情報収集は欠かさずに
WEBの世界は細かい変化が常に起こっています。その中で有用なモノをピックアップし積極的に取り入れていくことが大事です。
最近ならTwitterやFacebookですし、この後はまた別のモノがブームになるかもしれません。
基本的にはトレンドフォローの姿勢がいいと思います。
ただ、サイトに取り込むとなるときちんと情報収集とメリットデメリットをまとめられるくらいまで深掘りしないとリスクが高いです。
押さえておきたい情報
改めて押さえておきたい情報の種類を箇条書きにしますと
- ウェブ解析のノウハウ、新技術
- 新しい解析サービスの情報
- 最新のSEO・SEM、マーケティング周りの情報
- ネット上での同業他社の動き
などです。業界的な情報が多いですね。ツールとチャンネルとしてのIT業界の情報と、競合他社の情報を含む、自分の狙っている市場についての情報です。
どこから情報を手に入れるかですが、一般的には業界の情報は業界紙で得ることが多いですよね。
ターゲット市場に業界誌があれば、それを読んで頂ければいいのですが、しかし、ウェブ業界の方には、いわゆる「業界紙」にあたるものはまだ残念ながらありません。(ないわけではないのですがまだ発展途上)
現状、業界紙のような位置づけに当たるのはネット上の大手ニュースサイトや、オーソリティのあるブログです。
そういったものをGoogleReaderのようなRSSリーダーに放り込んで、通勤中や合間合間にチェックします。できれば端末はスマートフォンを持っていたいですね。隙間時間にボーッとするのではなく、情報をサッとチェックすることができます。
私もKDDIのauからiPhoneに変えて、情報収集の効率が恐らく2倍以上になりました。AndroidでもBlackBerryでもいいですが、スマートフォンは下手なノートパソコンよりオススメです。
きっちり記事を読み切る必要はありません。ですが、流し読みでもいいので見ておくと、何かあった時に「あ、なんかどこかで見たような気がする」「あの辺に関係のある記事があったような気がする」と思い出しやすくなります。
また、潜在的に覚えていることも人間はあるらしいので、自然と発想が広がるとも言われています。
流し読みでもいいので主要ニュースは目を通しておきましょう。
基本的な知識の習得はやはり書籍がおすすめ
トレンド情報などの鮮度が命のものは、やはりネットニュースサイトやブログから取得するのがベストです。
ただ、例えばHTMLをきちんと理解したいですとか、JavaScriptを覚えたい、統計をきちんと学びたい、あるいは業界地図を頭に入れたいというような、半年~1年程度のスパンでも問題ないようなものは、やはり書籍がおすすめです。
書籍は、発行するために様々な人々が関わり出版に至っていますので、クオリティは安定しています。また、構成も分かりやすくなっています。
ですので体系的に基礎を学ぶような場合は、やはり書籍一択です。ウェブ解析についても、このガイドブックのようなノウハウ中心ではなく、きちんと教科書のように解説している書籍はあります。「ウェブ解析」「アクセス解析」「WEBアナリスト」などの言葉で大きめの書店を巡ってみて下さい。
また、日頃読んでいるブログの著者が薦めている本を読むというのもお勧めです。
おすすめというのは、アフィリエイトなどでとりあえず出しているモノではなく、書評記事などを書いたりして、きちんとした形でお勧めされているものです。
言っていることが人によって全然違うのはあたりまえ
様々な情報に接すれば接するほど「あれ、全く逆のことを言っている…どっちの人が正しいんだろう」といった悩みに出くわすことが多くなると思います。
これは、当たり前です。
WEBというプラットフォーム自体がまだ新しく、セオリーや方程式が出ては消え出ては帰消えを繰り返している状態です。WEB自体も日々進化しています。
自身の経験則による情報は、その裏にあるシチュエーションによるところが大きいので、同じ状況下でも成功するパターンが変わることは当然です。また、言ってしまえば、どっちも正解だったりします。
余り気にせず、もしどちらかを選ばなければならないなら、考えられる範囲でどちらの方が自分の状況に合っているかを考えて、決めるしかありません。
情報は共有することが大事
また、ネット上で調べ物をすることもありますよね。そういった情報はブックマークしてまとめておくと便利です。個人的にはPocketやSafariのリーディングリストがおすすめです。
また、Evernoteなどもいいのではないかと思います。ページの一部だけを切り取って保存できますし、複数人で共有もできるのでWEB関係者用データ蓄積庫のようなものを作ることができます。
また、忙しくなってくるとどうしてもこのような情報収集に時間が取れなくなります。
しかし、それはあまり好ましくありません。短期的に見れば目の前の作業が重要かもしれませんが、中長期的にはきちんとトレンドフォローしていくことが大事です。
1日1時間は必ず記事のチェックの時間に充てる、と決めてしまってもいいと思います。
その方が気持ち的にも楽ですよね。
さらに、その情報をまとめてメールで社内に配信すれば、WEBへの関心も高まりますし、それに対して「うちでもこんなことやってるよ」といったようなフィードバックが返ってくるかもしれません。
また、いっそ可能な範囲で外部向けに仕事メモブログを書いてしまうこともおすすめです。
誰かに対して説明するという形で書かなければいけないので、実は自分が理解していないでなあなあにしていた部分が、記事を書きながら分かります。
記事を書くのは時間がかかるので、そこはバランスを取った方がいいと思いますが、ブログを外向けに書くのは、とてもおすすめです。WordPressを使ったらほんとうに簡単に作れますので!(もちろん他のブログサービスでもいいです、MovableTypeなど…ただ長い目で見ると無料ブログはおすすめできません)
コンテンツナビゲーション
コンテンツ一覧・目次
- 第1章:はじめに
- 第2章:読み始める為に必要なスキル
- 第3章:解析の第一歩 – 現状把握
- 第4章:歴史を調べる – 現状把握
- 第5章:指標を確認・決定する – 現状把握
- 第6章:現状の確認 – 問題点の発見
- 第7章:アクセス解析で洗い出し – 問題点の発見
- 第8章:具体的なステップ1 – 問題点の発見
- 第9章:具体的なステップ2 – 問題点の発見
- 第10章:その後 – 問題点の発見
- 第11章:ユーザーテスト
- 第12回:改善案の発案のコツ – 改善案の発案と実行
- 第13回:気をつけたいこと – 改善案の発案と実行
- 第14回:施策の実行 – 改善案の発案と実行
- 第15回:結果はすぐには分からない – 結果の確認と次策
- 第16回:待つしか無いのか?- 結果の確認と次策
- 第17回:他の要因 – 結果の確認と次策
- 第18回:新たな施策を打つ – 結果の確認と次策
- 第19回:情報収集は欠かさずに – 結果の確認と次策
- 第20回:終わりに