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ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。
このPodcast/書き起こしで得られること(要点)
- Webサイトの見た目だけを整えても、成果には直結しにくくなっている理由が分かる。
- リニューアルで反応が上がる時と、むしろ落ちる時の違いを整理できる。
- 小さな会社ほど、初期制作より運用と改善に予算を回した方がよい理由が見えてくる。
- これから重視すべきデザインが、グラフィックではなく体験全体に広がっていると理解できる。
見た目だけでは選ばれにくい時代
この回で中心になっているのは、ホームページの「見た目のデザイン」の重要性が、以前よりかなり下がっているという話です。もちろん、見た目がまったく関係ないわけではありません。ただ、古いデザインのサイトでも競合より反応が取れていて、それをきれいにリニューアルしたらむしろ反応が落ちる、というケースが珍しくなくなっている。しかも、その頻度が上がっているという現場感が、この回の出発点になっています。
成果が出るリニューアルは、見た目以外も変わっている
ここで大事なのは、きれいにした結果として成果が上がる事例を否定していないことです。実際に成果が出るケースはありますが、それは見た目だけを整えたからではなく、リブランディングや立ち位置の見直し、戦略の再整理まで一緒に動いていることが多い。つまり、効いているのはグラフィックそのものより、何をどう伝えるかの設計なのだ、と考えてはどうでしょうか。
グラフィックの価値が落ちた背景
では、なぜここまで見た目偏重が効きにくくなったのか。この回では、その背景がかなり具体的に語られています。
加工の大衆化で「きれい」は疑われやすい
大きいのは、加工の大衆化です。昔は写真をきれいに見せるにも専門的な作業が必要でしたが、今はスマートフォンで誰でも簡単に補正や加工ができます。だから見る側も、「きれいに見えるのは加工しているからかもしれない」と自然に考えるようになった。結果として、整いすぎた写真やサイトよりも、SNSの生っぽい写真、レビュー、編集しにくい動画のような、騙しが効きにくいものへ関心が向きやすくなっています。
スマホ画面では中身と使いやすさが前に出る
もう一つは画面サイズです。スマートフォンでは表示面積が小さいので、かっこよさそのものより、文章、メッセージ、使いやすさ、途中で見えるワンポイントの画像の方が印象に残りやすい。つまり、見た目の派手さで勝つ余地は小さくなり、その代わりに何が書いてあるか、どう動けるか、どう感じるかが前面に出てきます。
小さな会社の予算配分
この変化を前提にすると、小さな会社がどこへお金をかけるべきかも変わってきます。
最初に箱物へ大金を入れない
この回では、年間の予算が限られているなら、最初から100万円単位で立派なホームページを作るより、テンプレートも活用しながら30万円前後で立ち上げ、残りを毎月の改善やコンテンツ作成に回した方がよいと勧めています。初期制作に大半を使ってしまうと、公開後に手を打てず、レポートだけが届く状態になりやすいからです。
運用に使ったお金が、次の強い投資になる
毎月改善を回していけば、どこを直すと反応が動くのか、自社の中にどんな知見がたまるのかが一年後には大きく変わります。その上で、ホームページから売上や反響が見込める状態になってから、見た目にも投資する。この順番なら、見た目への投資も「何となく」ではなく、意味のある投資になります。
見た目を捨てる話ではない
ただし、この回は「見た目なんてどうでもいい」と言っているわけではありません。ここを取り違えると、別の失敗を招きます。
最低限の足切りラインは超える
あまりにも古すぎる、雑すぎる、モバイル対応ができていない、といった状態では不安を生みます。そういう意味での最低ラインは確実にあります。大事なのは、そのラインを超えた後に、さらに見た目へ多額の費用をかけた時の費用対効果がどんどん落ちていく、という考え方・方向性です。
本当に設計すべきは体験全体
だからこれからのデザインは、グラフィックだけで閉じて考えない方がよい。文章のトーン、UIの分かりやすさ、表示速度、相手に合ったメッセージ、無意識に積み上がるブランドイメージまで含めて整える。目に見える見た目を磨くより、相手の中にどういう印象が残るかを設計する方が重要になっています。
まとめ:見た目より、伝わり方と改善サイクル
この回が伝えているのは、ホームページの見た目を良くすること自体の価値が消えたということではなく、そこに大きなお金をかける優先順位が下がっているということです。加工が当たり前になり、画面は小さくなり、買い手はもっと生々しさや使いやすさを見ています。だから小さな会社ほど、最初から箱物に投資しすぎず、運用、改善、コンテンツ、体験設計に予算を回した方が成果につながりやすい。見た目を磨くより先に、伝わり方と改善の仕組みを磨くことが重要です。
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