かれては居ませんが、以下の様なことも想像できます
- テーブルで支払う値段が分かっているか、テーブルでキャシュレス決済できる方が好まれる
- できるだけ「汚れた物を触らない」ようにすると、採用も楽になる
- 動かないと大混乱なので、繁忙期にも耐えられる仕組みでないと危険
システムとコロナを省いてみると、以外とシンプルでストレートアヘッドなことだったりするわけです。
見えてきた物に対して、今の自分たちでも少しでも対応できることはないか?を実行する
で、これに対してシステムなどではなく別の手段で実現できないか?と考えていくわけです。
- 「あの工程は、お皿にこういうルール付をするだけでだいぶ楽になるのでは?」
- 「こうすれば、自動的にお会計の金額くらいは出せるのでは?」
- 「スマホじゃなくても、紙注文対応にするだけで、声を出したくない人に喜ばれるのでは?」
- 「商品の価格を揃えれば…」
などなど、でてくるのではないでしょうか。
この記事に限らず、経営していた記事も、HOWを分離するだけでいろいろな「気づき」が得られる物です。
実際、今最もさまざまな実験が繰り返されているのは、そういう分野です。
ぜひ、そこからいろいろな物を取り入れて頂ければと思います。
そうすると、段々ITへの苦手意識も減っていくと思いますよ!
それでは今回は以上です。