
このページでは、中小企業が最初に作るべき動画テーマの見つけ方をお伝えします。
動画を作ろうとすると、多くの場合「何を撮ろうか」で手が止まります。
会社紹介を作るべきか。社長が何かテーマや考え方を話すものがよいか。商品説明や解説動画を撮るべきか。SNS向けに、目を引く内容を考えるべきか。
考えることはいくつもあります。
しかしまず、「何を撮ろうか」と考えることがスタート地点としては間違っています。
大事なのは、「顧客は何を見たいのか」から考えることです。
作るべき動画は、会社が見せたい動画ではありません。顧客が検討中、決断のために見たい情報が詰まった動画です。
このページでは、営業、相談・来店・問い合わせ、商談、既存ページの弱点から、動画テーマを見つける方法をお伝えします。
動画テーマは「あなたが何を見せたいか」ではなく「買い手が何を見たいか」から考える
会社紹介からなぜ始めてしまうのか?
動画というと、会社紹介動画を思い浮かべる方は多いと思います。
もちろん、会社紹介動画が必要な場面はあります。
ただし、中小企業が最初に作る動画としては、最優先ではありません。むしろ優先度は低い。採用は例外ですが。
顧客が知りたいのは、会社の沿革や理念そのものではありません。
沿革や理念を通じて、自分にどのような対応をしてくれる会社なのかを知りたいのです。
検討中の顧客が知りたいのは、もっと具体的なことです。
- どんな人が対応するのか
- 相談しやすい雰囲気なのか
- 実際の作業はどのように進むのか
- 自分の場合も頼んでよいのか
- 問い合わせた後、何が起こるのか
こうした不安を解消すればするほど、相談、来店、問い合わせに進みやすくなります。
買い手は「実際はどうなのか」を知りたい
売り手側は、きれいに自社やサービスのことを見せたいと思うものです。それは自然なことです。
ただ、買い手が見たいのは、作り込まれた理想像ではありません。
実際はどうなのか。自分が接する場面ではどう見えるのか。頼んだ後にどんな体験をすることになるのか。不安だらけ。
そこを知りたいのです。
そのため、動画テーマは会社側の都合から考えない方がよいです。
出発点は、買い手が不安に思っている場面です。会社が伝えたいものから始めるのではありません。
最初に考えるべき材料は、検索キーワードではなく顧客の不安
検索キーワードだけでは動画テーマは決まらない
検索キーワードは役に立ちます。
顧客が使う言葉を知る手がかりになるからです。
ただし、検索キーワードだけで動画テーマを決めると、どこにでもある内容になりやすくなります。検索エンジンのキーワードは、検索数があるものしかデータに残りにくいからです。また、ユーザー側も抽象度を上げて入力します。
例えば、`動画マーケティング 事例` や `動画マーケティング 効果` のような言葉は入口になります。
しかし、実際に作る動画は、自社の顧客に合わせる必要があります。
検索キーワードを入口にしながら、自社の顧客を具体的に想像しなければ刺さりません。
考えるべきなのは、顧客が検討中にどこで迷っているかです。
顧客は、何が分かれば不安を解消できるのか。何を見てくれたら、メッセージに誤解がなくなるのか。何を先に見ておいてもらえれば、その後の相談や商談が進みやすくなるのか。
そこから動画テーマを考えます。
顧客が不安を感じるポイントで、動画のテーマを見つける
動画にする価値があるのは、文字や写真だけでは伝わりにくい部分です。
例えば、次のようなものです。
- 人の雰囲気
- 声や話し方
- 店舗やオフィスの空気感
- 作業や施術の流れ
- 商品の使い方
- 相談前後の流れ
- 実際の現場感
こうした情報は、文章だけでは伝わりにくい。
写真だけで伝えるにも限界があります。
その限界を補うために、動画を使うんですね。
動画テーマを見つける5つの場所
1. 相談・来店・問い合わせの前によく聞かれること
まず考えたいのは、相談・来店・問い合わせの前によく聞かれることです。
毎回聞かれる質問には、顧客の不安が出ています。
例えば、次のような質問です。
- 「初回相談では、何を話すんだろう…?準備はどうしたら…?」
- 「どんな人が対応してくれるんだろう…?」
- 「家に来る場合、何を準備すればいいんだろう…?片付けなきゃ…?」
- 「店舗に行くとき、どんな流れになるんだろう…?」
- 「実際の作業時間は、どれくらいかかるんだろう…?」
ただし、大事なのは、すべてを動画にする必要はないということ。
短い回答で済むものは、文字で十分です。
動画にするのは、雰囲気、流れ、動き、場の空気といった、文字にしがたい要素が関係するものです。
2. 商談で毎回説明していること
また、商談で毎回説明していることも、動画テーマになります。
毎回説明しているということは、事前に伝わっていないということです。事前に動画で見てもらえれば、商談が進みやすくなるかもしれません。
例えば、次のような内容です。
- サービスの細かい違いや、状況による違い
- 商品の細かい部分、目で見ないと納得しない部分
