配信日:2014年10月28日
みなさんおはようございます、株式会社ラウンドナップ代表取締役の中山です。
順調に日差しがやわらかくそして気がつけば今年も10週間を切りました。いやもう残り正味もう9週間。
皆さんはどう過ごしますか?あっという間でしょうが、今日から動き出せばできることはたくさんあります。
何せ来年動き出すなら今年で助走は済ませないといけないのですから。
助走は辛いです、辛いですので早めに初めないといけないですよね。
さて今回ですが、みなさん「広告費」ってどうやって出していますか?そしてそれは広告云々以上に大切なことにつながっていきますよ、という話題です。
広告…出しすぎて売れても赤字になったら嫌ですよね。
でも、費用を少しばかりでも惜しんでしまって、本当は取れたはずのお客さんを、直前で横から他社に取られるのも嫌ですよね。
広告をだしましょうという、営業がしたいわけではありません。
無料でも、あるいは既存で出している別の広告(ローカルビジネスならチラシやらタウン誌やら)に少し手を入れるだけなど、実質無料でもWebサイトを中心としたネットを活用して、商売にプラスにすることができます。
広告が必須と言いたいわけではありません。
何をお伝えしたいかというと「数字でマーケティングを管理しているか?」ということです。
「いくらまで広告費が出せるか?」を
パッと出すことができるかどうかが重要です。
なぜなら、それを出すためには
「何人のお客さんのうち、何人が問い合わせしてきて、
その内の何人が契約に結びついて、平均単価がどれくらいで、
その人はその後にどれくらい追加で利益を落としてくれる」
という、LTVの計算ができている事が必要だからです。
※LTVとはライフタイムバリュー、顧客生涯価値、のこと。もちろん死ぬまで追いかけるわけではないので、生涯と言ってもある程度期間は区切ります。商品のライフサイクルにもよりますが1年ですとか3年ですとか、契約期間内、ですとか。
この計算ができていると、いくらまでなら顧客獲得に使えるかが見えてきます。そうしたら広告媒体の媒体効果資料を見て、出せるかどうかをある程度判断できるようになります。こちらから広告媒体を探して判断できるようになります。
つまりは「受け身」ではなく「攻め」の姿勢になれる。
これ、とても大事です。
※さらに、数字を元に判断できるようになれば…。
悩ましい・怪しい営業電話に惑わされることもなくなります。
また、これは広告ではなく人件費や仕入れなどでも活用できます。広告という形ではなく人を雇って販促を行う、それにいくら使えるか、これも見えるようになります。
マーケティングというのは売れる仕組みのこと。こうやってある程度ザックリでもいいので数字を管理し、その上でいろいろな手を打っていく事が重要なんですね。
…でも、こうやって考えていくと…
「とは言っても、この数字で本当に大丈夫かな」
「いきなり売れなくなったり売れたりするんじゃないかな」
という不安に襲われますよね。私もよく襲われます(笑)
実際、予想より売れたり売れなかったりしますよね。
商売をはじめて年月が浅ければ浅いほどそうです。
昔から事業を行っている会社が強いのはこのせいでもあります。過去帳なんかを見るとデータが有りますので、精度を上げることができるからです。
とは言え、無いところにはそんなものも、無いです。
そういう時は商売が傾かない範囲でマージンを確保した後で、
攻めるなら楽観的な良い数字を信じて、今はまだ…なら悲観的な悪い数字の方を信じて行動します。
そして、きちんとデータを取っていき
・1年後くらいに精度がそこそこ上がり
・3年後くらいに次の3年を見据えられるくらいかなり見えてくる
などを目指すのが良いと思います。
…
というわけで、広告費の話から入り、マーケティングロジックの話で終わりました。どんぶり勘定でやっている方、集客はできるだけ費用をかけない方がいい、と考えている方。是非一度、計算して、その上でできるだけ機会損失を防げるようなやり方を考えてみてください。
きっと、いろいろなことが新しく発見できると思います。
それでは、本日のメールマガジンは以上です。
ご質問ご感想など、よろしければお送りください。
ではでは、また来週メールいたしますね。
追伸
話はズレますが、会社を作って身に沁みたことが有ります。
それは、目先のことだけやっていると何の発展もないということ。
私自身経営者であると同時に実務もほとんど一手に行っています。
なので少し気を抜くと、目の前にある仕事に没頭して、カレンダーをめくるのも忘れてしまったり、しますね。
しかし、そうやっていると、様々な問題が出ます。まず、インプットができない。ひたすらに自分の中の物を出して出していくと(コンサルも戦略立案も制作も全部、基本は自分の中身を出して伝える作業です)知識はなくならなくても、なんていうんでしょうね、アウトプットする事自体のエネルギーが枯れていきます。そうすると、焼き直しになっちゃうんですよね。
そのために、インプットが必要なのです、インプットって知識自体をインプットするだけのものじゃないんです。アウトプットするためのエネルギーをインプットするという側面も有るんです。というわけで、暇があれば2ヶ月遅れになってしまったハーバード・ビジネス・レビューを読んで読後雑感を文章にする日々です。
この間告知した「 脱制作会社を目指す方の制作サービス 」は11月着手は終了しました。年内着手はお早めにご一報くださいね。