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Podcastの概要
今回は知名度がない状態からネットで認知を広げる方法がテーマ。どうしても陥りがちな「Webにきっとあるはず、魔法のテクニック探し」は実際には、今は存在しないも同義です。
とにかくWebで販促していくという方向は、投資できる余力がたくさんある場合のみ。そうではなく、事業の根本にある商品・サービスの魅力を高め、顧客からのフィードバックを得る場としてWebをうまく活用するという使い方を軸とすることをおすすめします。特にローカルはそれがやりやすいです。
このPodcastが解決できるFAQ
- Q1. 知名度が全くない状態から、ネットで認知してもらうにはまず何をすればよいですか?
- A1. まず、自社が参入する市場の特性を顧客目線で分析することが重要です。新規参入への抵抗感は強いか、他社と比較されやすいかを見極め、自社の強みが活かせる「勝てる場所」を探すことから始めましょう。
- Q2. 新規参入が難しい業界(高額商品など)では、どのようなWeb戦略が有効ですか?
- A2. 真正面から戦うのではなく、見せ方を変えて別の商品としてアピールするなどの工夫が必要です。また、いきなり全国展開を目指すのではなく、地域に密着したローカルな活動で信頼を築き、地盤を固める戦略が有効な場合があります。
- Q3. Web集客を成功させるために、テクニックよりも重要なことは何ですか?
- A3. Web上のテクニックよりも、顧客に「選ばれる理由」となる商品・サービスの魅力そのものが重要です。Webは、その魅力を伝えたり、顧客からのフィードバックを得てサービスを改善したりするためのツールとして活用する視点が成功の鍵となります。
- Q4. 予算や人員が限られている場合、Webでどうやって認知度を上げていけばよいですか?
- A4. 限られたリソースを最大限に活かすため、戦う市場を絞り込むことが不可欠です。例えば、全国対象ではなくローカルに絞ることで競合が減り、Web以外の施策と組み合わせた効果的なアプローチが可能になります。
- Q5. 新規事業を始める際、Webはどのように活用するのが最も効果的ですか?
- A5. Webを単なる販売チャネルと捉えるのではなく、市場の反応を見るための「フィードバック装置」として活用することが効果的です。サイトのアクセス解析や広告の反応を見ることで、市場に受け入れられるサービス開発に繋げることができます。
配信内容の詳細
今回のテーマ:知名度ゼロからネットで認知を広げる方法
今回は、多くの経営者様やWeb担当者様からいただくご質問にお答えします。それは「知名度がゼロの状態から、どうやってネットで認知してもらえばいいか」というものです。新しく事業を始めたり、特定地域に進出したりする際に、誰もが直面する課題かと思います。この難しい問題について、どのように考えていけばよいかをお話しします。
まず考えるべき2つの戦略的視点
業種業界で細かく分けるときりがありません。そこで、大きく2つの軸で現状を整理することで、次の一歩が見えてきます。
視点1:顧客は「新規参入」をどう見ているか
まず、皆さんの業界のお客様が、新しい会社の参入をどう捉えるかを考えてみましょう。
- プラスに働く業界:何か新しい風を求めている業界。
- マイナスに働く業界:実績や継続性が信頼に直結する業界。
- フラットな業界:特にプラスもマイナスも感じない業界。
特に高額商品やアフターサービスが重要な商材は、長く続けていること自体が信頼になります。住宅や車などが典型例です。もし自社が参入する市場が新規参入に抵抗感の強い場所であれば、見せ方を工夫する必要があります。
視点2:商品はどれだけ「比較検討」されやすいか
もう一つの軸は、比較検討のしやすさです。価格やスペックなど、数値で示せる定量的なサービスは比較されやすく、新規参入でも選ばれる可能性があります。一方で、化粧品のように効果効能を具体的にうたえない定性的な商品は、差別化が難しく、一般的に難易度が高くなります。
これらのお客様側の事情を踏まえ、自社の事業の難易度を客観的に把握することが第一歩です。
Web集客の前に考えるべき「勝てる場所」の見つけ方
難易度を把握し、戦略を立てる
もし自社の戦う市場の難易度が高いと判断した場合、どうすればよいでしょうか。理想を言えば「勝てるところを探す」という視点に切り替えることが望ましいです。マーケティングやセールス全体から考えると、以下の流れが理想的です。
- 自社の予算や人員などのリソースで参入すべき市場を特定する。
- その市場に向けて商品を開発・最適化する。
この手順を踏まないと、手詰まりになってしまう可能性が高まります。
Webは魔法の杖ではない
Webだから何か特別なテクニックがある、という時代は終わりました。最終的には、商品やサービスの魅力がすべてです。Webはその魅力を増幅させるための手段ですが、実態とのギャップが大きければ、リピーターはつきません。
ランチェスター戦略:小さなNo.1を目指す
理想は、まず勝てる場所を見つけることです。ランチェスター戦略のように「このターゲットの、このニーズに対してはNo.1」という領域を一つでも作ることが重要です。そこから事業を広げていく方が、成功の確率は高まります。
予算がない場合の具体的なアクション
戦う場所を間違えていないか?
「予算がないから」「人がいないから」という状況に陥った時、それは戦う場所を間違えているサインかもしれません。今のリソースで戦える場所に移動することを検討すべきです。どんなにお金をかけても、売れないものは売れません。
ローカル戦略の有効性
予算が限られている場合、全国を対象にするよりもローカル(地域)に絞る方が、現実的な選択肢となります。地域に絞れば、やれることは格段に増えます。
- 地元のイベントへの協賛やボランティア活動
- タウン誌への掲載
- 地域内でのコラボレーション
こうした地道な活動は、特に中高年層以上をターゲットにする場合、非常に有効です。まずローカルで地盤を固め、商品を磨き上げてから全国展開を目指すのは、成功しやすいパターンの一つです。
顧客が求めているのは「選ぶ理由」
お客様は、数ある選択肢の中から「これを選ぶべき理由」を探しています。「自分が納得でき、周りも納得させられる理由を早く提示してほしい」というのが本音に近いでしょう。その理由を明確に提示できれば、新規参入でも十分にチャンスはあります。
新規事業で避けるべきこと
強引な営業がもたらす「デジタルタトゥー」のリスク
数を打てば当たる式の強引な営業手法は、現代では非常にリスクが高いです。断られた相手に悪い印象を与えると、その評判はボディブローのように後から効いてきます。電話番号で検索されれば悪評が残る「デジタルタトゥー」の時代です。短期的な売上のために、長期的な信頼を損なうのは避けるべきです。
Webを「フィードバック装置」として活用する
知名度ゼロから始める場合、Webは最初から大きな成果を求める場所ではありません。むしろ、市場の反応を見るための「フィードバック装置」と考えるのが良いでしょう。
- サイトのアクセス解析で、どのページが見られているか分析する。
- 広告のキャッチコピーを複数試して、反応の良いものを見つける。
こうして得たフィードバックを元に、商品やサービスを改善していく場としてWebを活用しましょう。
まとめ:成功の鍵はビジネスモデルそのものにある
知名度ゼロからの認知獲得は、Web上のテクニックだけでは解決できません。成功の鍵は、顧客との距離を縮め、フィードバックを繰り返しながら商品・サービスの質を高めていくプロセスにあります。そしてその大前提として、自社のリソースで戦える市場を見極め、ビジネスモデルを設計することが何よりも重要です。まず自社の戦略を、3C分析やSWOT分析のようなフレームワークで客観的に見直してみてはいかがでしょうか。
詳細はPodcastをお聞き下さい。
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