ラウンドナップ中山です。
こんにちは、ラウンドナップ中山です。
急に暑くなりましたね体が慣れていないので要注意です。
いつかメタバースの中に生きるようになったらいつも快適温度湿度なのだろうか…梅雨と花粉症の時期だけそこに生きたい…とふと思ってしまいました。
今回のテーマですが「docomoショップ大幅削減」と「No1広告の問題」についての捉え方を扱いたいと思います。
早速スタートです。
目次
docomoショップ大幅削減をどう見るか
さて、Googleニュースをチェックしていたら、docomoがドコモショップをかなり閉店させるとのこと。約3割だそうです。
ドコモショップ約700店削減へ 全国の約3割、オンライン販売強化(朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/dcc70a41bc34ddc04021655bb78cf663c15c3716
現在2302店あるうちの700店なので、今3店舗あったらそのうち1つは消えると考えると、そこそこインパクトのある状態です。KDDIやSoftBankも同じ方針との報道なので、かなり街から減るでしょう。テナントどうなりますかね。
実際直営店は少なく、ほとんどは代理店契約を結んでいる企業がやっていますのでどちらかというと代理店側が、人の出も悪く儲からないので引き気味なのではないかと推測します。
Docomoはメタバースに支店を作る
そして、Yahoo!ニュース(朝日新聞)の記事にはありませんが、日経の報道によると、代わりにdocomoは全国10支社で1つずつネット上の仮想店舗「メタバース店舗」を7月以降立ち上げるようです。
どのような形になるかはまだ何も発表されていません。アバターによるオンライン接客になるようです。恐らくKDDIやSoftBankも追随してくるでしょう。
これは、私としては注目すべき試みだなと思うところです。
多分ネット上ではいろいろ叩かれながらになるのでしょうが(そういう人が声が大きいですからね、先ほどのYahoo!ニュースのコメント欄もそうですね)うまくいって欲しいですし、ニーズはあるでしょう。
世の中の顧客接点の形をずらしていく試み…要注目
私はいろいろWebマーケティング関連のツールを使っているわけですが、一番便利だなと思っているのはチャットサポートなんです。
電話って音声しか送れない、言いかえるとテキストしか使えない。これって不便です。画像とか動画とか渡したら「百聞は一見にしかず」になる。
また、内容によっては24時間行けますよね。できるか分かりませんがサポートアプリを入れておけば遠隔で診断や操作してもらうことも可能です。
もちろんdocomo側はそこにさらに、無限の空間があるネット上でこそできる、いろなアップセルやらやりたいというのもあるのでしょう。
それも含めて、世の中の顧客接点の形をずらしていく試みとしてこのdocomoのバーチャル店舗に私は注目しております。
軌道に乗りそうなら、私たち一般事業者も、やれることやっていけば良いと思うのです。まずは資本のあるところのトライアンドエラーから学ばせてもらいたいところです。
No1広告の問題をどう捉えるか
さて、もう1つの話題です。No1広告ですね。過去Podcastだったかでも取り上げましたが、ついにNHKでも取り上げられました。
メルマガでは押さえて頂きたいポイントをまとめますが、まずはこの動画をご覧に多だくことをお勧めします。買い手側の方も売り手側の方も。
配信期限 :5/24(火) 午後7:57までなのででお早めにご覧下さい。
- クローズアップ現代▽氾濫する“No.1広告”No.1のできる驚きのカラクリとは – NHKプラス
https://plus.nhk.jp/watch/st/g1_2022051709074 - あるいは情報量は少ないですが記事もあります。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220517/k10013629911000.html
これを受けて、我々はどう考えるべきでしょうか?
