第249回:ホームページの改善点が分からないとき、他社サイトで試したい2つの見方

ラウンドナップWebコンサルティングの中山陽平です。

自社のホームページを見ても、どこを直せばよいか分からない。そんなときには、一度ほかの会社のサイトを見ることをお勧めします。まず同業者、それでも難しければ、自分が詳しくない業種を見てみる方法です。

自社の商売が今どんな状態なのかを、ある程度は自分たちでも判断できるようになっておく。そのうえで専門家の助言や作業を頼めると、相談も具体的になります。

知っているから分かってしまう、という前提を疑う

自社のホームページを見るとき、皆さんは商品やサービスの背景を知っています。どんな技術を使い、どこに手間をかけ、他社と何が違うかも分かっています。

だから、短い文章でも意味を補って読めてしまうんですね。「ここまでやっているのだから、すごいと分かるはず」と思っても、その背景が見えないお客様には伝わらないことがあります。

自分には分かる説明でも、初めて見る方が同じように受け取れるかは別です。知っている側から、知らない側へ立ち位置を移す必要があります。

お客様目線で見ているつもりでも、半分くらい作る側の気持ちが残っていることがあります。自社のサイトだけでは気づきにくい理由の一つです。

頭の中のお客様像と、作った思い入れも見直す

自社の知識をいったん脇へ置けても、想像しているお客様が実際と違う場合があります。以前に調べたままで、考え方や状況が変わっているかもしれません。

もう一つは、自分たちが頑張って作ったものを否定したくない気持ちです。時間もお金もかけたのだから、大きな問題はないはずだと思いたくなります。その気持ちは、私も分かります。

お客様像が今も合っているかと、作った側の思い入れで判断していないかを確かめてください。改善点を見つけることは、これまでの努力を無駄だと決めることではありません。

制作している間にも、お客様や競合は変わります。公開後に直すところが出ることを、まず受け入れておきたいですね。

まず同業者のサイトで、良い点と困る点を探す

最初の方法は、同じ業界の競合サイトを、お客様として使ってみることです。自社では言いづらかったことも、ほかの会社のものなら気づける場合があります。

ただ、感情的に悪口を言うのではなく、なぜ困るのかを説明できるようにします。そして、悪いところだけでなく、良いところも一緒に出してください。

悪いところばかり探していると、だんだん公平に見られなくなります。相手も同じように考えて作っているわけですから、良いところも見ることが大切です。

「ここで困った」「ここは分かりやすかった」を、理由と一緒に挙げてみてください。好き嫌いの感想から、改善を考える材料へ変えていきます。

同業者でも気づけなければ、知らない業種で選んでみる

業界に詳しいと、他社の説明でも「こういう事情があるから、この書き方なんだな」と分かってしまうことがあります。その場合は、もっと詳しくない業種へ移ってみます。

自分が依頼する場面を想像できるものがよいですね。例えば、家を建てるならどこに頼むか、カーポートが壊れたらどこに修理を頼むか。現実にありそうな用事の方が、選ぶ側に立ちやすくなります。

知識で説明を補えない業種で選んでみると、初めて見るお客様の不安を感じやすくなります。こちらでも、良い点と悪い点の両方を挙げます。

できれば複数人で行うと、自分とは違う見方も出てきます。法人向けの商売なら法人向け、個人向けなら個人向けと、依頼する場面を想像しやすいものから始めるとよいと思います。

気づいた理由を、自社でも確かめられる形にする

他社を見て終わりではありません。なぜ分からなかったのか、何が不安だったのかを、業種固有の話から少し離して言葉にします。

私は、ただ抽象的にまとめるより、ほかの商売でも確認できるような具体的な形にすることが大切だと思っています。そのうえで、自社のホームページへ戻ってみてください。

他社で指摘したことが、自社でも起きていないかを、同じ目線で確かめます。「これはさっき、良くないと言ったところではないか」と気づけることがあります。

見ているうちに、立ち位置が少しずつ変わるんですね。自社を見たときには分からなかった改善点が、選ぶ側の経験を通して見えてきます。

見つけた問題と、直し方の判断を分けて進める

問題が見つかったら、次はどう変えるかを考えます。できれば専門家へ相談し、その見方や直し方でよいかを確認できるとよいと思います。自社で進める場合も、変更後の反応を見ながら取り組みます。

改善点に気づけたことを出発点にして、直し方が適切かは次の段階で確かめてください。最初の印象だけで大きく変える必要はありません。

私も、業種を越えて共通する不安や分かりにくさを見たうえで、その商売について学び、ヒアリングをしながら考えています。特別な才能がないと気づけない、というものではないと思います。

自社だけを眺めて手が止まっているなら、まずほかの会社で選ぶ経験をしてみてください。そこで分かったことを、自社のサイトへ持ち帰るところまで取り組んでいただければと思います。

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