ごあいさつ
みなさんはじめまして。 ラウンドナップ・Webコンサルティングの中山です。「WEB戦略ラウンドナップ」も運営しています。
今回から「現場で使える」ウェブ解析入門』を前20回以上に渡ってお届けします。
これはもともと2010年に、その時点のノウハウを30,000字程度にまとめて配布していたものです。
今回HTML化して、誰でもいつでも見られるように致しました。
みなさんのお役に立てば幸いです。
「現場で使える」がテーマ
副題が示す通り、ビジネスという現場で、ウェブ解析・アクセス解析というものに初めて触れた、あるいは、まだ手をつけてみたばかりといった「初心者」の方への入門書です。
私自身、元々デザイナーであり、そこから急にマーケティング部署に異動。正直、大変苦労しました。
何をどうしたらいいのか、どうしたら前に進めるのか…試行錯誤の日々でした。
その時に何か初心者向けのいい本があれば…と感じながらも、時間もなく現場でノウハウを積み重ねてきました。
効率は決して良くはなかったと思います。失敗も多々ありました。
そこで、同じような悩みを抱えている方へ少しでも助けとなればと、ノウハウをまとめたのがこのガイドブックです。
基本的には会社と言ったビジネスの「現場」で使うことを想定しています。
ですがもちろん、趣味や個人的なブランディングのためにホームページを作成している方にも役に立つ内容にしました。このガイドブックが何かの手助けになれば幸いです。
この本の内容
先に1点にお断りさせて下さい。
このガイドブックの内容は、体系だった理論書ではありません。また、O’ReillyのCookBookのようなノウハウ集でもありません。
WEBのマーケティングに触れてから今に至るまでに私が得たノウハウを、実際の業務の流れを想定してまとめたものです。
逆に、入門書にあるような理論的な内容や、様々なツールの使い方、用字用語・歴史といった土台についてはあまり書いておりません。
ですので、きちんと学ぶ時間がある方、あるいは性格的に「基礎からきっちり固めたい」という方にとっては、痒いところに手が届かない部分もあるかもしれません。
そういった方は、まずそのような内容の書籍を探すことをお勧めします。
ですが、
- 現場で上手くいかず、様々なことで悩んでいる方
- 突然第一線に出されてどうして良いか分からない方
- 現実感のある情報・すぐ使える情報を求めている方
には、何かしらの刺激をプレゼントできるのではないかと思います。
この本の内容は良くも悪くも「経験則」
このガイドブックに載せている情報は全て、実地のトライアンドエラーから得られた物です。
そのためセオリー通りではないこともあります。いわゆる「経験則」です。
- 経験則である以上、状況に合う合わないということが必ずあります。
- 他の書籍やブログの記事と内容が異なることもあります。
そんな時どの情報を取り、どれを捨てるか、その取捨選択は、あなたの感覚を信じて下さい。
絶対的に正しい情報なんてありません。「ご自身で取捨選択すること」それ自体が重要です。
それは、自分で納得できない施策を打って、それで例え成功したとしても身になりませんし、次に繋がらないからです。
むしろ、短期的には会社にとって損失があるかもしれませんし、報告で怒られてしまうかもしれませんが、早め早めにトライをたくさんして、たくさん失敗をして、そして少し成功して、とトライを積み重ねましょう。
「自分で納得した上での施策による失敗」をした方が、その後得られる物は多いです。
そういった観点で、ぜひともこのガイドブックから何かを吸い上げて頂ければ幸いです。
では、早速始めていきたいと思いますので、最後までおつきあい下さい。
→ 次のコンテンツ:第2章:読み始めるために必要なスキル
コンテンツ一覧・目次
- 第1章:はじめに
- 第2章:読み始める為に必要なスキル
- 第3章:解析の第一歩 – 現状把握
- 第4章:歴史を調べる – 現状把握
- 第5章:指標を確認・決定する – 現状把握
- 第6章:現状の確認 – 問題点の発見
- 第7章:アクセス解析で洗い出し – 問題点の発見
- 第8章:具体的なステップ1 – 問題点の発見
- 第9章:具体的なステップ2 – 問題点の発見
- 第10章:その後 – 問題点の発見
- 第11章:ユーザーテスト
- 第12回:改善案の発案のコツ – 改善案の発案と実行
- 第13回:気をつけたいこと – 改善案の発案と実行
- 第14回:施策の実行 – 改善案の発案と実行
- 第15回:結果はすぐには分からない – 結果の確認と次策
- 第16回:待つしか無いのか?- 結果の確認と次策
- 第17回:他の要因 – 結果の確認と次策
- 第18回:新たな施策を打つ – 結果の確認と次策
- 第19回:情報収集は欠かさずに – 結果の確認と次策
- 第20回:終わりに