配信日:2011年12月31日
今年も、もう最後の日ですね。みなさんの2011年はいかがでしたか?
震災・原発に始まり大変な一年でした。私の母の実家はまさに福島県の双葉です。前を向いてやっていくしかありませんね。
さて、今回は振り返りです。
WEB上でのマーケティングについて大枠の観点から振返ります。
- 2011年はどんな年だったのか
- 2012年はそれを受けてどうすべきか
を、お伝えできればと思います。
今回のメルマガの趣旨に反して、ちょっと長いです。
しかし、結論と、その後にやるべきことを最後に書いておりますのでご一読下さい。
キーワードは「情報量」です。
2011年は”情報に溺れる”ということに人々が気づき始めた時代
今や、ポケットの携帯から誰でも膨大な情報に接することができるようになりました。
突然そんな状況に置かれた人々が求めているものは何でしょうか。
そこにマーケティングの鍵があります。
インターネット上の情報は、恐ろしい勢いで増加していますよね。
しかし、インターネット上に情報を載せることが簡単にできるようになった結果、今やどれだけ検索しても情報は尽きることがないかのようです。
…
しかし、それは決して2011年に急激に起きたことではありません。
2010年までもそうでした。しかし、話題には上がりませんでした。
普通の人は「情報に溢れている」なんて思っていなかったと思います。
なぜでしょうか。
恐らくそれは
- 情報がそんなにあるなんて知らなかった
- ネットを見るのも大変だった
ためです。
普通のケータイでインターネットに接続し情報を手に入れるのはとても大変ですし、見づらくお金もかかります。
情報の供給側も、ケータイを意識したサイト作りやコミュニケーションを考えてきませんでした。
そのため、一般の方にはインターネット上のたくさんの情報というもののほんの一部しか知らされていなかった。
でも今は違います。
- スマートフォンの増加
- SNSを使うことが一般的になった
- 情報の供給側も、ケータイやスマートフォン利用者を狙い始めた
ことにより、そしてさらにTVなどの一般メディアの後押し、により
- その情報の存在を知るように
- 接するのが簡単に
なりました。
その結果、今までインターネットに接していなかった方も
「情報の洪水」
を感じるようになった。
それが2011年です。
普通の人もポケットの携帯から膨大な情報に接することができるようになりました。
では、突然そんな状況に置かれた人々が求めているものは何でしょうか。
そこにマーケティングの鍵があります。
情報をまとめる「キュレーション」が求められている
結論から言うと、今、人々は
- 恐ろしい量の情報があることに気づき
- それをすべて拾うのは大変だと気づき
- 誰かがきれいにまとめてくれることを願う
という状態だと考えられます。
なので、それに応えるマーケティング手法を使わないと、反応を取ることはできません。
さて、なぜそう言えるのでしょうか。
佐々木俊尚さんの『キュレーションの時代』は読まれましたか?
キュレーションとは、
キュレーション【curation】
無数の情報の海の中から、自分の価値観や世界観に基づいて情報を拾い上げ、そこに新たな意味を与え、そして多くの人と共有すること。
つまりは、情報をまとめて構成して、より価値のある「知識」に変えていくということです。
英語だと「information」から「intelligence」への進化と言われますね。
佐々木氏は、これからは、そういった思想の時代に入っていくと著書の中で述べています。
※おすすめなので一読頂ければと思います
今人気のコンテンツはいわゆる「まとめ」系が多いと思いませんか。
- NAVERまとめ
- Togetter
- 2chまとめサイト
- 一般ブログのまとめ記事
:
また、その分野に関して信頼できると感じた人のコンテンツをとても重要視します。
ブログの記事も「◯◯の5つのTIPS」などのまとめたようなタイトルのほうがクリック率が高く、RTやブックマーク数も多いです。
これを考えると、人々は
- 恐ろしい量の情報があることに気づき
- それをすべて拾うのは大変だと気づき
- 誰かがきれいにまとめてくれる事を願う
と考えるべきではないかと思います。
これからのマーケティングはこの感情をベースに考えなくてはいけない
2011年は
人々が情報に溺れることに気づき、生の情報ではなく整理された情報を求めるようになった時代
です。
言い換えると、触れる情報を
- コンパクトに
- 要点だけ
- ストレスなく
ようにしないと受け入れてもらえないのです。
ここが大事です。
どんなに価値のある情報でも、ひたすら文章を読み続けないといけない状態では、誰も見てくれないんです。
今年現れて海外で一気に拡大した以下のコンテンツの形
- インフォグラフィック
- オンラインプレゼンテーション
- 動画コンテンツ
すべて、
情報をコンパクトに凝縮する
という方向でのアプローチ。
海外を中心に、この3つは非常に効果的なコンテンツマーケティングの手法として使われています。
それはつまり、それだけ反応が取れるということ。「効果」的だということです。
…
2012年も、そしてそれ以降もこの流れは変わることはないと考えていいでしょう。
Googleのパンダアップデートも、情報量をコンパクトにする方向のものですよね
そうなると、これに乗っかっていくしかないですよね。
- 動画
- オンラインプレゼンテーション
- インフォグラフィック
まずは手をつけるべきは一番最初の動画です。その次はオンラインスライドですね。SlideShareというサービスが今はNO1です。
インフォグラフィック、ビジネスに直接つなげるのは難しいのですが可能であれば、取り組むべきです。
文章のパンフレットを8割インフォグラフィックに変えたら問合せが3倍になったというデータもあります。
来年はこの辺りを中心に情報を発信していくつもりです。
情報をコンパクトに凝縮する、という方向のサービスが出ればそちらも同様にフォローして行きます。
2012年も激動の年になりそうですね。
来年は、さらに海外の情報を仕入れていきます。Webセミナー等も考えています。需要ありますか?(^_^;)
是非お付き合い下さい。
2012年のスタートダッシュ記事
年末年始、スタートダッシュをしたい方は以下の記事を御覧下さい。
YouTube動画マーケティングスタートアップブック
http://www.7korobi8oki.com/mt/archives/2011/12/youtube-video-mariketing-book/?ref=wml
口コミ動画の作り方とは?動画マーケティングハウツー
http://www.7korobi8oki.com/mt/archives/2011/12/howto-make-viral-video/?ref=wml
SEM/SEOの新たなポイント、それは「情報アーキテクチャ」
http://www.7korobi8oki.com/mt/archives/2011/08/semseo-with-information-architecture/?ref=wml
ブログ記事で何を書くか迷った時に便利なTIPS
http://www.7korobi8oki.com/mt/archives/2011/10/blog-topics-howto-discovery/?ref=wml
サイト?アプリ?モバイルマーケ戦術で悩んだ時に知っておきたい情報
http://www.7korobi8oki.com/mt/archives/2011/08/mobile-marketing-must-knowhow/?ref=wml
Google+の便利な使い方(動画解説など)
http://www.7korobi8oki.com/mt/archives/2011/08/googletips-newmediator10tips-10-essential-google-tips-tricks/?ref=wml
追伸:
2012年は、ブログやガイドブックだけでは配信し切れないようなコンテンツを、きちんとまとめてお手軽なパッケージングをして出していこうかなと思っています。
いいものを作っていきたいので、「こんなものが欲しい!」というものがあればぜひご連絡くださいね。
では、良いお年を!