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情報に操られないための「クリティカルシンキング」のススメ

配信日:2023年4月13日
発行元:ラウンドナップ・Webコンサルティング 代表取締役 中山陽平
URL:https://roundup-inc.co.jp/

こんにちは、ラウンドナップWebコンサルティングの中山です。今朝のニュースの「黄砂が飛ぶ」という話を聞くだけでくしゃみをしてしまいます。
「情報を食べて生きている」という言葉に納得してしまうことしきりです。

脳だって、物理的な栄養が必要なのはそうなのですが、とはいっても電気信号で快不快を判断しているわけで、どこまでがデジタルでどこまでがアナログなのか、そもそも分けて考えることがナンセンスなのか、ノスタルジーに過ぎないのかなどと、ティッシュペーパーの残りの箱の数を確認しながら考える日々です。

勝負服という言葉があるように、身にまとう物で脳の心持ちが変わるなら、デジタルアバターが一般化すると脳の自意識も変わってくるわけで、そう思うとまさに情報を食べて自らの形を変える生き物になっていくのでしょうか?

という話はさておき、今回のメルマガは「フェイク情報をどうやって避けるか」広く言うと「信頼できる情報をどうやって探すか」です。

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信じて良い情報を選り分けていく時代

最近のニュースでは、ステマ(ステルスマーケティング)が法律で初めて違反の対象に指定されたり、抗弁を続けていたクレベリン発売元に景品表示法違反で、資本金の半分に相当する7億近い高額賦課徴をかけました。

また、これはイコールフェイク情報という訳ではありませんが、Googleのスパムレポートによると2022年には

  • 2022年に検出したスパムサイトは2021年の5倍以上
  • 2018年と比較すると、2022年には200倍のスパムサイトを検出

とのことです。

→ How we fought spam on Google Search in 2022 | Google Search Central Blog

スパムメールもどんどん高度化していますよね。GTP-4などジェネレーティブAIの発展でよりひどくなっていくでしょう。

画像生成・音声模倣そして動画に進んでいくことを考えると、そして物を売るためのパイの取り合いが激化することを考えると「いかに自分たちに有利な価値観を浸透させるか」がマーケティングの裏の目標になるのかなと思います。言ってしまえば、もともとリードナーチャリングはそういう側面があるわけですが。
さておき、その時代にふりまわされないために一番必要なのは「クリティカルシンキング」と思っています。

クリティカルシンキングとは?

クリティカルシンキングは、ロジカルシンキングと混同されやすいですが、少し違います。似たものとして、ロジカルシンキングは、論理の飛躍や破綻がないようにしっかり繋げていこうねと言う趣旨ですね。

クリティカルシンキングは、「批判的思考」と訳されるように、端的には「その裏側を疑え」という思考法です。
強い言葉ですね。

マイルドに言うと「情報をそのまま信じるのではなく、いったんその意図・前提・言っている人の思考の偏りを検討してから、それも含めて情報を摂取しようというイメージです。

以下の3点を抑えると「情報の良いところ取り」「情報に惑わされない」ことが出来るようになると思います。

【偏り】言っている人の立場や主義主張を把握する
【根拠】根拠となる事実や情報について、それがしっかりしたものか調べる
【意図】なぜその情報を出そうと思ったかを推測する

意図せず偏っているケースもある

偏りというと意図的なイメージがあるかもしれません。ただ多くの場合はこの「偏り」は発信者本人も意識していないことが多いです。

また、人間ある程度なにかしら偏っている物で、好き嫌いもありますし立場上もありますし。なのでナチュラルに置きます。ただ、だからといってそのまま吸収していいわけではなく「この人はこういう人だから、言っていることは少しこういう方向性で受け取ろう」と考えないといけないですよね。

リアルのコミニュケーションだと、自然にやっていたりするわけですが、ネットだと相手が見えないこともあり、なかなかこれが難しいですね。なので意図的に毎回「この人、どんな感じなんだろう?」を考えながら情報を収集した方が良いんです。

たくさんの人が支持している=信頼できる、わけではないです。

自分の偏りにも気付けるようになる

ちなみに、自分自身も大体偏っているわけです。

そしてそれに気付いていた方が良いんです。なぜなら、人に物を伝えるときに、相手にどうしたらきちんと伝わるかを考えるには自分が真ん中からどれくらいズレているか知っていないと難しいからです。

クリティカルシンキングはそういう自分自身の位置補正や把握にも使えるのでお勧めです。

根拠は「範囲」が重要、その人の周りだけか?

根拠については、結構データなど出てくると納得してしまいがちですが、端的に言えばその発信者の身の回りだけっていうこともあるわけです。n=100くらいの。
また、類は友を呼ぶですから、近い人間だけだと自然と志向は似てきます。その人が当たり前のように言っていることが、その人の周りだけという事もある、言いかえると皆さんにとっては通用しないこともあります。

なので、根拠を毎回チェックするとよいですね。マスメディアでも井戸端会議でも同じです。前提を疑う。

SEOの情報などで多いですが、データが少ない場所から出た話は、やっぱり仮説を立てる参考情報くらいにしておいた方が良いです。昔で言う情報商材系周り、今だとインフルエンサーや一部のブロガー枠ですとか、正直怖いですね。いろいろなテクニックを使ってきます。

なぜその情報を出すのか?意図がある(無いこともある)

意図無く「垂れ流す」ケースもあるわけですが(私のように)普通は何らかの意図があるわけです。意図がある事自体は悪いことではないです。意図がない方が少ないかもしれません。

ただ、それが自分にとって受け入れられるものなのか、が大事です。特定の価値観に持っていこうとするものであったり、何かしらツボを押して人を動かそうとしているのであれば、それは距離を置いた方が良いかもしれません。

どうやって鍛えれば良いか?

毎回疑っていると疲れるので(笑)ただ、慣れると自然にできるようになります。最初は自分の人生や判断に影響がありそうなものについては

1:【偏り】言っている人の立場や主義主張を把握する
2:【根拠】根拠となる事実や情報について、それがしっかりしたものか調べる
3:【意図】なぜその情報を出そうと思ったかを推測する

を考える様にする、所から初めて頂くと良いのではと。

そうするとだんだん「なんだかおかしい」という第六感や直観といわれるようなセンサーが鋭くなっていきます。なぜか危険予知できる方ってこのセンサーがとても鋭かったりするんです。

習慣づけして、先ほどの3つを考えながら情報は受け取る、そんなところから初めてみてはいかがでしょうか。これから来る情報の選り分け時代を考えると損になることは絶対にないですので…。

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