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「No.1表記」に頼っているなら脱却のタイミング

みなさんこんばんは、ラウンドナップWebコンサルティング中山です。三連休ですね、今週は稼働3日…濃縮された3日ですね。長袖と布団が恋しくなって参ります。

さて早速ですが、今日はしばらく前に取り上げたNo1表記についてです。

今回は、今NO1表記を使っている方には特に読んで頂きたいですし、検討している方や営業を受けている方にも読んで頂きたいです。

要は「No1表記はマイナスに繋がる」からです。

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ネガティブがポジティブを上回った「NO.1表記」

こんなアンケート記事が上がってきています。

「No.1」「ランキング1位」「業界トップ」広告、不快に感じている人のほうが多い可能性【マクロミル調べ】

要点としては

  • No.1表示広告との接触状況(週・月あたりに見聞きする回数)」を聞くと、「週に何度も」37.3%
  • 一般的な広告に比べると、むしろNo.1表示広告は不快感をもたれており、半数を超えている可能性もある

です。

以前から「怪しいと思われていないか?」という印象でしたが、ついに調査データとしても明らかに「ネガティブ要因になっている」事が明らかになりました。

基本的には「外した方が良い」と言う状況です。

そこそこの費用を払っているはずなので悲しいですが(もっと悲しいのはイメージ調査ではなく、きちんと顧客に対しての調査を行って表示している会社ですが…とばっちりですね)

No1表示は「金で評価を買った」というマイナス評価

要はもはやNo1が溢れており信頼性は無くむしろマイナス。評価を金で買ったという印象を与えています。

今No1表示を出している方がもしいたら、外した方が反応は良くなる可能性があります。気づいたら外しているところもあります。
なぜこうなったか?

それは、一部の業者が無理なNo1を量産しているからです。これに関しては私の主観でも何でも無く、業界団体が抗議しています。
業界団体である、日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)が、リサーチ業界の中で不当に「No1表示」のサービスを行っている業者があり、それに対して厳重に抗議した件がありましたね。

→非公正な「No.1 調査」への抗議状 – 日本マーケティング・リサーチ協会(JMRA)

No1に関しては「※当社調べ」などのソースがはっきりしない物に対しての問題提起は実は10年以上前からずっとあったのですが、最近「リサーチ会社のお墨付き」を与えるようなサービスが急激に勢力を伸ばしてきたため、業界団体も声を上げたという形です。

イメージ調査という、信頼性を担保できない調査方法

実際うちにも営業が来たことがあります(またこれが業界団体とよく似た名前なわけですが,狙っているのでしょう、誤認を)

「イメージ調査 NO1 」で検索して出てくるところが、業者及びそこに依頼した企業です。

イメージ調査とは、端的に言えば「そのサービスを使ったことも無い人に、アンケートやWebサイトの表記だけ見せて、印象だけで決める」調査です。

本来は、そのサービスを実際に使った人に対して、正しい手順でデータを取って、その結果として載せるべき物です。実際、大手含め「まともな」ところはそうやって今まで認定をしてきました。

ただ、その手法は「手間がかかるしお金もかかる」そして何より「No1を取れる企業は一握り」です。当たり前ですが。

そこででてきたのが「イメージ調査」です。印象を聞くだけなら、やり方次第でニッチなNO1を取れる可能性が充分あります。

ニッチにすることでNo1を取りやすくすると言う手法

イメージ調査系のNO1って、なんだか区切りが細かいな?と思いませんか?今検索してみて出てくるのは

  • ○○業界経験者が選ぶ、働きたい会社No.1
  • 挑戦できる環境が整っている企業 No1
  • 絶景チャペルの○○ウエディング No.1
  • チャットボットツール 使いやすさ No.1

など…

「いやいやそれでも、これでも1位取れるなら凄いのでは?ト思われるかもしれません。

ただ、この調査は、リサーチ会社が選んだ10社程度の中でのNo1なんです。

10社は決してトップ企業ではなかったりします。どこと比較したかは公開されない(公開しない)ので分かりませんが、実際に行った方はそうだったとのこと。

このあたりは、先ほどの業界団体の抗議があったときに出したメルマガもぜひ一緒にお読みください。

手口としては

  • 1度調査して3位だった、なので1位と2位を除外してもう一度調査して1位にする「競合相手」つまり「ライバル」を恣意的に「外す」
  • 質問項目を多くして、そのうち一つでも1番になれば、そこに関してのNO1としてうたう

など…グレーというより黒です。

そして、基本的にこれで問題が起きた場合処分を受けるのは、No1広告を作った会社ではなく、依頼した会社つまりみなさんです

とは言えまだしばらくは生き残るはず、今のうちに脱出を

No1調査は最初は効果があったと思うんです。ただ、今回の調査でネガティブ優勢になりました。ただまだNo1表示をポジティブに捉える人もそこそこいるんです。

これは20代〜30代にその傾向が特に強いです。

このあたりの世代は「周りと同じ」「はみ出さないこと」が大事なので、説明できる選択肢を求めていることが大きいのではと思います。

このあたりの心性については、書籍『先生、どうか皆の前でほめないで下さい』 が端的に表しています。バックナンバーもぜひ。

ともあれ、このままNo1への評価が上がることは無いでしょう。

なら、傷の浅い今のうちに脱出した方が良いです。絶対。

No1を捨てるのは怖いかもしれませんが、確実に負債になります。No1が無くても売れる様にしないといけませんし、以外とそれほど影響を与えていないかもしれません。

また、そういう業者にお金を回してはいけないのです…。

と、今回の話題は以上です。まだまだNo1表記は生き延びるかなと思ったのですが、思ったより早く人の意識の変化が起きているようです。なのでメルマガにしました。

悩まれたらご相談くださいね。

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