第1章:Web解析入門「はじめに・前提と読み方」

更新日:2025年 9月 13日   作成日:2019年 9月 11日

ごあいさつ

ラウンドナップWebコンサルティングの中山です。今回から「現場で使える」ウェブ解析入門』をお届けします。

これはもともとノウハウをまとめてPDFで配布していたものです。HTML化して公開しいつでも見られるように致しました。みなさんのお役に立てば幸いです。

このウェブ解析特集はどんな人に向いているのか?

副題が示す通り、ビジネスという現場で、ウェブ解析・アクセス解析というものに初めて触れた、あるいは、まだ手をつけてみたばかりといった「初心者」の方への入門書です。

私自身、元々フリーランスのデザイナーからキャリアをスタートさせています。そして「生きていく」ために営業からマーケティングから何やらを独学で学びました。その後勤め人になると今度はそれを1人では無くチームでやることになり…マネジメントの観点も入れながらの仕事に…と。正直、大変苦労しました。何をどうしたらいいのか、どうしたら前に進めるのか…試行錯誤の日々でした。

特に最初の、デザイナーから脱却するところが最も苦労した記憶があります。飛び込みや提案営業よりも。

その時に何か初心者向けのいい本があれば…と感じながらも、時間もなく現場でノウハウを積み重ねてきました。効率は決して良くはなかったと思います。失敗も多々ありました。

そこで、同じような悩みを抱えている方へ少しでも助けとなればと、ノウハウをまとめたのがこのガイドブックです。

基本的には会社と言ったビジネスの「現場」で使うことを想定しています。ですがもちろん、趣味や個人的なブランディングのためにホームページを作成している方にも役に立つ内容にしました。このガイドブックが何かの手助けになれば幸いです。

現場でおさえるべきノウハウを知りたくありませんか?

先に1点にお断りさせて下さい。

このガイドブックの内容は、WEBのマーケティングに触れてから今に至るまでに私が得たノウハウを、実際の業務の流れを想定してまとめたものです。

ツールの使い方や用語集をおさえても、解析ができるようにはなりません

逆に、入門書にあるような理論的な内容や、様々なツールの使い方、用字用語・歴史といった土台についてはあまり書いておりません。

ですので、きちんと学ぶ時間がある方、あるいは性格的に「基礎からきっちり固めたい」という方にとっては、痒いところに手が届かない部分もあるかもしれません。

そういった方は、まずそのような内容の書籍を探すことをお勧めします。

ですが、

  • 現場で上手くいかず、様々なことで悩んでいる方
  • 突然第一線に出されてどうして良いか分からない方
  • 現実感のある情報・すぐ使える情報を求めている方

には、何かしらの刺激をプレゼントできるのではないかと思います。

実際に基づいた考え方や行動が、最も得るべき「ノウハウ」です

このガイドブックに載せている情報は全て、実地のトライアンドエラーから得られた物です。

そのためセオリー通りではないこともあります。いわゆる「経験則」です。

  • 経験則である以上、状況に合う合わないということが必ずあります。
  • 他の書籍やブログの記事と内容が異なることもあります。

そんな時どの情報を取り、どれを捨てるか、その取捨選択は、あなたの感覚を信じて下さい。

自分で情報を取捨選択して考えることも、大きな価値

絶対的に正しい情報なんてありません。「ご自身で取捨選択すること」それ自体が価値です。

それは、自分で納得できない施策を打って、それで例え成功したとしても身になりませんし、次に繋がらないからです。

むしろ、短期的には会社にとって損失があるかもしれませんし、報告で怒られてしまうかもしれませんが、早め早めにトライをたくさんして、たくさん失敗をして、そして少し成功して、とトライを積み重ねましょう。

「自分で納得した上での施策による失敗」をした方が、その後得られる物は多いです。

各章を読み終わるまでの目安の時間

それぞれの章はそれほど長くありません。そのため、ただ目を通すだけなら、1章につき10分ほどで読み終えることができるでしょう。しかし、大切なのはその後です。読み終えた内容を踏まえて、自分がウェブ解析を実践している様子を具体的にイメージしてみてください。どのようにデータを見ていくのか、自分ならどう動くかなどを考えることが重要です。

単に文字を追うだけでは、本当に必要なことは見えてきませんし、実際の現場で役立つ知識には変換されません。各章を読む際には、必ず「自分ならどう取り組むか」を考え、そこで浮かんだ疑問や課題をメモしておきましょう。そして、その答えを自ら探していくことも、重要なスキルアップの一つです。

読む時間以上に、自分が動く姿を想像し、実際に行動に移してみることが何よりも重要です。このガイドブックは、皆さんがその一歩を踏み出すためのきっかけになることを目指しています。

ぜひ、そういった視点から、この書籍を最大限に活用していただければ幸いです。

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