他の要因の存在を忘れないこと
ネット以外のマーケ・セールスと同様、季節要因やイベント要因はありますし、また、他の部署でやっていることがホームページに波及することもよくあります。
なんだか予想が付かない動き方をしているなと感じたら、モニタの前で悩まずに「最近何かやりましたか?」と関係していそうな部署の人に聞いてみるといいですね。
そして、良い波及効果をもらえているなら、きちんとお礼の気持ちを伝えるとその後の関係がより良くなりますよ。
アクセス解析は全くもって万能じゃない
「アクセス解析を使えば何でも分かる」と考えている方はWEB制作関係に携わっている方でさえ少なくないのではないかと、個人的な経験値では思っています。
何よりも「実際にあなたの会社の製品・サービスを使った、買った人の声や気持ち」が全く分かりません。
ここはぜひリアルにお客さまに接している部署の方の声を聞いて下さい。
その中に確実に「こんな所が評価されていたのか…」「ここがひっかかっていたのか…」などのヒントが詰まっています。
自分の思い入れのあるサイトならあるほど、どうしてもひいき目に見てしまいます。
漫才師が漫才が受けない時に「あれはネタが悪いんやない、客が悪いんや」と冗談交じりで言うそうですが、ともすれば「なんでこんなにアピールしてるのに、こっちにこうしてくれないんだ」と憤りを感じてしまうことがあります。
ですが、お客さんはお客さんの価値観で動いています。ホームページ作成者の価値観とは全く違う価値観で動いています。
それを把握し、それに合わせてサイトを調整していくのが成功への道です。
そしてその情報は、直接お客さんから得るのが最も精度が高く確実な方法なんですね。
ですので、サービスならCS部門に頼んでアンケートをお願いするですとか、既存顧客向けにプレゼント付きのアンケートキャンペーンをするですとか、あるいは見込み客のところに訪問している営業の方がいれば、その方からお客さんの情報を得るですとか、そういった非アクセス解析からの情報をぜひ入れて下さい。
コンテンツナビゲーション
コンテンツ一覧・目次
- 第1章:はじめに
- 第2章:読み始める為に必要なスキル
- 第3章:解析の第一歩 – 現状把握
- 第4章:歴史を調べる – 現状把握
- 第5章:指標を確認・決定する – 現状把握
- 第6章:現状の確認 – 問題点の発見
- 第7章:アクセス解析で洗い出し – 問題点の発見
- 第8章:具体的なステップ1 – 問題点の発見
- 第9章:具体的なステップ2 – 問題点の発見
- 第10章:その後 – 問題点の発見
- 第11章:ユーザーテスト
- 第12回:改善案の発案のコツ – 改善案の発案と実行
- 第13回:気をつけたいこと – 改善案の発案と実行
- 第14回:施策の実行 – 改善案の発案と実行
- 第15回:結果はすぐには分からない – 結果の確認と次策
- 第16回:待つしか無いのか?- 結果の確認と次策
- 第17回:他の要因 – 結果の確認と次策
- 第18回:新たな施策を打つ – 結果の確認と次策
- 第19回:情報収集は欠かさずに – 結果の確認と次策
- 第20回:終わりに