今週のトピックス
おはようございます、ラウンドナップ中山です。
1月まだ終わってないのですね。時間が経っているようでいないという、なんだか不思議な今日この頃です。
おそらく、年末年始の間に頂いていたご依頼が、大きめのものが多かったからかなと思います。
細かいこといっぱいやっていると、1日何をやってたのか覚えていないので、なんだか気づいたら夜だ!となってしまいます。
とはいえ一点集中できるわけではないので、なかなか悩ましいところです。
みなさまはいかがでしょうか。
楽天の騒動を対岸の火事として流していると、大事なことを知り損ねる
今日の話題は楽天です。
楽天の問題は、今ECサイト関わらずネットで販促や販売を行って行く中での「辛い部分」や「課題になりがちな部分」が多く集まっています。
内部リークなどはありませんが、専門家のコラムや発言、その他いろいろな情報が出やすくなっています。楽天に限らず、こういう濃い情報の出やすいタイミングを逃さず、情報収集することをお勧めします。
ざっくり基本的な部分をまずお伝えしますね。
送料無料、正確には送料無料にする金額を3,980円(離島などのぞく、大きさ一定を超えないものまで)に統一するという発表に対して、ユニオンが組まれるまでの反発を出店者が起こしています。
ちなみに「送料無料化」ではないのでご注意ください。結構ミスリーディングな見出し記事が多くでていたりと、勘違いしている情報も多いです(Amazonプライムと単純比較したり)
なぜこんなにも問題化されているのか?
とはいえ、この固定化、反発を招くには十分です。
なんでそんなに?と思われるかもしれません。
まず第一に、流通にかかる費用ってかなり大きい。しかもどんどん高くなっている。楽天出店者はAmazonのように大量に出すから大きく割引…のようなことができないので、物によっては平気で4桁行くことも。
なので、そこをどうやって吸収しながら売れるようにして行くかが、商売の戦術としてとても大事だったのです。
しかしそこを、自分たちでコントロールできなくなった。
これは致命的です。一気に赤字になるケースもあるでしょう…。
この辺りはYouTubeでポッドキャストとは別に配信したのでぜひご覧ください。
(「らくてんいちば」って言ったり「らくてんしじょう」って間違ったりしているのはご容赦ください、最初に間違えて覚えたのが未だに…)
ワークマンの楽天撤退は送料の件が原因…なわけがない
さて、続報としてはワークマンの楽天撤退です。
これは送料無料金額の下限統一のせいだという言説を見ますが、違うでしょう。
もともと撤退予定だったところに、重なったというだけです。
もしかしたら多少前倒しになったなどはあるかもしれませんが。
なぜなら、稼働中の自社ECサイトを突貫で短期間でリニューアルするなんて、相当リスキーだからです。1ヶ月とかじゃ絶対無理です。
システムがうまく動くかどうか?自然検索からの流入を維持できるか?広告アカウントをきちんと調整できるのか?後ろの仕組みの調整は?
1年スパンで少なくとも計画していたはず。
楽天から離れるタイミングだったのです。
▶関連ツイート
https://twitter.com/b_gone/status/1221040130485407746
残念ながら、現状の楽天の価値はそのほとんど「場の集客力」でしかありません。
楽天は昔はECコンサルタントがいろいろサポートしてくれるなどが喜ばれている面がありました。
しかし今や、楽天のコンサルの育成は追いつかず(そもそもこの業界人材不足)、それに対して、現場の猛者店長がたくさん誕生してきていて、パワーバランスが崩れていました。
楽天としては、出店に関わる費用やコントロール権限をそのような「猛者」向けにした、新たなプランを出すなどすれば、大手が育ったら逃げていくような状況は避けられたかもしれませんね。
しかし楽天はむしろ締め付けて、アフィリの料率や楽天Payの強要などしていったようです。
路線を頑なに維持していく方向。
▶関連ツイート
https://twitter.com/b_gone/status/1220993665293680640
ワークマンの最近の持ち上げられ方は、不自然な戦略的PRとは感じません。もともと持っていた強さが今の時代にハマった、正当な評価という印象です。
指名検索で買ってくれる人が多いのでしょう。素晴らしいです。SEOにおける1つの目指す姿です。SEOって最終的にはブランド検索増加に寄与できたることが1つのゴールですから。KPIとしても大事です。
分岐点をどういなしていくのか、が注目ポイント
このままでは力のある店舗が残らず、中堅店舗までになり、流れるお金が減るので、いわゆる楽天経済圏がしぼんでいきます。
Rakuten mini を出してスーパーアプリ化を目指しても、プラットフォームである経済圏が縮んでしまってはどうしようもありません。
この先どう戦うのか。Webを活用するという方は、ぜひ今年ウォッチし続けることをお勧めします。ECやっていないという方も、絶対追っていたほうが良いです。
では、楽天については私もYoutubeチャネルの臨時回や、タイミングがあえばPodcastでも触れていきます。お付き合いください。
では、LINE@です。
お悩みの方は、ご相談ください。
お知らせ
【WebコンサルQ&A】Webサイト(HP)制作に使える補助金・助成金はあるのか? https://youtu.be/rTnE-HSoJJI
今回は、中小・小規模事業者の方々に質問されることが多い「補助金・助成金」の話です。
特にホームページ制作(Webサイト制作)などで、まとまった金額が出る際に、補助金などで使えるものがないか?という切り口が多いです。
一般的には、普通の販促HPであれば小規模事業者持続化補助金、生産性改善のためのシステム込みであれば、IT導入補助金が有名です。
それ以外にも各自治体(都道府県、市町村)で独自の補助金や助成金を用意している場合もあります。また、Web人材育成という観点では、雇用系の助成金が役に立つこともあるでしょう。
そこで今回は、具体的にはどうやって調べるのか、また、ただのお金以上に得られるものを得るためにはどうしたら位以下などの観点でお伝えしています。
続きは動画をご覧下さい!