- スペック以上に実際どれくらい違うか、体感しないといけない部分
- 実際に対応する人の雰囲気や服装、訪問時の振る舞い
商談で説明する時間が短くなる場合は、その動画には価値があります。
3. サイトを読んでも伝わりにくいこと
既存ページを読み直すと、動画テーマが見つかることがあります。
文章では説明している。写真も載せている。とはいえ、伝わっていないように思う。分かりづらいと言われた。
そういう場所は、動画で補える可能性があります。
例えば、治療院や美容系の場合は、施術前後の流れに動きがあった方が分かりやすい。
工務店や外壁塗装店の場合は、現場でどのように作業するのかが分かりづらいものです。
教室やスクールの場合は、授業中の雰囲気などが候補になります。
文字で説明できる情報と、動画で見た方が早い情報を分けて考えます。
4. 顧客が実際に見ないと安心できないこと
顧客には、実際に見ないと安心できないことがあります。
数字やスペックでは判断しにくい部分です。
例えば、次のようなものです。
- 店舗が想定しているレベルで清潔か
- スタッフが話しやすそうか
- 作業が丁寧そうか
- 家に来る人が怖くなさそうか
- 初回相談の雰囲気が重くなさそうか
これらは、文章で「安心です」と書くだけでは伝わりません。
動画で実際の空気を見せる方が、顧客にとって判断材料になります。
5. 営業や現場の人が「先に見ておいてほしい」と思うこと
まずなにより、営業や現場の人にも聞いてください。Webサイトのコンテンツ全般に言えることです。
動画テーマは、Web担当者だけで考えない方がよいです。
顧客と直接話している人は、どこで不安が出るかを知っています。言語化できていなくても情報は持っている。
例えば、次のような声です。
- この説明は毎回している
- ここを見てもらえれば話が早い
- ここで誤解されやすい
- ここを先に知っていればミスマッチが減る
- 実際に見ると納得してもらいやすい
こうした声は、そのまま動画テーマの候補になります。
動画に向くテーマ、向かないテーマ
動画に向くテーマ
動画に向くのは、文字や写真だけでは伝わりにくいものです。
例えば、次のようなテーマです。
- 人や店舗の雰囲気
- 相談や来店の流れ
- 作業や施術の手順
- 商品の使い方
- 音、動き、サイズ感
- 現場の空気
- 検討中に見ておきたい実際の様子
共通しているのは、見た方が早いことです。
もう一つあります。
見た方が安心できることです。
動画にしなくてよいテーマ
一方で、動画にしなくてよいテーマもあります。
短いFAQになるような情報は、文字の方が早く伝わります。動画にすると、かえって面倒になります。
動画は、自分の速度で吸収できない形式です。答えだけ知りたい情報を動画にすると、顧客の負担になります。何でも動画にすればよいわけではありません。
最初に作る場合はこの3種類から考える
1. 人・店舗・会社の雰囲気を伝える動画
最初に作りやすいのは、人・店舗・会社の雰囲気を伝える動画です。
顧客は、実際に接する相手を見たいからです。
例えば、代表やスタッフの自己紹介です。店舗やオフィスの様子です。初回相談の流れです。
「親切丁寧」と書くよりも、実際の話し方や空気感を見せる方が伝わることがあります。
2. 実際の流れ、手順、使い方を見せる動画
次に向いているのは、流れや手順を見せる動画です。
例えば、施術の流れ、相談から契約までの流れ、商品の使い方、工事や作業の一部です。
ここでは、全部を見せる必要はありません。
顧客が不安に感じやすい部分だけで十分です。
3. 検討中の不安を減らす動画
検討中の不安を減らす動画も有効です。
例えば、次のようなテーマです。
- 初回相談で聞かれること
- 来店前に準備するもの
- 訪問サービスで当日どのように進むか
- 断りたい場合はどうすればよいか
- 無理に契約を迫られないか
検討中の不安が減れば、顧客は動きやすくなります。
優先順位は「効果」「作りやすさ」「使い回し」で決める
すぐに作れる動画から始める
動画テーマの候補が出たら、優先順位を決めます。
最初から大きな動画を作る必要はありません。
まずは、効果が見込めて、作りやすいものから始めます。
考えるポイントは3つです。
- 検討中の不安を減らせるか
- 自社で撮りやすいか
- 自社サイト上で何度も使えるか
この3つがそろうテーマは、最初の動画に向いています。
SNSで伸びそうかは後でよい
SNSで伸びそうかどうかは、最初の判断基準にしなくてよいです。
まず考えるべきなのは、自社サイトに来た見込み客に役立つかどうかです。
その動画が、検討中の不安を減らすか。相談や商談前の理解を進められるか。営業や顧客対応を少し楽にするか。
そこを判断します。
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無料相談・無料Webサイト診断では、現在のサイトや問い合わせ内容をもとに一緒に考えていきます。
動画に向くテーマ。文字で十分なテーマ。外注前に決めるべきこと。
こうした点を、実際のサイトに合わせて見ていきます。
