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繁忙期こそWebの課題を発見・見つめ直すチャンス

配信日:2024年10月31日
発行元:ラウンドナップ・Webコンサルティング  代表取締役 中山陽平

あっと言う間に11月、年末に向けて諸処忙しい時期ではないでしょうか。

しかし、この繁忙期、目の前の仕事をこなすのは大事ですが、それだけではもったいないです。なぜなら、忙しいときほど、仕事を見つめ直すチャンスだからです。

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繁忙期こそ見つめ直すチャンス

負荷がかかっているときほど、問題が見えてくる

私は20歳の時に僧帽弁閉鎖不全で弁形成術を行いましたが、その時いろいろな心電図を取りました。その中の1つが「トレッドミル運動負荷試験(運動負荷心電図)」です。
これはよく健康診断で短時間で行う心電図とは異なり、心電図をつけた状態で装置の上を走るなどして負荷をかけ、隠れている問題を発見するものです。

忙しくないときには表面化しづらい

業務も同じです。 忙しいときほど問題点が浮かび上がりやすいのです。
よく「この忙しいときに何でこんなことが起きるんだ」という声を聞きますが、それは忙しくないときに表面化していなかった課題が、負荷をかけたから見えてきたのです。

解決策の実行や検討は繁忙期が終わってからで良い

そう考えると、むしろ朗報ですよね(現場はそう言ってはいられないとは思いますが…)なので繁忙期は業務改善や効率化のチャンスと捉えて、仕事をしながらも改善のヒントをたくさん拾えるようにしていくことをお勧めします。
解決策の実行や検討は繁忙期が終わってからで良いんです。気づきをきちんとまとめておくことさえできていれば。

改善目標は、途方もない数字にするのもありです

途方もない数字にするのもありです、というかその方がアイディアが出やすいです。

なぜなら、30%カットですとか10%アップといった「現実的な目標」ですと、今の延長で何とかやりくりしようとするからです。そして、それで何とかなってしまうこともあるからです。
しかし、はるかに高い5倍10倍という数値であれば、そもそも全部ひっくり返して考えるしかありません。そうなった時はじめて恐ろしい何かがひらめくものです。
ただこれはあくまで「ブレスト」のような立ち位置で、本気だけれどもそれが査定なり評価に影響しないという前提を周知して下さい、でないと反発必至だからです。
思考実験やブレストで構いません。ぜひ荒唐無稽な数字を目標にしてチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

立ち止まっているのが一番損「見計らうのではなく飛び込む」

最適なタイミングなんてありません

ウェブの世界、取り組みたいけれど…と二の足を踏んでいる方が多いですね。
話を伺うと、悩みはじめたのは相談の何年も前からというケースが良くあります。 理由は様々ですが、
お話を伺うと、潜在的には
  • 「いつがやり時が分からない」
  • 「今やるのは本当に損のないタイミングなんだろうか?」
  • 「まだ今のままでなんとかできるんじゃないのか?」
といったお気持ちが強いようです。
これについては、あえて断言致しますが最適なタイミングなんてありません。
それよりも気にすべきは「ウェブという投資を行わない事による機会損失」の存在です。
余裕ができたらやろうと思って1年2年経ってしまった。
いざと思い計画を立てていたら、すでに想定していた仕掛けを既に競合がネット上で行っていて、後発故に存在感が出せず、苦労した
なんていうエピソードは、私の案件に限らず山ほどあります。

明確にタスク化しておく

その事態を避けるためには、やりたいことを明確にタスク化しておくことです。 年初になると、今年はこれをしようあれをしよう、と未来のことばかり考える方が多いです。
しかし、その前提として行うべき振り返りを行わず、昨年できなかったことを彼方に忘れようとしていませんか?
常に、常に、積み残したものについてもう一度考え直すことをお勧めします。なぜならそれを行わないと、結局毎年毎年行えなかったことが闇に埋もれる事の繰り返しになってしまうからです。
なぜやりたいことができなかったのか、対応は適切だったのか、何が阻害要因だったのか、そもそもやるつもりはあったのか、どこまでやれたかという計測はできているのか、できそうにないという時に軌道修正はできなかったのか、できなかった原因を把握しておかなければ毎年同じことの繰り返しです。
きちんと「絶対やること」「問題が無い限りやること」「着手はすること」「やるべきかどうかはきめること」などと区分けをして、タスクを明確にする事をオススメします。タスク管理ツールを使うとラクです。

Webは変化が速い?そうでもありません

Webは変化が速いといいますが、実際自分にとって必要なものは何かという目線で見てみると、それほど変わっていないものです。
変わっているのはプレスリリースやニュースが飛び交う最先端の話で、多くの企業にとっては追いかける必要性のない物です。
そうです、新しいものを追い続ける必要なんてないのです。
かれこれ20年近くこの業界にいますが、基本的な事なんて何も変わっていません。 新しい言葉はたくさん出てきますが、そのほとんどが広告代理店やシステムベンダーなどが自分たちの商品や製品を売りたいがために作ってる言葉ばかり。
1年後に消えていることもよくあります。
セールスやマーケティングや組織運営に影響を与えるには、どんな概念・ツールでも数年単位かかるものです。
いつか自分にピッタリのものが新しく出て、救い出してくれるという希望は恐らく確実に叶いません。
ぜひ、この辺りを皆さんで共有していただければ幸いです。
それでは今回のトピックスは以上です。

まとめ

11月の時間経過が恐ろしい勢いで、もう20日?!という感じです。皆様いかがお過ごしでしょうか。気温も下がってきましたが、今年は気温がちゃがちゃだったのでもはや良く分からなくなっておりますね…。

そういえば先週Googleのコアアルゴリズムアップデートのアナウンスがありましたが、段々と熱量が業界的にも墜ちているなと思います。そもそもいわゆる狭義のSEO、テクニカルSEOってもはや死んでいます。20年見てきて思います。必要なのは大規模サイトくらいですね。

今SEOと言ってやっているのは、検索エンジン最適化ではなくて「検索エンジンからの集客戦略」くらいの一般語で理解するのが正しいと思います。

ではでは、またメールしますね。

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