過去のニュースレターをKindleダイレクトパブリッシングで出しました。2015年から2018年まであります。99円ですが、アンリミテッド使える方は無料です。
著者ページ → https://www.amazon.co.jp/-/e/B078JLLTHJ
また、YouTubeでPodcastの音声バックナンバーと、最近の物は動画バージョン、そしてそれ以外にもノウハウ動画を出しています。ぜひご覧下さい。
チャンネル登録も是非。→ https://www.youtube.com/user/WebMarketingJAPAN/
日刊情報配信からピックアップ
LINE@で隔日配信中の日刊情報配信からのピックアップです。
[1]厚生労働省からビデオと改革のための助成金などの情報
今の時代、情報はむしろ労働者側の方が持っています。
サポートするサービスもどんどん増えています。
厚生労働省からビデオと改革のための助成金などの情報が出たので
ぜひご覧下さい。
時間外労働の上限規制 | 働き方改革特設サイト | 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/hatarakikata/overtime.html
残業時間の上限は、原則として月45時間・年360時間とし、臨時的な特別の事情がなければこれを超えることはできません。
助成金のご案内 | 働き方改革特設サイト | 厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/hatarakikata/subsidy.html
中小企業は、採用コストが高いですから、今いる方々を大切にして
会社を守って頂ければと思います。
[2]楽天モバイル「無料サポータープログラム」が対象拡大
https://www.itmedia.co.jp/mobile/articles/2001/23/news088.html
Rakuten Miniの小ささがSNSでは話題ですが、注目点は「楽天Link」アプリの利用が募集要件に入っていることでしょう。
楽天Linkはメッセンジャーアプリ。つまり、LINEへの対抗馬、スーパーアプリ狙いです。LINEがソフトバンクと一緒になったことにより回線+スーパーアプリができる環境ができ、それと戦うために楽天は回線事業者になり、今回の楽天Linkで戦うのでしょう。
他社には無いハードウェアとのセットで、出遅れ巻き返しを狙っていきたいが、回線の品質が評判悪いため、セカンド的な小さい端末にしようという結果がRakuten Miniではと思います。
実質Yahoo!対Rakutenになります。厳しい戦いだがやるしかないというのが楽天の立場ではないかと思います。
無料音声セミナー(Podcast)最新号
【第219回】楽天送料無料”下限統一”問題とは?その後ろにある消費者の感覚を押さえなければ危険
今回楽天だらけですね(笑)
私はソフトバンク回線なのでYahoo!ショッピングとPayPayばっかり使っていますが…。
動画を直接見られない方は以下からどうぞ。役に立ったら評価お願いします。
https://youtu.be/TMmg9BlE6ps
- Podcast音声版はいつも通りiTunesか、Web配信をご利用下さい。
- iTunes Podcast公式:http://bit.ly/roundup-podcasts
- GooglePodcast : http://bit.ly/google-podcast-jp
- Web配信:https://roundup-inc.co.jp/nakayama/podcasts/vol217_newyear-otoshiana/
Webで購読する:
Apple Podcasts
Google Podcasts
Stitcher
Spotify
書籍は最初の一歩にお勧めです
Amazonか大手書店で販売中です。既に中古があったりと、物の循環がとても速くなった今という時代を感じます。
さて、この本は、企業のウェブ担当者・経営者などの方に伝えたい内容がメインです。フリーランスでマーケターとしての腕を上げたい、SEOや広告のテクニックを学びたいという方向けの本ではありません。
Amazonだと中身が見られないので、そこだけ気にして頂けると、ミスマッチも少なくなるかなと思います。
是非読まれた方はブログやAmazonなどでレビュー書いて頂ければ幸いです。
今後の配信コンテンツの方向性を決める上で、是非生の声を頂きたいです。
今すぐAmazonでご購入ください → http://amzn.asia/15AeH9k
冊子版もご購読下さい
- 巻頭「リセットする習慣がついてしまうと危険」
- 変化の早い時代に食らいつくためには?
- 年々Web担当者のストレスは増える
- 成果への最短コースが求められる
- インプットの負荷も加速度的に増加
- ストレスから開放されることの価値
- ストレス環境下では力を発揮できない
- オウンドメディアをやろうとするなら気をつけたいこと
- 目的を履き違えているケースが多い
- オウンドメディア作成サービスは要注意
- 確認してみてください、まずはコピペから
- 指標も成果に直結するものが提案されないとダメな兆候
お申し込み頂きますと最新のバックナンバーが届きます。
終わりに
先週読んだ本に『ニューロテクノロジー』という本があります。
NTTデータ経営研究所 ニューロイノベーションユニット 茨木拓也氏の本です。お正月に何かのつながりで注文したのですが、難しいことが読みやすく書いてあります。
今すぐビジネスに使える物ではないです、いわゆる行動心理学とか営業心理学的とかNLPとか、そういったものではありません。
本当に現場で最先端の様々な脳研究と、それがどのような方向で実用化されようとしているか、専門用語全然無く書いてあります。これ、取っても面白いのでお勧めです。
この分野の宣伝みたいな本でも無く、難しすぎる本でも無く、良いところも悪いところもちゃんと教えてくれる、限界も教えてくれる、未来に思いをはせられる面白い本でした。
いつもビジネス書、実践書、等が多いという方は、アタマのシャッフルにもよいかと思います。
▶ニューロテクノロジー ~最新脳科学が未来のビジネスを生み出す https://www.amazon.co.jp/dp/4297108593/
そして、もうすぐ上の子が小学校に入るので、ワクワクと準備のわたわたに囲まれております。