依頼するとだいたい150万〜300万位が多いですね、うちに提案をしてきた会社様の内容を思い出しますと。
まず大前提として「優良誤認」など誤解させようとするのはダメです。景品表示法違反ですね。今回の動画で取り上げられている手法で作られたNo1は、かなり濃いグレーだと思います。
例えば、動画にありますように
- 1度調査して3位だった、なので1位と2位を除外してもう一度調査して1位にする「競合相手」つまり「ライバル」を恣意的に「外す」
- 使ったことがないにもかかわらず「満足度」など使ったことが暗黙の前提になっているような項目までアンケート調査する(曰くイメージ調査)
- 質問項目を多くして、そのうち一つでも1番になれば、そこに関してのNO1としてうたう
こういうのは、グレーというかNGですよね。
責任を取るのは誰…?実はみなさんです
で、まず知って頂きたいのは、基本的にこれで問題が起きた場合処分を受けるのは、No1広告を作った会社ではなく、依頼した会社なんです。
例えば、埼玉県は、景品表示法違反で接骨院を経営する会社、家庭教師派遣会社の合わせて2件の行政処分を行っています。
どちらの会社も「調査会社からこの表示で問題無いと説明を受けた」ので、騙されたと考えてもよいでしょう、実態としてはそれに近いと思いますし。グレーなやり方でも良いからNO1とらせろ!なんていう会社ないですよね…今の時代にリスキーすぎます。
しかし、記事には以下の様にあります。
埼玉県消費生活課 荏原智美主任
「景品表示法で責任を負う者というのが「表示物を最終的に決定した者」というふうに定められている。それに当てはめると、今回、広告主が最終的に表示の内容を決定したということだったので、広告主だけの処分になった」
世の中には、みなさまが何か「分かっていて悪いことをした」会社だと伝わってしまうんです。実際にグレーなやり方でNo1を生み出していた会社は責任を問われないのです。
これを知ったとき私もびっくりしまして、なので今回も取り上げています。
かなりリスキーなんです。
徐々に効果自体は薄まっていくだろうが…
とは言え、恐らくこのNo1広告事業は、いずれフェードアウトするでしょう。なぜならあまりにも「やり過ぎている」からです。
動画の中でも、もはやNo1が溢れていて信頼性もなく、しかも優位性を感じてもらえなくなったという声があります。
実際、映像にもNo1が氾濫する飲食店街が映っています。こうなったら無意味ですよね。B2CだけではなくB2B系サービスでも散見します。
こうなったら、口コミや比較サイトと同じ道で「信頼できるものから、判断材料の一つ」になっていく日も近いです。
なので、中長期的に見れば私たちは自分たちがタチの悪い業者に引っかからないようにする以外にはやることはないです。
ただ、きちんとやっているリサーチ会社は大変ですよね…。訳の分からない後発組に市場を荒らされているのですから。恐らく中間層のサービスがなくなっていくと思われます。
今、口コミやランキングはどう見られているか?
口コミにしてもランキングにしても、情報として溢れています。なので、自然と買い手側は、信頼を置かなくなってきています。
口コミが良いところにしても、No1がたくさんついているところにしても、今はそれに「ここは凄く良い所だろう!ここにしよう!」という見方をしないんですね。
そうではなく「しっかりはしているだろう、大きな想定外はないだろう」なんです。「成功するかはともかく、失敗にはならない」という見方をしています。
また「外面をちゃんとする努力はしているんだから、不快な対応はされないだろう」と見ています。
「失敗にならない」
「嫌な気持ちにならない」
この2つが特に担当者レベルの方には大事です。
No1広告に限らず、この2つをHPでできるだけなくしてあげると反応は良くなります。
また「嫌な気持ちにならない」は、以下の様なポイントにもリンクしています。
- ホームページがいかにも古めかしい・適当感がある
- 文章や図などコンテンツが分かりづらい
- 欲しい情報が無い
- 問合せページに人間味がない
- 素材写真やあまりにきれいな写真ばかり
こういったところに気を配れる会社は、嫌な気持ちになる対応をしないだろうと思うからです。
と、長くなったのでこのあたりで…と思います。
この騒動は、あるあるで済ませるのではなく、読み取れる物がたくさんあります。是非色々な観点で見て頂ければと思います。